News

2010年10月28日(木)

『テイルズウィーバー』久々の新キャラ“イサック”実装インタビュー

文:電撃オンライン

 ネクソンはPC用MMORPG『テイルズウィーバー』でアップデートを10月27日に実施した。本アップデートで実装される新キャラクター、“イサック・デュカステル”の魅力、さらにその先のアップデート予定について、開発元であるネクストリック テイルズウィーバーチームに話を聞いてきた。

『テイルズウィーバー』 『テイルズウィーバー』 『テイルズウィーバー』
▲左からネクストリック テイルズウィーバーチーム チーム長 チェ・ジンホ氏、企画1パート長 イ・スンボ氏、企画2パート長 ジャン・ジェヨン氏。

――本日はよろしくお願いします。さっそくですがイサックがどんな新キャラなのか、紹介していただけますか。

 イサックは近接攻撃が得意な格闘家で、中・遠距離攻撃が多い『テイルズウィーバー』の中では珍しいキャラクターです。スキルも1対1の単体、近接系を多く持っています。

――イサックの情報が日本で最初に発表されたのは、2009年2月のオフラインイベント会場でした。発表から実装まで1年以上時間がかかった理由を教えて下さい。

 まず、2003年の時点で原作者の方が、基本キャラクターの設定をすべて小説として発表しています。ゲーム版イサックの実装に間が空いてしまったのは、キャラクターのコンセプト設定と既存装備品をイサックが着用できるようにする調整などに、時間を取られたからでした。

――発表が正直早すぎたのでは?

 それもあります。2009年の時点でイサックのグラフィックなどはできていましたが、キャラごとに固有のシナリオを持つ『テイルズウィーバー』の世界に、新キャラクターを追加するのは難しいことです。そして毎月行われるイベントやその他のアップデートも平行して開発する中では優先順位が発生しますし、当初の予定よりも遅くなってしまいました。

『テイルズウィーバー』

――新システム“シルバースカル”のような大型コンテンツ実装に比べると、新キャラクターというのは優先度が低くなりがちなのですか。

 優先度が低いというのは語弊があります。シルバースカルに限っていえば、韓国で先に実装されていて、すでにコンテンツとして形が整っていたことも影響したでしょう。イサックは韓国でもまだ未実装であり、日本先行実装となる予定のキャラクターですから。

――なぜイサックは日本先行になったのでしょう。

 昨年のインタビューでも少しお話しましたが、日本のプレイヤーを大切にしていくという方針に基づき、先行実装となります。

――今まであまりいなかった、近接職の実装で一番難しかったところはどこですか?

 攻撃しやすい遠距離と差別化も考え、敵と1対1の戦闘に持ち込んだ時に強くなるよう、バランスを考えたところです。

――範囲攻撃はあまり得意じゃないのでしょうか。

 範囲攻撃スキルもありますが、単体攻撃の方がメインですね。その特徴を生かして、ボスモンスター戦で活躍できるでしょう。パーティプレイでは防御力の高さもいかして、盾役もこなせるキャラクターです。

――彼の設定として奥さんがサンスルリアの女王であること、現在は放浪の旅に出ていることなどが語られていますよね。ゲーム内で実際に女王に会ったり、放浪している理由はいずれプレイヤーにもわかりますか?

 はい、チャプターの冒頭で女王は登場しますし、シナリオを進めるうちにイサックに関連した話が少しずつ明かされていきますよ。楽しみにしていてください。

『テイルズウィーバー』 『テイルズウィーバー』
『テイルズウィーバー』 『テイルズウィーバー』

――ところで、2009年のイベントで同時に発表された女性キャラクター、アナイス・デル・カリルの実装はいつ頃になりますか。ビジュアルも愛らしく、期待している方が多いと思いますが。

 アナイスについては、来年中の実装を予定しています。

――少し話は変わりますが、日本での『テイルズウィーバー』はこの1年間大きな話題もなく、今年はファン向けのオフラインイベントも実施されませんでしたね。以前に比べるとタイトルとしてのパワーが少し控えめになってきたかな……と感じるのですが。

 日本の運営側からお答えさせていただきます。確かに予算を最大限にかけて力をいれていた頃に比べると、プレイヤーの目に直接触れる広告などのマーケティング面では目立つことはしてきませんでした。

 ただ、今回のイサック実装から来年に向けては、いろいろと大きな仕掛けを準備してます。この1年近くは『テイルズウィーバー』にとっての充電期間だと思っていただきたいです。

――では来年は溜めたパワーを放電してくれる時なんですね。プレイヤーはどんなことを期待できますか。

 先ほどのアナイス実装に加え、新チャプターとそれにともなう新マップ、街などが登場します。また、今年は開催されなかったユーザーカンファレンスも実施する予定です。『テイルズウィーバー』のカンファレンスは毎年必ずというわけではなく、何かお伝えしたい大きなできごとが控えている時のみ行ってきました。つまり、来年はカンファレンス開催に値する何かが起きるということです。

 内容はまだ申し上げられませんが、レベルキャップの解放あるいはキャラクターの転生という可能性もあります。また、その手前の12月にもアップデートを用意しています。

――12月のアップデート内容を教えて下さい。

 グリンツ鉱山というインスタンスダンジョンに新たに最深部とボスモンスターの“ゴーレム”を追加します。参加可能な最大人数や適性レベルについては現在も調整中ですが、だいたいレベル50以上のキャラクターが対象になるでしょう。

――最後に『テイルズウィーバー』のプレイヤーに向けて、メッセージをお願いします。

 新キャラ“イサック”は男らしい外見ですが、チャプターを見ると意外な内面も明らかになります。愛を持って開発したキャラクターなので、プレイヤーの皆さんは楽しみにしていてください。

――ありがとうございました。

『テイルズウィーバー』 『テイルズウィーバー』

(C)NEXON Co., Ltd. All Rights Reserved.

データ

▼『テイルズウィーバー』
■メーカー:ネクソン
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP/Vista)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

関連サイト