2010年6月23日(水)
ねぇねぇ、前のページで言っていたのは、いったいどういうことなの? | ||
じゃあ、紹介してみましょうか。こ~んなカードを使えば《引き裂かれし永劫、エムラクール》を出すことはできるわ。 |
へぇ~っ! こんなカードがあるんだ!! | ||
これらはどちらも、クリーチャーカードをライブラリーから直接戦場に出す、という効果を持っているわ。ただし、実際に唱えるわけじゃないから《引き裂かれし永劫、エムラクール》の能力で追加ターンを得ることはできないけどね。 | ||
でも15/15が出るだけでも十分だよね。おまけにプロテクションまで持ってるなんて。 | ||
そうね。滅殺6もあるから、早い段階で戦場に出たら一気にゲームの流れを制圧できるでしょうね。 | ||
うん! 結構ラクに出す手段があるんなら、デッキに入れてみたいなぁ~。アユミちゃん、組んでみ……。 | ||
お! いい傾向じゃない。じゃあ次はこの《召喚の罠》と《引き裂かれし永劫、エムラクール》を使ったデッキを考えてみましょうか! もちろんアナタが!! | ||
えっ! | ||
(ニコニコニコニコ) | ||
はいはい。これも勉強かぁ。 | ||
もちろん、アドバイスならしてあげるわよ♪ さて、今回は6マナの《召喚の罠》がキー・カードになるから、まずはマナをたくさん出すためのカードを入れなきゃね。 | ||
ええと、それなら《草茂る胸壁》とか《ラノワールのエルフ》かな? |
《草茂る胸壁》はいいわね。でも《ラノワールのエルフ》は、このデッキには少しマッチしないかもしれないわ。 | ||
なんで? どっちもマナを出せるし、それぞれ1マナ、2マナでバランスもいいんじゃないの? | ||
確かにそうね。でも、このデッキはなるべく早く《召喚の罠》を唱えるための6マナをそろえようとするわけなんだけど、《ラノワールのエルフ》では除去されやすすぎるのよ。タフネスが1しかないから火力呪文ですぐに破壊されちゃうし、戦闘に参加させることもできないわ。 | ||
そっかー。《草茂る胸壁》なら相手の《稲妻》とかにも耐えられるし、序盤はブロックにも使えそうだね。 | ||
そういうこと。というわけで《ラノワールのエルフ》以外のマナを出せるカードを探してみましょう。 | ||
う~ん、この他だと、《不屈の自然》、《成長の発作》、《オンドゥの巨人》とかかな? | ||
あとは、神話レアカードになるけど《野性語りのガラク》もこのデッキにはピッタリね。 |
うん! 《召喚の罠》のためにマナを伸ばすカードは、だいたいこのラインナップから選んでいくことになりそうね。 | ||
でも、どれがいいんだろう? どれも一長一短あるよねぇ。 | ||
《不屈の自然》は2マナと軽いのがメリットね。逆に《成長の発作》は3マナだけど、エルドラージ・落とし子トークンによってさらに1マナを得られるわ。 | ||
どっちも土地を出すカードだね。 | ||
ええ。《オンドゥの巨人》は能力も《不屈の自然》と同じだけど、タフネスが4あって、ブロックに向いたサイズが魅力ね。まぁ、どのカードを入れてもいいわ。ってか、全部入れちゃってもいいんじゃない? | ||
ぜ、全部かぁ。それとは別に、《野性語りのガラク》も土地をアンタップできたりで強そうだね。 | ||
そうね。例えば2ターン目に《草茂る胸壁》、3ターン目に《野生語りのガラク》と展開できた場合、4ターン目にはすでに7マナを出せる計算になるわ。もう《召喚の罠》を唱えられるわね。 | ||
そこから《引き裂かれし永劫、エムラクール》が出てきたらすごいな……。じゃあ全部入れちゃおう。ええと、そうしたら次はどうしようか? | ||
《引き裂かれし永劫、エムラクール》以外にも《召喚の罠》を使うか、あるいは普通に唱えられるクリーチャーを入れていきましょう。《引き裂かれし永劫、エムラクール》はさすがにコストが重すぎるから、4枚入れるわけにもいかないわ。他にも攻め手が必要よ。 | ||
すると、緑のでっかいクリーチャーを入れればいいんだね。《ぺラッカのワーム》とか《テラストドン》はどう? |
どっちもいいカードね。特に《テラストドン》を入れるのなら、他にも相手の妨害をできるカードを入れるといいでしょうね。たとえば同じように土地を破壊できる《酸のスライム》や《地盤の際》と組み合わせて相手の土地を攻めるという手はアリよ。 |
でも、土地を破壊するってそんなに有効かな? | ||
基本的には時間稼ぎにすぎないけど、こちらのデッキが遅いから、相手の土地を破壊してスピードダウンさせるのは、このデッキが目指す方向と一緒だわ。 | ||
なるほどー。相手のペースを乱すってことだね。 | ||
その方向でいくなら、青を加えるのも有効ね。《広がりゆく海》という、マナ・コストの軽い土地を攻めるカードがあるし、《先読み》を入れれば、手札に来ちゃった《引き裂かれし永劫、エムラクール》をライブラリーに戻せるわ。 |
なるほどなぁ。無理に緑一色じゃなくてもいいんだね。 | ||
このデッキは《不屈の自然》とかで土地を持ってくることができるから、他の色を加えるのはわりと簡単よ。これでだいたい完成かしら? |
18 クリーチャー 4《草茂る胸壁》 2《オンドゥの巨人》 4《酸のスライム》 3《ぺラッカのワーム》 2《テラストドン》 2《引き裂かれし永劫、エムラクール》 | 17 呪文 3《不屈の自然》 2《成長の発作》 3《野生語りのガラク》 4《召喚の罠》 4《広がりゆく海》 2《先読み》 24 土地 9《森》 7《島》 4《進化する未開地》 4《地盤の際》 |
序盤は《草茂る胸壁》や《オンドゥの巨人》で守りながら使えるマナを増やしていって、同時に《広がりゆく海》、《酸のスライム》で相手の土地を破壊して時間を稼ぐ。で、十分なマナがそろったら《ぺラッカのワーム》や《テラストドン》で決めると。うん、なかなかまとまったデッキじゃないかしら。 | ||
おお~、デッカいのが出るのはいいなぁ!! | ||
ええ。このデッキなら早いターンで《召喚の罠》が唱えられるから、そこから《引き裂かれし永劫、エムラクール》や《テラストドン》などを出す速攻のプランと、土地破壊をしながら戦うプランの2パターンがあるのがいいわね。 | ||
さっきも言ったけど、4ターン目に《引き裂かれし永劫、エムラクール》が出てきたらすごいだろうなぁ。 | ||
そうね、じゃあさっそく対戦してみましょうか。 | ||
待ってました!! | ||
というわけで、今回は2つのデッキを作成して、実際のデッキ構築を見ていただきました。 | ||
皆さんも、好きなカードを見つけて、自分だけのデッキを組んでみてね。 | ||
それではまた次回お会いしましょう、さようなら! | ||
さようなら! |
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[Text by ねこひげ合同会社/ゆば]