2010年9月3日(金)
“オウガバトルサーガ”のシリーズ第1作にあたる『伝説のオウガバトル』で、ゲーム戦術だけでなく、映像や世界観を形作っていたものが、実際に占いや遊戯などに使われるタロットカード。『タクティクスオウガ 運命の輪』には、タイトルの副題にもなっているタロットカードの1枚“Wheel of Fortune(運命の輪)”の名を冠した、まったく新しいシステムが導入されているという。
▲“運命の輪”は、タロットの10番目のカードで、自由意志と運命の対立、周期性と循環・永続を象徴している。“運命の輪”という名は、本作の物語とゲームデザインにおいて重要な役割を持つ。 |
「もしあの時に別の行動をとっていたら……」
プレイヤーの“自由意志”による選択と、その“結果(運命)”を考えるというコンセプトの本作。以下で、その詳細を掲載する。
▲バトルの展開によっても、物語が変化することがある。あの時にあのキャラクターを救えていたら、運命は変わっていた!? |
▲21番目のカード“世界”。大アルカナにおける最後のカードだ。 |
『タクティクスオウガ』は、幾度も大きな選択を迫られ、その結果によって物語の展開が大きく変わっていく、壮大なマルチストーリーとなっている。しかし、シミュレーションRPGというジャンルの特性上、すべてのシナリオを体験しようとすると、ぼう大なプレイ時間が必要になる。
“運命の輪 W.O.R.L.D.”は、物語の特定の一場面へと時を跳躍するシステム。使用するには一定の条件を満たす必要があるものの、自軍のアイテムや所持金、ユニットのパラメータなど、一部のデータを継承したままで時をさかのぼることができる。強くなった騎士団を率いて時をさかのぼれば、過去に助けることができなかったキャラクターを救えるかもしれない。
▲デニムに迫られる選択。その選択によって、その後の運命が大きく変化する。 | ▲シナリオ中には、アンカーポイントが存在する。“運命の輪 W.O.R.L.D.”を使ってこのポイントに飛べば、過ぎ去った時に再挑戦できる。 |
▲“戦車”を意味する、7番目のカードが“The Chariot”。 |
シミュレーションRPGでは、時間をかけて考え、戦術を練り、バトルに挑戦する。しかし1つのミスによって、取り返しのつかない結末を招くこともあり、プレイの際に集中力を必要としてきた。
“運命の輪 C.H.A.R.I.O.T.”は、戦術の試行錯誤を実現する新システム。バトル時にメニューから“C.H.A.R.I.O.T.”を選択すると、ユニットの行動が樹形図のように表示される。そこには、ユニットの行動だけでなく、結果も記録されている。
選んだ行動の結果、仲間が倒されてしまった時、回復をしていたら? 攻撃をせず後退していたら? 時をさかのぼり、いくつもの選択を試すことができるようになっている。なお、“運命の輪 C.H.A.R.I.O.T.”を未使用でクリアしたバトルの回数は、後述する“ウォーレンレポート”に記録されるという。
▲戦術の試行錯誤を可能にした“運命の輪 C.H.A.R.I.O.T.”。「あの1手を間違えなければ」、「もし別の行動を取っていたら?」という試行錯誤を気軽に楽しもう。 | ▲“運命の輪 C.H.A.R.I.O.T.”で運命の輪を回し、ユニット戦闘不能前にさかのぼる。今度は攻撃を受けない位置へ移動したり、早めに回復させたり、よりよい戦術を試そう。 |
▲一度とった行動は、別の行動を選択し直しても記憶されたまま。前の行動を再度実行したくなったら、すぐに戻ることが可能だ。 |
本作では、タロットカードを象徴するゲームシステムが搭載されている。他にもタロットカードは非常に重要な役割を果たしている。その1つがキャラクターメイキングだ。
オリジナル版では、神々の問いに対して答えを選択するキャラクターメイキングが用意されていたが、本作ではタロットカードにちなんだキャラクターメイキングに生まれ変わった。主人公の名前や誕生日をたずねられる以外に、いくつかのカードが出現し、同時に質問を投げかけられる。その回答によって主人公の初期能力値などが影響を受ける。
▲キャラメイクでは、主人公の誕生日の入力に続いて、タロットカードが出現。性格や行動について問いかけられる。大アルカナ22枚のうち、ランダムで5枚のカードが選ばれる。 |
▲その他にも、タロットカードはゲーム中に影響を及ぼすことがある。バトル中に敵を倒した時に、敵ユニットがタロットカードを落とすことがある。カードを取得すると、その種類によってさまざまな効果を得られる。 |
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※画面は開発中のもの。