2010年6月1日(火)
【洋鯨亭 第13回】iPhone/iPod touchは一番身近な洋ゲープラットフォーム?
こんにちは。洋鯨亭・亭主のRonです。日本でもようやくiPadが発売されて、Apple陣営がますます盛り上がっていますね。App Storeをのぞくと、改めてゲームソフトの本数が多いことに驚かされます。ここ1年ぐらいで日本の大手メーカーからリリースされるソフトが増えてきたものの、洋ゲーの多さにはまだまだかないません。
ただ、日本語のマニュアルがなかったり、そもそも操作方法がよくわからないものがあったりと、いろいろと敷居の高い洋ゲーが多いのはちょっと困りものです。とはいえ、ソフトが安いですし隙間時間に遊ぶにはちょうどいいので、ユーザーの多くは不便さと安さをトレードオフしているということなのでしょう。これは無料アプリであればなおさらです。
今回は、すごい勢いで登録本数が増えているiPhone/iPod touchおよびiPad用ソフトの中から、洋ゲーをいくつかご紹介しましょう。
■エレクトロニック・アーツとゲームロフトが2トップ
会社のホームページをご覧いただくとわかりますが、電撃オンライン編集部は、新宿の住友不動産西新宿ビル5号館という建物内にあります。
このビルには、iPhone/iPod touch用の洋ゲー制作・販売で有名なゲームロフトもあります。また、5号館の隣の4号館(徒歩10秒!)には、あのエレクトロニック・アーツがあるんですね。両社ともiPhone/iPod touchに洋ゲーを提供していることで知られていますよね。つまり西新宿4丁目のわずか20メートル足らずの間に、iPhone/iPod touch向け洋ゲーアプリの2トップが集まっているというわけです。さらに、歩いて10分ぐらいの距離にアップルジャパンがあったりと、「西新宿には強烈な“洋気”が漂っていますよ、父さん!(髪の“洋界アンテナ”を立てつつ)」状態なわけです。
そんな洋ゲートライアングルの中心にいる(?)洋鯨亭としては、これを取り上げざるを得ません。そうですよね父さん! あ、ネタ元は某水木しげる先生の某ゲゲゲですよ。若い諸君、女房じゃないですよ。ということで、大手でありご近所さんのよしみもありますので、この2社のゲームを中心にご紹介しましょう。
まずは、同じビル内に入っているゲームロフトから、『ヒーローオブスパルタ』です。これはもう、わかりやすいアクションゲームです。スパルタの英雄アルゴス王を操作して、剣や弓などを武器に怪物を倒していきます。武器の強化ができたり、必殺技やSCEのACT『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズのCSアタックのようにアイコンをタップしていく連続攻撃技などが使えるので、攻撃方法は多彩です。ダウンロード専売ソフトとして、PSPにも移植されています。
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▲斧、大剣、弓など、攻撃方法の違う武器が選択可能。それぞれ強化することもできます。 | ▲ボタン1つで武器の切り替えが可能。敵に合わせて、武器をこまめに変更しましょう。 |
もう1つの作品は、据え置き型ゲーム機でも有名な『アサシンクリード』です。PS3版やXbox 360版はユービーアイソフトの販売ですが、ダウンロード版はゲームロフトから配信されています。この作品では、建物の屋上から屋上へと素早く移動したり、会話に気を取られている人物にそっと近づいてカギを盗んだりと、さまざまなアクションで数々の任務を遂行していきます。
さすがに据え置きゲーム機の同名タイトルと比べると操作が簡略化されていますが、ジャンプ、攻撃、ガードなどはアイコンをタップして行うため、アクションゲームとしての楽しさは十分味わえます。
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▲カギを盗むシーン。指で黒い部分を消して袋の中身を把握し、カギを発見したらドラッグして袋の出口まで運ぶ。 | ▲剣を使った戦闘シーンもあります。“斬る”ボタンや“ジャンプ”ボタンはこのようなアイコンで表示されます。 |
■次はエレクトロニック・アーツの作品です
続いてお隣のビルに入っているエレクトロニック・アーツの作品です。こちらはRCG『ニード・フォー・スピード』シリーズやサッカーゲーム『FIFA』シリーズなど、据え置きゲーム機のラインナップと遜色ない有名タイトルを多数投入しています。しかし、そんな中であえて紹介したいのが『ミステリーマニア』です。
このゲームは画面をタップするだけでほとんどの謎解きが進行するアドベンチャーゲーム。その昔MacやPCエンジンで発売された『マンホール』のような、さまざまな場所をクリックして物語が進むレトロAVGを彷彿(ほうふつ)とさせます。
ゲーム中は物語がすべて英語のテキストで語られますが、謎解きに関しては状況から判断するものが中心なので、英語がわからなくても楽しめますよ。主人公はロボットということもあって、“火で自分の体を熱して氷を溶かす”といった一風変わった解法が用意されているのも本作ならではでしょう。ロボットの表情がクルクル変わったり、動きがかわいらしいので女性ユーザーにもおすすめです……っていうか、女性の読者はいるんですかね、このコーナー(苦笑)。
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▲色の付いた液体が入ったフラスコの並ぶ部屋。この液体をどうすればいいのか……? | ▲お腹を空かせた犬がいるキッチン。冷蔵庫にはエサになりそうな食べ物があるけど……? |
他にも、エレクトロニック・アーツのタイトルは都市経営ゲームとして名高い『シムシティ』や『コマンド&コンカー』シリーズなどのシミュレーションゲームも充実。タッチパネルの操作は、激しいアクションよりもシミュレーションやテーブルゲームに合っていると思うので、“バーチャルパッド”に抵抗がある方は、ジャンルからゲームを選ぶのもいいと思いますよ。
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▲『コマンド&コンカー レッドアラート』。10年以上の歴史があるRTSシリーズから『レッドアラート』が移植されています。タップで兵の移動や攻撃の指示ができます。 |
■懐かしい洋ゲーもあります
今回紹介した物の他にも洋ゲーはいろいろあるんですが、最後に懐かしい1本として『コモドール 64』を紹介しましょう。これはその名の通り、コモドール64という大昔に発売されたPCの名前を冠し、コモドール64用に発売されたゲーム数本をエミュレートしたソフト。
探査船を惑星に無事着陸させるアクション『Jupiter Lander』や、縦スクロールのレースゲーム『Lemans』など、数本のゲームが遊べます。なんと、これほどのスーパーレトロゲームながらソーシャルゲームプラットフォームの“OpenFeint”に対応しており、Xbox 360のような実績やオンラインランキングまで表示されるという凝った作りになっています。ただ肝心のゲーム内容は、さすがに今遊ぶと物足りない出来です。が、まぁ約30年前のゲームだから、そこはしょうがないですよね。
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▲『Jupiter Lander』は探査船を着陸させるだけのゲーム。タイトーのレトロアーケードゲーム『ルナレスキュー』とかアタリの『ルナランダー』を思い出します。 |
以上、駆け足で5本ほど紹介してきました。いうまでもなくApp Storeの洋ゲーアプリはまだまだあります。体験版も含めて無料で楽しめる作品も多いので、いろいろなタイトルを試しているだけでも楽しいですよ。ただ、先ほども少し書きましたが、バーチャルパッドは当然ながらキーの押下感がないので、ニンテンドーDSやPSPなどの携帯ゲーム機と比べると、操作においてストレスを感じることもあります。
いつのまにか移動操作をしていた親指がずれていたり、細かい操作や素早い操作にキャラクターの動きがついてこれないことにストレスを感じてしまうんですよね(ゲームの中には、その点を踏まえてプログラム側で入力の調整をしているタイトルもあるようです)。
親指がズレる問題は私が悪いともいえますが、本来コントローラは手元を見ずに使うもので、親指の腹の部分で十字ボタンの位置や傾きを把握しているわけです。これができないとこんなにも操作にストレスを感じるのかと思ってしまいました。
iPadなら画面が大きい分、バーチャルパッドに使える面積も大きくなるでしょうから、親指を大きく動かして入力するなどの方法で操作性が改善されるかもしれませんね。これは期待しています。
■当コーナーのタイトルを飾るロゴを募集しています
現在、このコーナーでは、タイトルロゴを募集しています。現在2つのロゴを採用させていただきましたが、3つ目をあなたの作品で飾ってみませんか? “洋鯨亭”というタイトル文字と、ワンポイントとしてイラストを添えた形でロゴを作ってみてください。採用された方には、記念品としてマイクロソフトポイントを3,500ポイント分贈呈いたします(結構いい賞品だと思いますよ)。応募の詳細は下記フォームよりご確認ください。
また応募いただく際に、作品の解説、好きな洋ゲーの感想や、おすすめのiPhone/iPod touch向けの洋ゲー、日本の洋界スポットなどを書いてください(挙げたお題の後半のものはあまり募集しておりません)。締め切りはありません。皆様のご応募をお待ちしております。
それではまた来週!
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