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2010年9月18日(土)

可能性を秘めたる大作『人喰いの大鷲トリコ』上田文人ディレクターにインタビュー

文:電撃オンライン

 昨年のE3、ゲームショウと情報が公開されてから1年。沈黙を守るPS3用ソフト『人喰いの大鷲トリコ』や、PS3版が発表された『ICO』と『ワンダと巨像』などついて、SCEの上田文人ディレクターにお話を伺った。

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上田文人ディレクター
▲上田文人ディレクター

――まず、『ICO』と『ワンダと巨像』のPS3版の発表がされましたが、こちらはいかがですか?

 当初、3D立体視対応予定ではなかったのですが、対応可能ということで急きょ決まりました。立体視に関しては、焦点の取り方、奥行きなど、3D具合の調整は奥深いですね。『ICO』と『ワンダ』は、もともと3D立体視用に作られたタイトルではないのですが、相性はいいと思います。

――2作のPS3版は、どのあたりが改良されているのでしょうか。

 高解像度になったこと、それに伴ってテクスチャーを改良したこと、PS3のトロフィー機能に対応したことですね。

――『ICO』と『ワンダ』は同時に発売されるのでしょうか?

 別々での発売を予定しています。これは、すでにどちらかのタイトルのみを持ってるユーザーを考慮してのことですね。

――では『人喰いの大鷲トリコ』の質問ですが、本作は3D立体視に対応されるのでしょうか?

 そこはまだ検討中です。現在の状態でも、スペックをほぼ使い切っていますので。ただなるべく、ゲームを普段プレイされないユーザーの皆さんに遊んでいただきたいと思っていますし、そうした方々へ訴求できるならば考えます。そういった意味で、まったく対応の予定がないということではありません。

――PS3の新機能としてPlayStation Moveがありますが、こちらへの対応予定はいかがでしょう?

 これも、ないわけではないですね。ただし、Moveを導入するとしても専用ではなく、あくまでMove対応という形でしょうね。

――ライトユーザーにも遊びやすくするとのことでしたが、具体的にはどのようなことを盛り込まれるのでしょうか。

 操作系をできるだけシンプルにしようと思っています。ただ、単純にしすぎるとインタラクションのバリエーションも減りますから、そのさじ加減が難しいですね。全体に関しては『ICO』のように、なるべくゲームっぽくなく、普段ゲームをあまりやらない人が入りやすいようにしています。たとえばトリコの鼻を触るとくしゃみをするとかは、普段ゲームをやらない人にも興味を持ってもらえる要素ではないでしょうか。

――最後に、電撃オンラインの読者にひと言お願いたします。

 今回のゲームショウでは、『ICO』と『ワンダと巨像』のPS3版と『人喰いの大鷲トリコ』をお披露目できて本当にうれしく思っています。オフィシャルサイトに東京ゲームショウ用のムービーもありますので、ぜひ観てみてください。

■東京ゲームショウ2010 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2010年9月16日~17日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2010年9月18日~19日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売り1,000円(税込) ※小学生以下は無料

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