【洋鯨亭 第29回】北朝鮮占領下のアメリカを描く『Homefront』体験会レポ

文：電撃オンライン

　さて、マルチプレイは当然ながら兵士を操作して戦うことが基本になります。これに加えて、ドローンと呼ばれる無人兵器や戦車などのヴィークル（乗り物）を使うこともできました。ドローンはキャタピラで地上を走行するロボット型の兵器と、小型のヘリ型兵器が確認できました。

　ロボット型の兵器は小型でラジコンのように操作することができ、屋内にも進入可能。崩れた家具の陰に潜ませておいて、近づいてきた敵兵に奇襲を仕掛けたりするような戦い方もできました。もう1つの小型ヘリは、建物の反対側にいる敵を上空からこっそり近づいて倒す場合に役立ちました。この2機はいずれも耐久力が低いのと、操作中の兵士が無防備になってしまうのが欠点ですね。

　一方ヴィークルには耐久力があり、装甲車や戦車、攻撃ヘリを使うことができました。戦車は建物に砲撃を加えてけん制したり、装甲車を破壊するのに役立ちました。攻撃ヘリは、対地ミサイルをハデに撃ちまくることができて爽快感たっぷりです。

　ちなみにこれらの武器や兵器は、バトルポイント（BP）と呼ばれるお金のようなポイントと引き換えに、いつでも入手する（使う）ことができます。BPはゲーム中に敵を倒したり、味方の攻撃をサポートしたりするとその場で加算されていきます。そして十字ボタンの上下左右に割り振られた武器や兵器のアイコンを見て、欲しいアイテムの方向キーを押すだけでBPが使えます。武器ならその場で装備した状態になりますし、ドローンはその場で発進させることができます。ヴィークルはBPを使った瞬間に乗った状態になるので、乗り物を探して乗り込む必要がない分、ゲームのテンポがいいんですね。

▲BPの使い方がわかってくると、参加者が次々にドローンを使用するなど、かなりの混戦模様に。この様子を見るTHQやKaos Studiosのスタッフのうれしそうな顔が印象的でした。

　他にもBPはロケットランチャーの購入や対地ミサイル攻撃の要請などに使うことができるので、相手チームが戦車をガンガン使ってきてもちゃんと対抗することができるんですよ。たとえば、これがフィールドのどこかに落ちているロケットランチャーや手りゅう弾を探して拾う仕様だったりすると、発見するまでの間は戦車に一方的に攻撃されるだけですよね。そもそも、そのフィールドにロケットランチャーが必ずあるという保証もないわけです。

　こういった問題が発生しそうな点を、BPの支払いだけで瞬時に解決できるのは便利だなと思いました。実際、マルチプレイでは敵の戦車をロケットランチャーで仕留めたり、やや劣勢になったところで満を持して攻撃ヘリを購入して、味方の拠点制圧を助けることができました。

　BPは積極的に戦わないと貯まらないですし、いいヴィークルほどコストがかかったりして、どのタイミングで何を入手するかが重要になりそうです。人によってポイントの使い方は違い、それによって戦況が変わるでしょうし、自分が使うタイミングによっても展開が変わるので、そういった戦略性がある点はいいですね。あまりにもリアルになりすぎず、バランスが考えられたシステムだと思います。

▲このBPのシステムは、Kaos Studiosのスタッフたちがもっとも力を入れて説明してくれる部分でした。BPを使うことでバトルフィールドが一気に広がったり、戦況が劇的に変化することなどが熱く語られました。

■まだまだおもしろくなる可能性もあります

　今回プレイさせていただいたバージョンは“PRE-ALPHA（プレアルファ）版”ということで、完成度で言えばまだまだといった段階です。それでも、プレイ中はこれといったバグや遅延もなく、快適に遊ぶことができました。

　体験会では今後どういった方向に内容を詰めていくのかといったお話はありませんでしたが、個人的にはドローンやヴィークルの充実に期待したいですね。ヘリ対戦車、ヘリ対ヘリといったハデな戦いに加えて、ライフルでヘリのドローンを撃ち落したりするのもおもしろかったので、これらのバリエーションが増えるともっと楽しくなりそうです。

■ロゴとご意見、ご感想をお待ちしております

　当コーナーでは、タイトルロゴのイラストと、内容に関するご意見、ご感想、ご要望をお待ちしております。ロゴはこのコーナーのタイトル名とイラストを組み合わせたイラストでお願いします。

　話は変わりますが、最近このコーナーのページビューについて担当と話す機会がありまして、このところは私が想像していたよりも多い数字で驚きました。皆様、毎回ご覧いただきましてありがとうございます。

　ということで、採用させていただいた作品はたくさんの方の目にもとまりますので、ぜひステキな作品をお送りください。採用された方には、Xbox 360のダウンロードコンテンツの購入に使える3,500マイクロソフトポイントを差し上げています（プレイステーションネットワークカード、ニンテンドーポイントをご希望の方はその旨お知らせください）。

　投稿は下記のリンクから専用の投稿フォームをご利用ください。皆様の投稿をお待ちしております。

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