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2010年10月29日(金)

『グランツーリスモ5』究極のレースカー・レッドブルX1のすべて

文:電撃オンライン

 SCEは、『グランツーリスモ5』に収録されるレッドブル・レーシングとのコラボレーションプロジェクト“X1プロトタイプ”の全ぼうを公開した。

『グランツーリスモ5』 『グランツーリスモ5』

 “X1プロトタイプ”は、『グランツーリスモ』シリーズとレッドブル・レーシングが“ルールやレギュレーションなしに地上最速のレースカーを作る”というコンセプトで共同開発した究極のレースカー。現実のテクノロジーをもとにして開発された架空のレースカーであり、“レッドブルX1”と呼ばれている。

『グランツーリスモ5』 『グランツーリスモ5』 『グランツーリスモ5』 『グランツーリスモ5』

『グランツーリスモ5』

 プロジェクトでは、『グランツーリスモ』シリーズを手掛けるポリフォニー・デジタルが外見を練り上げ、レッドブル・レーシング、およびエアロダイナミクス(空気力学)専門家のエイドリアン・ニューイ氏がレースカーデザインに参加。F1ドライバーのセバスチャン・ベッテル選手によるドライビングテストの結果を踏まえて、『グランツーリスモ5』でこのクルマを体験できるようになるという。

『グランツーリスモ5』 『グランツーリスモ5』 『グランツーリスモ5』
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▲1970年代後半にF1に登場し、すぐさま禁じられた背景を持つ“ファンカー”の技術が採り入れられたレッドブルX1。マシンの下からファンによって強制的に空気を吸引し、マシンの下の気圧を下げて大きなダウンフォースを発生させる。

『グランツーリスモ5』 『グランツーリスモ5』 『グランツーリスモ5』
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▲レッドブルX1は、人体の限界値とほぼイコールとなる8Gを超える横G、そして最高速度450Km以上という、驚異的なスペックを持つマシンとなった。

 以下、レッドブルレーシング チーフテクニカルオフィサーのエイドリアン・ニューイ氏と、ポリフォニー・デジタル社長の山内一典氏のコメントを掲載する。

エイドリアン・ニューイ氏のコメント

 “レッドブルX1”は、実用技術の最適な組み合わせが1つのデザインの中で統合した、まさに進化そのものといえる存在です。その結果は非常にスリリングでした。“レッドブルX1”はレギュレーションに縛られないレースの未来であると同時に、実現可能な現実でもあります。その破壊的なまでの速度とコントロール性能はセバスチャン・ベッテルによって証明されています。PS3と『グランツーリスモ5』によって、私たちは未来をテストドライブすることができるのです。

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山内一典氏のコメント

 このプロジェクトで目指したのはテクノロジーと美意識の限界を探ることです。エイドリアン・ニューイとのセッションはリアルとバーチャルのステキな出会いでした。プロジェクトは両者の好奇心と情熱によって駆動され、最終的に高いレベルでカーデザイン、物理シミュレーション、レースカー製作技術、ドライビングを集結させることができたと思います。

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『グランツーリスモ5』

==“X1プロトタイプ”主要緒元=

<ディメンション>
全長:4.75m 全幅:2.18m 全高:0.98m
ホイールベース2.9m フロントトレッド:1.85m リアトレッド:1.78m

<車重>
乾燥重量:545kg 走行重量:615kg

<エンジン>
型式:V型6気筒直噴ツインターボ
排気量:3,000cc
最大出力・回転数:1,106.0kW(1,503.8ps)/15,000rpm ※1,483hp
最大トルク・回転数:714.1Nm(72.9kgf*m)/12,000rpm

<サスペンション>
フルアクティブライド・サスペンション

<ファンによるボトムのダウンフォース>
最大出力 9,800N(1,000kgf)1.63G相当

<ウイングおよびベンチュリー効果による車速の二乗比例で効くダウンフォース>
100km/h時:1,044.7N(106.6kgf)0.17G相当
200km/h時:4,181.7N(426.7kgf)0.69G相当
300km/h時:9,412.9N(960.5kgf)1.56G相当
400km/h時:16,732.5N(1,707.4kgf)2.78G相当

<パフォーマンスデータ>
0-60mph:1.4秒 0-120mph:2.8秒 0-200mph:6.1秒
最高速度:450km/h(280mph)以上
300km/h時の前後・左右最大加速度:8.25G


『グランツーリスモ5』

300km/hでのコーナリングG試算
総タイヤ荷重:4.19G相当(=重力1.00G+ファンによるダウンフォース1.63G+ウィングによるダウンフォース1.56G)
タイヤ摩擦係数:μ=1.97(ベースμ=2.16、高荷重時に効率が91.5%ほどに低下するモデルになっている)
タイヤが発揮できるコーナリングG:8.25G(=4.19*1.97)

※“X1ダウンフォース特性図”との連動を考慮した記述
300km/h でのコーナリングG 試算
総タイヤ荷重:2,575.6kgf(前輪1,142.7kgf+後輪1,432.9kgf)
タイヤ摩擦係数:μ=1.97(ベースμ=2.16、高荷重時に効率が約91.5%に低下する)
タイヤが発揮するコーナリングフォース:5,073.9kgf
コーナリングG:8.25G(=5,073.9kgf/615kg)

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