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2010年9月18日(土)

『Fable III』の妙味をタップリと味わえた体験プレイのレポートをお届け!

文:電撃オンライン

『Fable III』

 東京ゲームショウのマイクロソフトブースでは、10月28日に発売されるXbox 360用ソフト『Fable III』の試遊台が出展されている。そのレポートと、メディア体験会での試遊レポートを、てけおんがお届けする。

 『Fable III』は、アルビオンを治めている悪王・ローガンを革命によって倒し、王となって国を統治していくアクションRPG。シリーズの特徴である“自由度の高さ”や“善人・悪人の概念”はそのままに、新要素を追加。新要素には、協力プレイの進化や、感情表現システムの“タッチ”などがある。

『Fable III』 『Fable III』 『Fable III』
▲こちらは本作のスクリーンショット。

 TGSでプレイできるのは、“英雄の誕生”というクエスト。兄王・ローガンの怒りを買った主人公が、英雄としての一歩を踏み出すことになるエピソードだ。プレイの流れは、主人公に仕える執事・ジャスパーのナビゲートに従って、薄暗いダンジョンを進んでいくというもの。優しさと落ち着きに満ちた彼の声に従って進めていけば、おそらく問題なく進めていけるだろう。ただし、試遊台でのプレイは15分程度となっているので、あまりゆっくりプレイしているとクリアできないかもしれないので注意!

 体験版では、本作の戦闘アクションの基本である近接攻撃(Xボタン)、魔法攻撃(Bボタン)、射撃攻撃(Yボタン)の3つを、地面から出現するゾンビたち相手に試すことができる。それぞれちょっと操作にコツがいるので説明していこう。

 まずはXボタンによる近接攻撃。こちらはテンポよくボタンを押すことで3連続攻撃を繰り出せる。また、攻撃したい方向に方向キーを押しながら近接攻撃を繰り出せば、任意の方向に立つ敵に攻撃できる。Xボタンは長押しすることでガード状態となる。また、方向ボタンを入力しながらXボタンを長押しすると、狙った方向へ強力な攻撃を放てる。

 射撃は、単にボタンを押すだけでも撃てるが、狙いを定めることも可能。普段はキャラクターを見下ろすような俯瞰(ふかん)の画面構成となっているが、特定のボタンを押しこんでいる間は、画面がTPSライクなものに切り替わり、狙いを付けやすくなる。

 また魔法は、方向ボタンを入力しながら放つことで、入力した方向に効果が発揮される。方向ボタンがニュートラルな状態で放った場合には、主人公を中心にしてサークル状に効果が発揮される。倒したい目標がある場合には方向を使って指定を、敵に取り囲まれた場合には方向ボタンを押さずに複数の敵にダメージを与えるよう使い分けていくといいだろう。これら3つのアクションは、敵を倒す以外にもステージ上のギミックを発動させる場合に用いることもあるようだ。

 そして、敵を倒していった後に発見できるオーブを入手すれば体験版はクリアとなる。それでは続けて、メディア体験会で遊ぶことができた範囲についてレポートしていく。

 メディア体験会で確認できたのは、ゲーム冒頭のストーリー部分と、装備や魔法のセッティングを変えられる“聖なる間”、そして“テーブルトップ”という、“神の視点”で作品を作り出してきたピーター・モリニュー氏らしさを感じ取れるクエストなど。では以下で、それぞれ紹介していこう。

■ゲーム冒頭部分■

 こちらでは、オープニングデモとともに、簡単な世界説明が入る。この世界は、今まさに産業が発達の兆しを迎えた時代となっており、同時に人々が抑圧されている世界であることがデモを通じて伝えられる。また、人々は革命を望んでいるのだが、誰がそれを率いるのか、そうした民衆の希望となるような存在がいない状態であることがわかる。

 デモが終わると、とある城の一室へ。ここで主人公がこの国を治める王・ローガンの弟であることや、民衆から慕われていること、そしてエリースというガールフレンドがいることなどが明かされる。

 その後、民衆たちがローガンの国政に不満を爆発させてデモが発生! デモの中心人物をかばった主人公に対し、ローガンは理不尽な選択を迫る。その結果、主人公と彼を支持する数名が城を出ていく――というくだりが描かれていく。

■聖なる間■

 こちらは、いわば装備品選択やクエストリスト、マップメニューなど、通常はメニュー画面で行うような項目を、ゲームの世界観を破壊しないようにブラッシュアップしたもの。

 聖なる間では、執事のジャスパーが各種武器や魔法などの説明などをしてくれる。またこの体験版では試せなかったが、魔法と魔法を組み合わせて強力な効果を生み出す“コンボスペル”の説明も聞かせてくれた。

 さらに聖なる間の中央部には、ゲーム世界をミニチュア化した、まさに箱庭のようなものが置かれている。これは、クエストやマップなどの情報をリストではなくひと目見ただけでわかるようにしたもの。さらにこの箱庭から持っている店舗の設定や、家の家賃調整なども可能とのこと。前作では、調整したい物件にいちいち出向かなければならなかったため、この機能をうれしく思う人も多いのでは?

■クエスト“テーブルトップ”■

 これは、とある街に住む3人の魔法使いとかかわっていくクエスト。彼らと出会った主人公は、なぜか小さくされてしまい、彼らが遊ぶゲームの駒として無理矢理ゲームにかり出されてしまう。

 このクエスト……というより3人が遊ぶゲームの目的は、悪い男爵に捕らわれたお姫様を救い出すというものだが、途中で3人の魔法使いが相談しながらさまざまな難関をゲーム上に設置してくる。この3人の会話がなんともユーモラス。ひょっとして、こういう風にしてゲームが作られていくのかな? “トリニティ(三位一体)”をモチーフにしたものなのかな? などと想像できたりして、普通のクエストとは一風違ったおもしろさが味わえた。

 魔法使いたちのゲームの最後に“ある選択”が待っているのも、ピーター・モリニュー氏らしさを感じさせてくれるポイントとなっている。どんな選択が待っているのか、そして選択を下した後に魔法使いたちがどんなリアクションを見せてくれるのか、いろいろな意味で楽しめるクエストになっているので、実際にプレイした際に楽しんでもらいたい

 上でも書いたが、あくまでTGSで遊べるのは、“英雄の誕生”というクエストのみ。とはいえ、しっかりとアクション部分を楽しめるようになっているので、来場の際にはぜひ遊んでもらいたい。なお『Fable III』の試遊台が置かれているのは、マイクロソフトブース内の“CERO Z”コーナーとなっている。プレイするためには18歳以上であることと、年齢確認ができる免許証などを提示する必要があるので、忘れないよう注意しておいてもらいたい。(てけおん)

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■東京ゲームショウ2010 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2010年9月16日~17日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2010年9月18日~19日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売り1,000円(税込) ※小学生以下は無料

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