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2010年7月25日(日)

新たに南方エリアが開放され世界が変わる『GE ルネッサンス』実装は8月12日

文:電撃オンライン

 ハンビットユビキタスエンターテインメント(HUE)は7月24日、東京・ベルサール秋葉原でオフラインイベント『HanbitStation2010』を開催した。本イベントでは、同社が運営する『エイカオンライン』や『アークサイン』など5つのオンラインゲーム、およびオンラインサービスに関する発表やトークショウ、ライブなどが行われた。その中からMMORPG『グラナド・エスパダ ルネッサンス』トークセッションをお届けしよう。

 本作は、7月20日に、『グラナド・エスパダ プラス』から『グラナド・エスパダ ルネッサンス』(以下、GEルネッサンス)へのリニューアルが発表されたばかり。ステージ上には開発元IMC Gamesのキム・ハッキュ氏が登場し、自ら“ルネッサンス”とは何なのか、その詳細を解説した。

『新たに南方エリアも開け、世界が変わる『GE ルネッサンス』実装は8月12日』 『新たに南方エリアも開け、世界が変わる『GE ルネッサンス』実装は8月12日』
▲IMC Games キム・ハッキュ氏(写真右)

■ハッキュ氏理想のMMORPGが完成?

 まずキム・ハッキュ氏は「『グラナド・エスパダ』の企画が始まったのが2003年のこと。それまでにない新しいMMORPGを作りたくて、会社を設立しました。1人でもパーティプレイの楽しさを味わえるMCCシステム、ヨーロッパはルネッサンス時代をモチーフにした独特の世界観、NPCが仲間となる編入システムといったアイディアを集め、開発がスタート。それから約8年が経ちました。『グラナド・エスパダ』は私が最初に意図した以上の作品、他のMMORPGとは違うプレイヤーのライフスタイルと平行できるゲームになりました」と挨拶を述べた。
 また、「サービス開始当時は、プレイヤーのコンテンツ消費に合わせるために、ストーリー性などの面で正直、満足できない所がありました。その後のアップデートで不満を感じた部分は少しずつ補強されてきたと思います。MMORPGの質を決めるのはそのゲームの持つコミュニティであり、コミュニティは新規プレイヤーの参入があってこそ維持できます。しかし今まで高レベル向けに補強された所は、これから本作品を体験する新規プレイヤーには分かりにくいという点が、心残りでした」と語った。ルネッサンスという命名について「今までの『グラナド・エスパダ』を振り返りつつ、プレイヤーの声援に応えられるよう、覚悟を決めるという気持ちをこめた」との話だ。

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▲ムービーで振り返るこの4年間のサービスと、ルネッサンス(再生)への決意。

 続けてハッキュ氏は『GE ルネッサンス』のコンセプトおよび、主な改善点として次の4つを挙げた。

●低レベルのキャラクターが成長の壁を感じ始める部分を解消して、ストレスを感じさせないように、今までよりベテランになりやすくする。
●シナリオを補強して、プレイヤーがもっと『GEルネッサンス』の世界に集中できるようにする。
●課金しないとゲームの進行ができない部分を見直し、真の基本プレイ無料化。
●機能が増えすぎて複雑になりすぎたインタフェースの整理、利便性の向上。

 すでに韓国でルネッサンスは実装済みだが、『GE』の歴代アップデートの中でも最も好評だったとのこと。「ルネッサンスの名前に恥じない内容になったと思います。日本のプレイヤーに、ルネッサンスを紹介できて嬉しいです。これからも『GE』をよろしくお願いします」とハッキュ氏は延べた。

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▲キム・ハッキュ氏(左)と『GE』日本運営プロデューサー 中尾圭吾氏(右)

 次にこの4点を実現する、より具体的なルネッサンスのアップデート内容について、HUEの中尾圭吾氏がプレゼンテーションを行った。

●マップ拡張と南方エリア“カスティア”の実装

 これまで『GE』のワールドマップを開くと、大陸の一部と思われる部分が表示され、白地図を埋めるように新規エリアが実装されていた。今回、新大陸の全体マップは一気に拡張され、東方~南方までのおそらく全体図が登場したと思われる。新規エリアとして実装されるのは、南方地域に広がる“カスティア”だ。プレイヤーは徒歩でカスティアを訪れることはできず、海を渡ってこの未踏の地へ乗り込まねばならない。

 そのカスティアのイメージを見ると、神殿のような場所や高くそびえる塔が見える。中尾氏はこの新マップについて「神殿は通常フィールドでも、塔は少人数パーティ向けのインスタンスゾーンのように、MOとMMOの両方が混在する場所」と説明した。

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●コロニー戦の再リニューアル&ワールドを越えた対人戦システム

 PvP周りにもいくつかの変化があるようだ。まず、一度リニューアルされ、インスタンス扱いとなっていたコロニー戦がプレイヤーからの強い要望もあって、元々のフィールド上で行なわれるスタイルに戻される。また、キャラクターの所属ワールド(サーバ)が違っていても、対人戦が行なえる“ワールドPvP”機能が導入されるようだ。従来は特殊なイベントなど、運営によるお膳立てがなければ異なるワールドのプレイヤー同士が、PvPを楽しむことはできなかった。これをきっかけに、対人戦をもっとカジュアルに楽しむ人口が増えるとよいのだが。

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●よりスピーディーなキャラクター育成とキャスト編入

 キャラクターの成長バランスが変わり、今後は1時間もしないうちにサクサク成長して次々新しいマップを訪れることが可能に。また、クエストを通してキャストを仲間にしていくシステムは、負担も多かったため、よりスピーディに編入できるようになるそうだ。 新たなキャストとして、王党派ガブリエラ姫の妹、ヴァレリアが紹介された。いずこかに幽閉されているというヴァレリア。その理由は? 助け出すだけで仲間になってくれるのか? 詳しい情報を待とう。

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 この他、ルネッサンス以降のアップデートとしては、リボルドウェ・コインブラ・オーシュに続く第4の都市と、そこに現れるモントロ子爵との決戦。党vs党よりもさらに大規模、ワールド全体を巻き込む“全面派閥戦争”といった新エリア、新システムが予定されている。女性プレイヤーからの要望があった、イケメン編入キャストや謎の美女も鋭意開発中とのことだ。

 さらに、新旧プレイヤー向けとしても、新ワールドの開設や課金アイテムの料金体系見直し、ルネッサンス実装前後のイベントなどが、中尾氏から発表された。

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 気になる『GE ルネッサンス』へのタイトルリニューアル実施日は、8月12日に決定。あと3週間ほどで大きく変化する、と同時に進化する本タイトルに注目していただきたい。

(C)2003-2010 IMC Games Co., Ltd. Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.

データ

▼『グラナド・エスパダ プラス』
■運営:ハンビットユビキタスエンターテインメント
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■サービス開始日:2006年7月21日
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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