2010年10月17日(日)
どもー! 青毛野郎がお届けするFPS初心者コラム“電撃鉄砲隊”の第22回でございます。前回は、PS3/Xbox 360/PCで発売される話題のFPS『メダル オブ オナー(以下、MoH)』のプレイレポート第1弾をお届けしました。操作方法など、ゲームの超基本部分を紹介しましたが、「あれだけではよくわからん」という方もいらっしゃることでしょう! そこで今回の第2弾では、プレイしての感想を中心に、よりツッコんで『MoH』の内容を紹介したいと思います! あ、今回もプレイしたのはPS3版です。
前回紹介したとおり、本作の大きな“ウリ”は、実在する特殊部隊“Tier 1(ティアーワン)”の元隊員たちが、アドバイザーとして開発に協力していること。すなわち、スゴ腕ソルジャーたちのナマの実戦経験が、ゲームに反映されているのです。では、それによってゲームがどう変わったのか? そこがプレイするにあたってもっとも気になるポイントでした。たとえば、リアリティ重視のゲームバランスになっていたりするかもしれないなぁ、とか。
というわけで、ストーリーモードにあたる“キャンペーン”をエンディングまでプレイしました。プレイする前は、人気シリーズの最新作だし、派手な演出が満載なのかと思っていましたが、意外とシリアスなテンションでゲームが進んでいきます。ミッション間のデモシーンなどもクオリティの高いCGで描かれますが、ハリウッドのアクション映画のような派手な演出や壮大な目的などはなく、世界各地を転戦するようなこともなし。米国がアフガニスタンで繰り広げている対テロ戦争の様子が、現実味あふれる描写で再現されていました。プレイしていると、「なるほど、今現在米軍はアフガニスタンでこういう戦い方をしているんだな」と実感できます。なんというか、変に盛り上げるのではなく、戦争の現実的なテンションがリアルに伝わる感じです。
▲レーザーサイトを使って攻撃目標を指定し、航空支援を受けるシーンがところどころに存在。航空優勢な米軍ならではの戦術といえましょう。敵からすれば、たまったもんじゃないですが。 |
このゲームの雰囲気を的確に表現するのは、青毛野郎の文章力では少々難しいのですが、たとえるなら映画「ブラックホークダウン」を観たことがある人は、それを想像するといいかもしれません。あの作品では、実際にあった戦闘をもとに、戦いの様子を過度な演出を廃して描写していました。あれと同じような淡々とした戦闘描写と現実感に、青毛野郎はグイグイ引きこまれました。
逆にいうと、結末まで含めて、ハリウッド映画のようなヒーロー性を感じることはあまりありませんでした。強大な謎の組織を相手に激闘を繰り広げ、祖国のピンチをギリギリ救ってヤッタゼ! 的な爽快感はないので、そのあたりは好みが分かれるところでしょう。
▲ミッション間のデモシーンでは、将軍と現地司令官との軋轢(あつれき)なども描かれる。彼らのやり取りが戦場にいる兵士の命を左右すること……。 | ▲1回のプレイでは、自分がどんな任務に就いているのかちょっとわかりづらいことも。一度クリアしたミッションは、再プレイ時に任務の状況説明が読めるので、チェックしておくのがオススメです。 |
いっぽう、ゲームシステムそのものは戦場シミュレーターのようなシビアなものではないので、ミリタリー知識がないと楽しめないなんてことはありません。仲間の兵士から弾薬を無限にもらえたりしますし、FPS初心者も身構える必要はありませんよ。
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