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2010年6月21日(月)

【電撃乙女部】20XX年のジューンブライドを目指して、結婚式のアレコレを調査!

文:電撃オンライン

 早いもので、もう6月も半ば。そう、2010年も半分が過ぎ去ってしまったんですよ! 特に理由はないけれど、時の流れの速さに焦りを隠せない電撃乙女部のおハナです、こんにちは。皆さんは、6月と聞くと何を思い浮かべますか?

 じめじめする梅雨、国民の休日が無い月、父の日、衣替えの季節などなど、イメージは人それぞれですが、もう1つ忘れちゃいけない6月の象徴があるんです。それは6月の花嫁、すなわちジューン・ブライド!! 今回の電撃乙女部は、時事ネタとしてぴったりな上に、乙女らしさ全開なウェディングについてあれこれお届けしようと思います。前回「ゲームメディアなんだし、ゲームの紹介しないとね」と書いたことなんて、きれいサッパリ忘れてますよ。

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■ニッポンの晩婚化・少子化に歯止めをかけてみようと思った

『電撃乙女部』
▲“紫のパンダ柄のリュック”という、およそ場違いな格好で取材に行ったおハナ。受付では、何人ものスタッフから「いらっしゃいませ」と微笑まれ、身の置き所がなかったです。

 今回取材させていただいたのは、カップル一組一組のニーズを汲み取り、お客様のためだけのオリジナルウェディングをプロデュースする。まったく同じ結婚式は1つもないという、ウェディングのプロフェッショナルが集うテイクアンドギヴ・ニーズ社(以下、T&G)。1998年に設立され、本社は東京都内ですが、北海道から九州まで全国96の結婚式会場を運営する会社。レストランや、チャペル付きの邸宅風といった会場を丸ごと貸切って行う結婚式を手がけています。

 1日に何十組もの式が行われるホテルなどとは違い、1日2組限定。だからこそ、きめ細かいサービスや、こだわりの演出など、細部にいたるまでふたりらしいオリジナルの挙式が可能というわけです。

 積極的に女性にアプローチしない(興味がない?)草食男子やら、夢見る少女がそのまま大人になったような、森ガールとやらが流行する昨今の日本。このままでは少子化が進んで日本が滅んでしまう! かどうかは知りませんが、2次元が恋人という読者も「ああ、案外いいものなのかも……ケッコンてやつ」と思ってもらえるように取材してきました。

 え、結婚式なんてリア充がするものだから関係ない? いえいえ、実はこのT&G社は過去に“ケンシロウ|ユリア 結魂式”や、お台場に立った1/1ガンダムの前で愛を誓う“ガンダムウエディング”も手がけた企業。ちょっと興味が沸いてきませんか?

『電撃乙女部』
▲テイクアンドギヴ・ニーズ ウエディングプランナー有賀明美さん。女優の宮沢りえさん、モデルの梨花さんその他プロスポーツ選手などのウェディングを手がけた、プロフェッショナル。

 お話をうかがったのは、T&G社のウェディングプランナー 有賀明美さん。上記で述べた、ガンダムウエディングなどもプロデュースされた方なんですよー。

 ちなみに、アンケートなどから分かる電撃オンラインの読者層ですが、実は26歳前後の男性がメイン。あと2~3年ぐらいの間に彼女との結婚も視野にいれるお年頃ですよね。結婚式って男性は何をどうすればいいのか。心構えに必要なことは? ぜひこの記事を参考にしてくださいまし。

■イマドキの結婚式は“おもてなし”がキーワード

──本日はよろしくお願いします。電撃オンラインと普段はあまりご縁のないジャンルでの取材なので、すいません今日は私のほうが緊張しています。まずは最近の、ウェディングのトレンドを教えていただけますか?

テイクアンドギヴ・ニーズ ウエディングプランナー有賀明美さん(以下、有賀):15年ぐらい前には一度、いわゆる派手婚と呼ばれるものが流行りまして、ゴンドラで登場したり、巨大なイミテーションのウエディングケーキでのケーキ入刀といった演出が好まれました。派手婚の傾向はその後もしばらく続き、そのコンセプトは“他の人とは違う個性”にありました。

 その流れを受けて、ゲストハウスウェディングというスタイルが生まれたのが約10年前です。ゲストハウスは一軒を丸ごと貸し切るため、演出の自由度が高いのがメリットですね。お客様の中にはお神輿やバイクに乗って入場されたり、お庭のプールに飛び込むといった方もいらっしゃいましたよ。

 ただ、時代の背景と共に、見て分かりやすいお金のかかった演出ではなく、心のこもった“おもてなし”をしたいというお客様が増えています。T&Gでは必ず挙式されるお2人に、ウェディングのテーマを考えていただいています。以前は、趣味のスノーボードや大好きなハワイといった、装飾で表現しやすい、目で見て分かるものがテーマになりやすかったんです。しかし、ここ最近は、“絆”や“感謝の気持ち”を表現したいという傾向が強くなっています。

──自分たちが主役というウェディングから、会場に足を運んでくださった出席者の皆さんに楽しんでいただく、という方向に変わっているんですね。絆や感謝って、テーマとしてはたいへん表現しにくいと思うのですが、具体的にどういったお式が多いのでしょう?

有賀:確かに難しいテーマです。新婦がお式の最後に、ご両親に感謝のお手紙を読まれるというのはご覧になったことありますか?

──はい、友人の結婚式でたびたび。私自身は経験ありませんけど……ええ。

有賀:新郎、つまり男性はなかなか日常でご両親に「ありがとう」を伝えるシーンってないんですよね。照れもありますし。でもイマドキの男性は感謝の気持ちを言葉にすることに、抵抗がなくなってきているようで、「ご新郎様もお手紙を読んでみませんか?」と提案すると、これが意外に受け入れられます。

 あとはお式の最中のお色直し。ご新婦様がお1人で退場するのではなく、お母様と手をつないでという演出があるんです。チャペルでの挙式などですと、入場の際にお父様と腕を組むことはありますが、お母様は当日あまり出番がなかったんですよね。

 今までの結婚式で家族や親族側というと、おもてなしをする立場なのであまり表には立たない、というのが常識でした。席も一番端の末席ですよね。ところが今は、一番お世話になった両親だからこそ、このハレの日にクローズアップしてしっかり感謝の気持ちを、様々な演出で伝えるというアメリカ風の演出が増えてきました。

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 ■これだけは言っちゃいけない新郎“NGワード”とは?

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