2010年6月17日(木)
現地時間の6月15日~17日、米国のロサンゼルスで開催されているE3のDisney Interactive Studiosブースに出展されていた、Wii用ソフト『Disney Epic Mickey』のデモをしっかり見てきましたよ!
本作は、ディズニーキャラが多数出てくるのはもちろん、アクション、アドベンチャー、RPGの3つの要素が入った構造で、ゲームとしてかなり作り込まれている印象を受けました。実際に目の前でナビゲーターの方がプレイしているのを見ながら説明を受けたので、その際にわかったことをお伝えしていきます。
ミッキーは、ディズニーの世界を救うため、各作品がテーマになったフィールドを旅していきます。画面写真を見てお気づきの方もおられるかと思いますが、ミッキーの体から色が雫のように浮き出て消えていっているのがわかると思います。これはファントムブラッドという敵の力によるもので、この状態を元に戻すのも冒険の目的の1つとなります。ファントムブラッドは、フック船長を手下にしているそうです。また異世界からミッキーたちの世界にやってきた機械の敵たちを追い払うことも、ミッキーの目的になります。
本作は、アクションゾーン、アドベンチャーゾーン、トラベルゾーンと呼ばれる3つのゾーンで構成されています。アドベンチャーゾーンでは、ストーリーを進めるためのメインクエストやサブクエストを受けることができます。デモでは、ピーターパンに登場するスミーからメインクエストを受けることができました。クエストを受ける際は、アニメーションが挿入されます。アクションゾーンでは、敵を倒したり、仕掛けを解いたりして、クエストの達成を主な目的として行動します。
そして注目がなんといってもトラベルゾーン! このゾーンはアクションゾーンとトラベルゾーンをつなげる役割を担っている横スクロールアクションのステージなのですが、ミッキーとアイテム以外の背景などがすべてモノクロで表現されているんです! デモでは、ミッキーの初アニメーション作品『蒸気船ウィリー』をテーマにした舞台を見ることができ、昔のミッキーを楽しむこともできました。ファンなら必見ではないでしょうか。
ミッキーは、絵の具と薄め液を使って冒険を進めていきます。アドベンチャーゾーンでは、薄め液で家から看板までさまざまなオブジェクトを消すことができます。消すとうっすら影だけが残り、これに絵の具をかけると元の形に戻っていきます。最初から影があり、そこに絵の具をかけることで先に進めたり、オブジェクトを半分だけ薄め液で消して足場にして進んだり……といった使い方ができるそうです。
アクションゾーンでは、敵を絵の具で塗りつぶして仲間にすることができます。仲間になったキャラは、勝手に動いて他の敵を倒してくれます。またこのゾーンには“テレビスケッチ”というアイテムがあります。宝箱などに入っているこのアイテムを使うと、敵がこのTVに見入って動かなくなります。このスキに仕掛けを解いたりすることができるようです。
本作には、ストーリーが進んでいくメインクエストのほかに、サブクエストもあります。どれを受けるかは自分次第です。デモでは、『ピーターパン』に登場するスミーからメインクエストを受けることができました。メインクエストを受ける際にはアニメーションが挿入されます。サブクエストをどうやってこなすか、アクションゾーンとアドベンチャーゾーンで何をして行き来したか、などで世界の変化の仕方が変わっていきます。ボスも倒すかどうか選択できるのだとか!?
何をしても自由なのだそうですが、もちろん代償もあるようです。デモでは“TIKI MASK”を3つ集めてほしいというサブクエストを受けられるのですが、普通に集めてもいいですし、1つ持っていって預け、預けた家の裏側を薄め液で空けて預けた1個を回収、また表から持っていって2個目……というズル(?)もできました! ちなみに、それは何度も繰り返せるので、調子に乗って繰り返しすぎて4個目を預けると、依頼主から怪しまれてイタズラがばれ、クエスト失敗になるそうです。
デモを見る限り、しっかり作りこまれていて、ボリュームがあればかなりやり込み要素もありそうなので、ディズニーファンはもちろん、ゲームユーザーも満足できる作品になるのではないでしょうか?
▲Disney Interactive Studiosブースに飾られていた、『Disney Epic Mickey』をモチーフにしたイメージボード。 |