【PW養成講座9】デッキ構築編第2回！ デッキビルダーセットを活用した構築法

文：電撃オンライン

■ 実際にデッキを組んでみる！ ■

	じゃあ、まず使うエントリーセットを決めましょうか。前回使ったのが赤黒の『侵略の落とし子』デッキだったから、今回は2つある青系のどっちかにしてみたら？
	うん、今日はこの『成長する者の栄光』デッキにするよ。

	『成長する者の栄光』は青白のデッキね。『エルドラージ覚醒』で新しく登場した能力“Lvアップ”を使ったビートダウン・デッキよ。
	“Lvアップ”については第7回で解説されてたよね。ちょっと忘れちったから、デッキを組む前に見直しておこっと！

	じゃあまずこのデッキの特徴から。このデッキは、上で紹介している《闘争の学び手》や《隊商の随員》といったマナ・コストの軽い“Lvアップ”クリーチャーを使って攻めていくデッキね。ここら辺は軽いクリーチャーが優秀な白ならではね。
	ふうん。白の特徴は軽いクリーチャーだとして、それじゃ青は何するの？
	青のカードは主に相手を妨害するためのものが多いわね。《睡眠発作》はクリーチャーをほぼずっとタップ状態にしておくことで、攻撃やブロックをさせなくできるし、《否認》は相手の除去呪文を打ち消せるわ。
	それが相手の動きを妨害するってコトか。
	それから自分のサポートね。《敬慕される教師》は、まさに“Lvアップ”クリーチャーをサポートするためにいると言っても過言ではないわ。

	なるほど。じゃあ第8回のまとめから考えると、白の軽いクリーチャーでの攻めを、青でサポート＆妨害するってのがテーマで、そこを強化していけばいいわけだ！
	そうなると、どんなカードを追加するのがいいかしら？
	うーん。『デッキビルダーセット』の青と白のカードだと、クリーチャーは《嵐前線のペガサス》と《コーの鉤の達人》はどう？
	うん！　いいチョイスなんじゃないかしら。このデッキはすばやく動けるけれど、クリーチャーのパワーが低めだから、相手のライフを0にするまで何度も攻撃しなくちゃならないわ。だからブロックされにくい“飛行”持ちのクリーチャーや、《コーの鉤の達人》のような相手のクリーチャーを無力化するカードが必要になるわ。
	あとは、青白のデッキなら、この《セジーリのマーフォーク》なんかもよさそうだね。《平地》があればパワーアップするんだって！
	そうね。“飛行”のような回避する能力こそ持っていないけれど《平地》さえ戦場に出しておけば、“先制攻撃”で戦闘では頼りになるし、自分のライフを増やせる“絆魂”も付いてくるいいクリーチャーよ。それも入れましょう♪　他には《幻影の戦士》《風のドレイク》《噛み付きドレイク》なんかも候補かしらね。

	あー、でもあとはあまり軽いクリーチャーはいないなぁ。《セラの天使》と《大気の精霊》があるけど、どっちも5マナだもん。
	あらあら、別にそれを入れるのもアリよ。むしろ入れた方がいいわ。
	でも、5マナってけっこう重くない？
	さっきも言ったけど、このデッキはクリーチャーのパワーが低めだから、うまく回らないと相手にしのがれちゃうわ。そういう時のために、大型のクリーチャーを少し入れるのは全然問題ないわ。
	ふーん、そういうものなんだ。
	前回の“侵略の落とし子”デッキには、やや重めのデッキだったから軽めのカードを入れたわよね？
	うん。自分の主力クリーチャーが出てくるまで、相手の攻撃をしのぐカードを入れるってことだったよね。
	それと同じよ。今度の『成長する者の栄光』デッキは軽いんだけど、パワーが低めで相手のライフを削りきれないことがありそうだわ。だから、最後の一押しに使えるカードを入れるってわけ。
	なるほどなぁ。軽いカードを入れるばっかりがデッキをよくするってコトじゃないんだな。

（ふむふむ、だいたいクリーチャーはこんなところかしらね。問題はクリーチャー以外の呪文だけど、さてダイスケ君はどうするかな？　おもしろそうだから、だまって見てよっと♪）

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[Text by ねこひげ合同会社／ゆば]

▼『デッキビルダーセット』

■発売：タカラトミー

■発売日：2010年5月21日

■価格：630円（税込）

　

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• MTG特集ページ“マナの泉”