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2010年11月25日(木)

『みんなで牧場物語』ができるまで、オンライン版ならではの魅力を聞いてきた

文:電撃オンライン

――『みん牧』で重要な役割を持つ“コロボックル”ですが、彼らは当初、コロボックルにはスキルスロットがあり、そこにプレイヤーが主に手伝って欲しい作業のスキルアイコンをはめこんでいく。例えば、農作業スキルのアイコンばかりを埋め込んだコロボックルが畑の面倒を見てくれると、同じトマトを育てていても、どんどん高品質なトマトができるようになるという構想でしたよね。なぜ、このスキルシステムをやめてしまったんですか?

廣田:複雑になりすぎたというのが主な理由です。ユニークなアイディアですし、突き詰めていけばかなり奥の深いゲーム性を生み出すと思いました。しかし、パラメータが多くなったりと、我々開発側から見ても複雑になりすぎました。ブラウザ版『みん牧』は誰でも気軽に遊べるというコンセプトですから、もっと直感的に理解できなければ難しいということで、変更を決めました。

 また、コロボックル1体に複雑な機能を詰め込むことで、一度に画面上に出せるコロボックルの数が制限されてしまいました。見ているだけで楽しい、動く壁紙のように島を眺めてもらうというコンセプトにも反する、という二つの理由から削除したわけです。

『みんなで牧場物語』 『みんなで牧場物語』 『みんなで牧場物語』

――なるほど。もう一つ、ギルドを作って専用のギルド島でしか育てられない動物、植物があるというお話も消えてしまったんですか? ゲーム内のコミュニケーション活性化には、とてもよい機能だと思っていましたが。

廣田:すべて無くなってしまったわけじゃないんですよ。前段階としてまずは、近所の島に遊びに行く、誰かが自分の島に遊びに来るという部分を実現します。その後で『みんなで牧場物語』に最適な形で、ギルドを実装する予定です。

平田:ご近所の島から誰かが遊びにくることもあります。もちろん、他の島に遊びに行くことも可能です。これが一種のコミュニケーション手段だと思ってください。中には“おじゃまコロボックル”が来て、いたずらをして帰ることもあるんです。

――コロボックルはもともと、いたずら好きですしね。資料の画像を見ますと、男女のコロボックルがいるようですが、これは選べますか。

平田氏:いえ、コロボックルは妖精なので実は男女の性別がありません。それはコロボックルの服が女の子風だったり、男の子風なだけなんですよ。

――動物も好き勝手にウロウロするということでしたが、それももしかして、なくなりましたか。

稲本:はい、とにかく大勢のコロボックルを動かすために、そちらの機能も制限しました。本タイトルの主役は牧場全体ですが、それを演出する重要な役割がコロボックルたちなんです。

――島の中央にあるコロボックルの家ですが、あれをクリックすると家の中でくつろぐ姿が見られる機能とか、実装されませんか。仕事してないコロボックルがウロウロ歩いているですとか……。

平田:それ、いいですね。

稲本:おもしろいですね。

――……てっきり構想中だと思ってました。

平田:実はあのハウス、設定上はコロボックルの家じゃないんですよ。何といいますか、“コロボックル発生装置”なんです。

――え?

平田:コロボックルたちの世界というのがどこかにありまして、そこと島を繋ぐ装置がコロボックルハウスだと考えてください。女神さまの力によって、コロボックルがやってくるんです。

――プレイヤーが仕事を命じると、コロボックルがどこからか召喚されるんですか。なんだか米TVドラマの『スターゲイト』ぽい役割なんですね、あのハウス。

平田:まあ、そんな感じです(笑)。近所にはきっと住んでるんでしょうけどね。

廣田:それは僕も今まで知らなかった設定ですよ(笑)

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