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2010年10月4日(月)

中村繪里子さん&浅倉杏美さんがたっぷり語る!! 『アイマス』インタビュー全文掲載

文:電撃オンライン

『アイドルマスター』

■中村さんと浅倉さんはどんな関係なの!?

――同じ事務所に所属されていますが、以前からお知り合いだったんでしょうか?

浅倉 繪里子さんが先輩なんですが、入った時期は近いですね。

中村 私とか浅倉がそうなんですけど、みんな「ぐちゅっ」てしているんですよね。

――「ぐちゅっ」ですか(笑)。

中村 はい。事務所に入った時期とか年齢とか、デビューとかが前後しているんです。

浅倉 『アイマス』のお仕事でいうと、ぬーちゃん(沼倉さん)とか由実ちゃんとか、明子ちゃんは先輩なんですが、所属時期でいえば後輩だったりして。私は繪里子さんのレッスンとかアフレコを見学に行ったりしたことがあるので、すごく先輩っていう感じを持っています。

中村 私の場合は作品にかかわるタイミングが早いか遅いかという意識ぐらいしかなくて、先輩後輩という強い意識はないなぁ。

――中村さんから見て、浅倉さんはどんな性格ですか?

中村 「ふわ~」っとしているように見えるけど、すごく芯が強い。なんだろう……無闇に人を攻撃しないけど、防御がすごく強いから最終的に生き残りそう……みたいな(笑)。

――その逆に浅倉さんから見て、中村さんはどんな性格ですか?

浅倉 繪里子さんは後輩とかに対しても、「ご飯みんなで一緒に行こ~」とか「大丈夫~たいへんじゃない?」と気を使ってくれて。先輩方のことにも敏感に対応して、本当にムードメーカーという感じです。

中村 あらまぁ……。

浅倉 こんなに一緒におしゃべりするようになったのは、雪歩役に決まってからなんですが、それ以前にお会いしたときも気軽に話しかけてくれて、“優しい先輩”っていうイメージです。今は“優しい”に加えて、“おもしろくて空気が読める”ですね。みんな会う人会う人が「中村はすごい、空気の読み方が半端ない、しかもあれを素でやっている」って話していますよ。

中村 いや、私はたぶん空気を読めてはいないんだよ(笑)。読むとか読まないじゃなくて……空気をねじまげて支配してる?

浅倉 支配ですか(笑)。

中村 961プロができたときのことなんですが、長谷川が「他の2人の先輩なんだから、引っ張っていかなきゃいけないんだよ」って周りに言われていて。「私、本当に無理なんですよ~どうしたらいいですか!?」って質問されました。長谷川からは、私が周りを引っ張ることができていたように見えていたんですね。私はそんな感覚が少しもなくて……私が好き勝手やっていくのを、諸先輩方がついてきてくれたから“絵的にそう見えているだけ”なんです。私が「わーっ」て行くのをみんなが後ろから「わかったわかった」って支えてくれていただけなんですよ(苦笑)。でも長谷川には、2人の手を引いて「こっちこっち」っていうほうが向いてるんですよね。「同じことをやろうとしてもダメ、あと、同じことをやるとポジションかぶるからダメ!」って言ったこともあって(笑)。私も『アイマス』の後輩が増えてきましたが、やっていることは変わらなくて、すごい楽をさせてもらってるなぁ、って。でも最近は「ギリギリアウトだぞ」って言われることも多くて、ギリギリアウト……はセーフに入るのかな?

――浅倉さんは、この『アイマス』声優陣の空気はいかがですか?

浅倉 発表されるまではどうしても一歩引いてしまって、皆さんが「わー!」ってきてくれても、まだ「私がメンバーでいいのかな?」って一歩前に踏み出すことができなくて。4日にやっと発表されて、こうして一緒の現場が増えていくにつれて、メンバーに知り合いが多かったというのもあるんですけど、少しずつ近付けているという実感を持っています。今は緊張とか不安よりも、すごく楽しいという気持ちのほうが大きいですね。

――中村さんから浅倉さんへ『アイマス』のお仕事について、アドバイスは?

中村 ……自由! 自由にふるまうと楽! 周りのみんなが何とかしてくれるよ(笑)。私が「こうしよう!」と思ってやったことじゃなくても、プロデューサーさんがうまく汲(く)みとってくれて「こうなんですよね?」って、イイ感じにフォローしてくれたところを「そうそうそれそれ!」って(笑)。

浅倉 なるほど(笑)。最近『アイマス』のお仕事は、他の現場と違っている気がしています。そのノリが決して嫌なものじゃなくて、むしろ楽しくて。こういう部分こそが『アイマス』が広がって、どんどん大きくなっていった理由だと思いますね。だから「自由」っていう繪里子さんの言葉に、すごく納得できちゃいます。テンプレとか台本じゃないんだなって思います。

――浅倉さんから中村さんへの質問はありますか。

浅倉 『アイマス』がアーケード版から家庭用になって、CDも発売されて、ライブもやって……という風に、どんどん大きくなることへの戸惑いとかはありましたか?

中村 ……ぜんっぜんない(笑)。

浅倉 えぇ~!

中村 こうやって取材とかで聞かれると、「そうなのかな?」って思ったりもするけど、正直「まだまだだな」って思っていて。終わりって、ないと思うんですよ。『アイマス』が目指しているものって、たぶん形がないもので……。そうですね、“進み続けること”だと漠然と思います。春香のセリフの「ドームですよ! ドーム!!」っていうのは、ドームでライブをすることそのものを目的にしているかというと、そうではなくて。ドームでできたら「その先に!」って進んでいくと思う。有名になることと『アイマス』が進化することは違うなぁとも考えていて。『アイマス』より有名な作品はたくさんあるし、それに携わっている人たちもいっぱいいるわけで。そういう存在に『アイマス』はまだなっていない、と思う一方で、そうなることだけを『アイマス』が目指していたり、それを『アイマス』に望まれているかというと、ちょっと違うと思っていて。CDとかライブとか、1つずつのお仕事をできる限界までやったものを、改めて並べてみたら「あ! 大きくなってた!」みたいな感覚なので。

浅倉 じゃあこういうインタビューとかで、改めて実感できるものなんですね。

中村 『アイマス』を知ってもらうだけじゃなくて、ゲームでプロデュースしてもらって、「『アイマス』を一緒に作っていこう!」っていう、そういう気持ちを持ってもらえるようになりたいですね。

→今年で『アイマス』5周年! その原動力と思い出(4ページ目へ)

(C)窪岡俊之 (C)NBGI

データ

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