2010年5月31日(月)
──他に収録現場でのおもしろいエピソードなどがありましたら教えてください。
柿原さんの収録は勢い重視と言いましたが、そういう意味ではシシガミ=バング役の小山剛志さんも忘れてはいけません。彼の収録はあえて途中で止めないようにしています。
──止めないんですか?
ジンは「死ね!」とか「障害!」とか短いセリフばかりですが、それに比べるとバングは3倍以上もセリフ量がある、非常にうるさいキャラクターなんですよ。だから勢いにまかせて収録しないと、途中でノドが続かなくなってしまう……。叫ぶ小山さんも大変ですが、聞き続けている側もなかなか大変でした。そして、別の意味で大変だったのがライチ=フェイ=リン役のたかはし智秋さん。とにかくセクシーな上、収録の時に声をしっかりと出すためベルトを外したことがあって、目のやり場に困りました(笑)。
──そんな逸話が!(笑)
でも、たかはしさん自身はとてつもない演技力の持ち主なんです。この前の収録の時も「昔、TVショッピングで6役同時に演じたことがある」とおっしゃっていたので、その場で再現していただいたんですが、全員を見事に演じ分けられていましたね。もちろん、他の女性陣もみんなものすごい演技力と個性を持ち合わせた方ばかりです。ツバキ=ヤヨイ役の今井麻美さんは、個性的でステキな方でしたね(笑)。
──そんな声優陣が活躍するイベント『ぶるふぇす』も、作品の一環として人気を博していますね。
ファンからの反響はすごくいいです。前回のチケットも早い段階で売り切れましたし、この規模の格闘ゲームのイベントで、1,500人近くの人が集まることはなかなかないんじゃないでしょうか。でも、そういった展開に影響されて、作品の原点であるゲームセンターに行くようになったという方もいらっしゃるみたいですし、そういう意味では狙い通りですよ!
あまり普段はゲームをやらない方でも声優さんに興味がある方は、作品に注目してくれるじゃないですか。コンシューマ版だけに登場するキャラクターにも豪華な声優さんを起用しましたが、それは新作で“彼らがアーケード版で動きますよ”となった時に、コンシューマ版を遊んでくれていた人たちがゲームセンターに足を運ぶかもしれない。僕は“格闘ゲームはゲームセンターから始まるもの”だと思っているので、どんな形でもいいのでゲームセンターに足を運んでほしかったんです。
──アーケード版とコンシューマ版の連動を視野に入れていたのでしょうか?
はい。特に『ブレイブルー CS』では、そういった部分を強く意識しているつもりです。その辺りはまた次回のインタビューで!
※第3回は近日中に掲載します。
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