2010年4月28日(水)
まずはお詫びから。先週、今週と更新が遅れてすみませんでした。担当編集者が多忙で更新作業ができなかったという次第です。なんか忙しいらしいですよ、電撃オンライン編集部。通常の作業でも手一杯みたいなのに、ハードゲーマーコーナーの週刊連載を2つもやっちゃって大丈夫なの? 大丈夫なの?
……と、いらぬ心配は置いておきまして、まずはロゴの解説です。
先週、先々週と、読者様より送っていただいたロゴを紹介いたしました。この2作品はしばらくページごとに交互に表示させていただきますね。1ページ目の女性キャラクターが入った華やかなロゴは、ペンネーム・堀田ぬかさん、2ページ目のシックで渋いロゴはペンネーム・kenさんの作品です。
作風の違った素敵なタイトルロゴをお楽しみください。それでは本題に参りましょう。
4月7日に都内で行われたPSP『メタルギア ソリッド ピースウォーカー(以下、MGS PW)』の完成披露会。核抑止論をテーマにしたシナリオ、CO-OPインや基地であるマザーベースの拡張といった新システムについての小島秀夫監督のプレゼンとともに、メディアに大きく取り上げられたのが、本作とさまざまな商品・メディアとのコラボレーションでした。中でもカプコンの人気ACT『モンスターハンターポータブル 2nd G』とのコラボは誰も予想できなかった内容だったためか、反響も大きかったですね。
そんな中、私が注目したのは、人気ステルスACT『アサシンクリード II』とのコラボでした(詳細はこちら)。『アサシンクリード』はPS3版の『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』でもコラボをしていましたね。『4』では、公開されたパスワードを入力すると、スネークが『アサシンクリード』の主人公・アルタイルの衣装を着られるという企画でした(詳細はこちら)。『MGS PW』のコラボは、フィールド上にワラが置いてある場所では、高い場所からイーグルダイブができるというものです。イーグルダイブは『アサシンクリード』でおなじみの飛び込み落下で、腕を水平に開いて、まさにイーグルのように降下していく姿が印象的です。
『MGS』では『大乱闘スマッシュブラザーズX』にスネークが参戦しましたし、『3』では『サルゲッチュ』のキャラと競演していたので、個人的にはコラボレーションに積極的なタイトルという印象があります。
『MGS』以外にも、最近洋ゲータイトルとのコラボが発表されたタイトルがあります。それは、前回も紹介したカプコンのTPS『ロスト プラネット 2』。こちらのXbox 360版はプレイヤーのコスチュームとして『ギアーズ オブ ウォー』の主人公・マーカスとドムが使えます(詳細はこちら)。
こういった日本のゲームキャラと海外キャラの共演は、結構昔から行われていましたね。古くはカプコンの『エックスメン VS. ストリートファイター』や『マーヴル VS. カプコン』などの格闘ゲームシリーズでもコラボが行われています。
他社で言うなら、バンダイナムコゲームスの『ソウルキャリバー』が積極的です。Xbox版『II』でアメコミの『スポーン』が、PSP版の『ブロークンデスティニー』では『ゴッド・オブ・ウォー』のクレイトスが、そして『IV』では『スターウォーズ』のダースベイダーやヨーダがゲストキャラとして登場しました。
他にもテクモのXbox 360版『DEAD OR ALIVE 4』ではマイクロソフトの世界的大ヒットFPS『Halo』のスパルタン兵(SPARTAN-458)が登場するといったコラボもありましたね。
海外のゲームやコミックとのコラボレーションを行う理由は、海外で販売する際にファンに注目してもらえるからに他なりません。つまり話題作りです。もちろん、国内ファン向けのサービスでもあります。
洋ゲーは日本のゲームほどキャラクターを前面に出していない作品が多いので、キャラクターとして際立った登場人物が少ない印象です。登場人物が多いRPGはもとより、登場人物が決して多くないSTGからも人気キャラクターが何人も生まれてくるのは日本のゲームならではだと思います。
ただ、前述の洋ゲーキャラクターをはじめ『トゥームレイダー』シリーズのララ・クロフトとか、『ラチェット&クランク』のコンビなど、日本でも知名度のある洋ゲーキャラクターは増えてきているので、こういった和洋のコラボレーション企画はどんどんやってほしいと個人的には思っています。
ところで、和洋の一番豪華なタイアップ作品はなんでしょうかね。国内メーカー同士のタイアップであれば『MGS PW』もそうですし、『NAMCO×CAPCOM』とか、『マリオ&ソニック AT バンクーバーオリンピック』、『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス』(『デビル メイ クライ』のダンテ参戦)などのように豪華な例はたくさんありますが、海外キャラクターとのコラボでいうと、スクウェア・エニックスの『キングダム ハーツ』シリーズに落ち着くんでしょうか。なにしろディズニーと『FF』ですもんね。
さて、今回こんな記事を書いている中で『MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds』が発表されました。イメージデモの映像を観た限りでは、MT Frameworkをエンジンに使っていることがわかった他、おなじみのキャラクターに加えて、PS3/Xbox 360『バイオハザード5』のクリスやアメコミの『アイアンマン』の参戦が確認できました。久しぶりの『MARVEL VS. CAPCOM』シリーズということで、こちらも楽しみです。
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