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2010年5月25日(火)

【洋鯨亭 第12回】長年連れ添ったパートナーの交代でうれしいこと、悲しいこと

文:電撃オンライン

 こんにちは。マイペース洋ゲーコーナー“洋鯨亭”亭主のRonです。

 Xbox 360用ソフト『Halo: Reach(ヘイロー リーチ)』のマルチプレイヤーベータテスト版、、やりましたか? 私は配信前に「毎日やろう」と心に決めていたのですが、いざ配信が始まってみたら、仕事が立て込んで公開初日になんとか1回プレイしたっきり。その後3~4日触ることができませんでした。

 その1回というのも新マップやらコントローラの新しいボタン配置に戸惑っているうちに、ケチョンケチョンにされてしまうというイヤな感じの終わり方だったので、再び挑戦できるまでの数日間が長いこと長いこと。結局仕事がひと段落してからは、ほぼ毎日少しだけ遊ぶことができたんですけどね。

 今回は本題に入る前に、少しだけプレイした感想などを書いてみます。

【洋鯨亭 第12回】長年連れ添ったパートナーの交代でうれしいこと、悲しいこと

■『Halo: Reach』のベータテスト版インプレッションを少しだけ

 この原稿を書いている時点(5月上旬)で、遊べるモードは3つ。ただし、ルールとステージの組み合わせがいろいろとありますので、3種類の遊び方しかできないわけではありません。その多彩な組み合わせから、何度か同じ組み合わせで遊んでみました。

まずは、“GRAB BAG”の新ルール“STOCKPILE”です。これは4対4に分かれて中立の旗を奪い合いながら自陣により多くの旗を持ち帰るゲーム。光学迷彩で姿が消せる"ストーカー"となり少しずつ旗のもとに近づいて行ったり、背中のジェットパックで空を飛べる“エアボーン”で急降下をして不意打ちをしたりと、攻め方がいろいろあるのがいいですね。守備側に回った時も、敵がどこから攻めてくるのか予想がつかないため、試合が単調にならずに済みました。

【洋鯨亭 第12回】長年連れ添ったパートナーの交代でうれしいこと、悲しいこと
▲写真は、同じく旗を使った別のルール“1FLAG CTF”。守備側チームの陣地にある旗を、攻撃側チームが何本自陣に持ち帰れるかを競います。旗の周囲は敵の警戒も厳重。敵のストーカーが姿を隠して旗のそばに潜み、近づいたところを後ろから倒されるなんてことも。

 次は同じく“FREE FOR ALL“の“ODD BALL”でプレイ。これは過去の『Halo』シリーズでもあったルールで、1つのスカル(ガイコツ)を皆で奪い合うデスマッチです。このルールは秒単位でスカルの保持者がくるくると入れ替わるため、試合が混沌とします。

 スカルの前で2~3人が奪い合いをしているところへ、グレネードを投げ込んでまとめて倒してから横から奪うとか、スカルを持った敵に特攻してわずかな秒数だけスカルを保持して、すぐ死んで、また特攻して……といった荒いプレイをしてみたりとか、みんなで大暴れしたい時にはいいモードだと思いました。

【洋鯨亭 第12回】長年連れ添ったパートナーの交代でうれしいこと、悲しいこと
▲こちらの写真は、スカルを使った別の新ルール“FREE FOR ALL”の“HEAD HUNTER”。一番早くスカルを25個集めた人が勝ちです。ODD BALLのように1人に攻撃が集中しない分、小規模な戦闘が各所で起こります。

 3つ目は“INVASION”。エリート側とスパルタン側で6人ずつに分かれ、スパルタンはエリートの攻撃からエナジーシールドとコアを守ります。3つの中ではこれが一番共闘感が味わえるゲームだと思いました。両陣営ともにコアをめぐって一進一退するジリジリとした戦いが楽しめ、スパルタン側でコアが運び去られるギリギリのところで守りきった時などは、テンションが上がります。ちなみに、公式サイトの説明をお借りすると「スパルタンは、遺伝子操作によって強化されたスーパーソルジャーであり、エリートは体格が大きく、動きが速く、そして戦闘能力が優れているエイリアン種族」のことですね。

【洋鯨亭 第12回】長年連れ添ったパートナーの交代でうれしいこと、悲しいこと
▲エリート側は、最初に施設内に数カ所あるエナジーシールドを解除。解除されるまでシールドの側に留まって、ゲージが減少するのを待ちます。この間スパルタンたちが来ないかハラハラする感じもいいです。

 マップにもよりますが、プレイヤーの役割は空を飛んでいろいろとショートカットができるエアボーンが一番楽しいと感じました。ボタンを小刻みに押して、低空飛行で空中制御をしながら対象に接近していくところなんてしびれますよ。あと、エアボーン同士の戦いも熱いです。たいがい地上にいる人に撃ち落とされますけどね……。

 それにしてもここまで遊べるベータテスト版を配信してくれるなんて、待ったかいがあったというものです。アーマーやエンブレムのカスタマイズもできて、ベータ版とは言え十分すぎる内容でした。製品版のキャンペーンモードも楽しみです。

それではそろそろ本題に参りましょう。

■『Halo: Reach』が発売された後は、しばらく新作が出ない?

 4月下旬に、『コール オブ デューティ』シリーズの開発で有名なアクティビジョン・ブリザード(旧社名・アクティビジョン)と『Halo』シリーズの開発元であるバンジーが、10年間の独占契約を結んだニュースが流れました(ソースはこちら(英文))。

 両社ともFPSの超メジャー作品にかかわっているだけに、このニュースは受け取る人によっては期待、あるいは不安になったことでしょう。

 期待の部分は、新しいFPSシリーズが作られるのかも? いや、FPSとは限らない、意外にもRPGだったり? と、思わずいろいろな妄想を浮かべるとともに、バンジーの新しい挑戦に期待してしまうところです。マイクロソフトと一緒に『Halo』シリーズをゼロから立ち上げて、瞬く間に大人気・大ヒット作に育ててきたディベロッパー(開発会社)ですから、違うパブリッシャー(販売会社)と組むことで新たな科学反応が起きるかもしれません。

 不安の部分は、「あれ? じゃ『Halo』シリーズの新作しばらく出ないの?」なんて思ってしまうこと。『Halo』シリーズの版権はマイクロソフトにあるので、(それがいいかどうかは別にして)新作はバンジー以外のディベロッパーと組んで制作するという手段もあります。しかし、シリーズが好きな人の中には、なるべくオリジナルに携わったディベロッパーに制作してほしい、という思いがあるかもしれません。

 『Halo』シリーズには明確な実績があるので、そう思うのは当然だと思います。あの世界観、そしてゲーム内容をわかっているところが作るのが一番と。しかし、それは裏を返せば、おもしろいシリーズ最新作が作れるなら、必ずしも同じ会社やメンバーでなくてもいい、ということです。

 日本のメジャーなゲームシリーズの中にも、シリーズ1作目を作ったメンバーが最新作に携わっていないケースもあるわけですから。そして、何よりもそれがおもしろかったのなら、大きな問題ではないわけです(心情的には寂しいですけどネ)。

 とは言え、これは今後どうなるかわからない話題。はっきりしているのは『Halo』の新作が出れば、私は買うということですね!

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データ

▼『Halo:Reach』
■メーカー:マイクロソフト
■対応機種:Xbox 360
■ジャンル:ACT
■発売日:2010年9月15日
■価格:通常版 7,140円/リミテッド エディション 8,610円/レジェンダリー エディション 16,590円(各税込)
 
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