2010年6月18日(金)
スクウェア・エニックスがE3のブースで、日本では10月に発売するPS3/Xbox 360用ソフト『マインドジャック』のプレイアブルデモを展示していた。
世界初の情報解禁となるTPSタイトル『マインドジャック』は、西暦2031年の地球が舞台となる。一体どんなゲームシステムなのか、E3バージョンをプレイしてわかったことをお伝えしていこう。
冒頭で述べたとおり、『マインドジャック』はそう遠くない未来、2031年の地球が舞台。テクノロジーは現代よりも飛躍的に進化しているという設定だ。
物語の主人公はFIA(Federal Intelligence Agency)の諜報員、ジム・コービンと反進歩主義NGOのメンバーである反国家活動家、レベッカ・ウェイスの2人。本来ならば敵対関係である2人だが、レベッカを尾行中のジムは、もう1人自分と同じように彼女を尾行している第3の存在に気が付く。ここから物語は始まり、ジムとレベッカは大きな陰謀に巻き込まれていく……というのがメインシナリオだ。デモ版もジムとレベッカが最初に接触する、空港マップが使われていた。
さて、2人の主人公と書いたがプレイヤーはどちらか片方を選んで遊ぶ、というわけではないようだ。ジムを選ぶもよし、レベッカを選ぶもよし。そして両方選ばなくてもよい。これは後述するゲームシステムの根幹“マインドハック”が大きく関係している。
タイトルにもなっているマインドジャックには2つの意味があるが、1つずつ解説していこう。まず、一般的なTPSやRPGにあるプレイヤーキャラクターという概念が『マインドジャック』にはない。プレイヤー自身は、実はふわふわとした思念体という存在だ。マップ内にいるすべてのNPC、一般市民から敵の兵士、戦闘メカまで、ありとあらゆる動くものにプレイヤーは乗り移る=マインドハック(乗っ取り)ができるのが、大きな特徴だ。
一般市民と兵士、ジムとレベッカでは持っている武器の種類やHPなどに差があるが、基本的には誰をマインドハックしても戦闘は可能。万が一倒されてしまった場合にはその体を抜け出し、次のターゲットを探してハックすればよいだけだ。
もう1つの意味は、他プレイヤーのミッションに潜入できるということ。オンラインでのマルチ対戦は最大6人が同時接続でき、ホストとなるプレイヤーは部屋を作成する際に、味方と敵の人数を指定。難易度を低くしたければ全員味方に、逆にハードなプレイがお望みならば全員敵に設定する。自分で部屋を作るのはちょっと……という人は、空きのある部屋を探して潜入=ジャックもできる。もしもホストの敵側としての参加を選ぶなら、ログインして相手プレイヤーのミッションクリアの妨害に励む、などといった遊び方も可能。途中参加・退室も可能なので、どんなプレイをするかはプレイヤー次第だ。
なお、ミッションの勝利条件はホスト側なら敵のせん滅。妨害側の場合はジムとレベッカを同時に倒すことだ。物語上の主人公たる2人は、完全に戦闘不能になることはないが、一度倒されると別のキャラクターに乗り移って、救援に向かう必要がある。ジムまたはレベッカの救援に駆けつける前に、もう一方も倒されるとホスト側の負けだ。
また、敵を倒すと経験値が入りプレイヤー(の思念体)がレベルアップするRPG的な要素もある。レベルアップ時には“アーツ”と呼ばれる特殊能力を獲得。アーツには命中率のアップや移動速度の増加などさまざまな種類があるが、すべてのアーツを同時に利用できるわけではなく、いくつか選んで装着するようだ。
誰が、いつ、敵としてゲームに飛び込んでくるかわからない緊張感を味わえる『マインドジャック』。より詳しい情報を楽しみにしていてほしい。
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