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2010年10月30日(土)

ベガスじゃトイレのお水が飲み放題だぜ! 『Fallout: New Vegas』プレイレポ前編

文:電撃オンライン

 人間は何日くらい寝なくても生きていけるのかなぁ……。

 唐突な始まりでこんにちは。黒船Mk-II(マークツー)です。こんな導入になったのは、11月4日にPS3/Xbox 360用ソフト『Fallout: New Vegas(以下、FONV)』が発売されるからなんですよ。

 知っている人には今さらですが、本作はやたらに高い自由度と豊富すぎるクエストで、数多くのゲーマーを睡眠不足に追い込んだ近未来RPG『Fallout 3』の続編にあたります。直接的なストーリーのつながりこそありませんが、核戦争で荒廃した世界の中で清く正しく生きることも、悪行の限りを尽くすこともプレイヤーの気分次第という自由度の高さは健在ということで、いやが応にも期待が高まってしまいます。

 そんなわけで、本作のプレイレポートを『Fallout 3』が好き過ぎて、PC版、PS3版、Xbox 360版全部を買ってしまった黒船Mk-IIがお届けしますよ! なお、違いがあるわけでもないのにPS3版とXbox 360版の両方を持っているのは、スキとかキライの問題ではなく何かの病気じゃないかという突っ込みは無視します。

■頭を撃ち抜かれても生きているって、どんだけ頑丈なのさ!

 ゲームは、主人公がなにやら重要な“ブツ”を仕事で運んでいる最中に謎の集団に襲われたところからスタート。荷物を奪取されるだけでなく、頭は撃ち抜かれるわ、埋められるわと散々な目に会います。平和だった“Vault 101”に行きたいよママン(『Fallout 3』は、Vault 101という核シェルターから物語が始まるのです)。

『Fallout: New Vegas』 『Fallout: New Vegas』
▲オープニングでは、きらびやかな街の風景から荒廃した外の世界へとカメラが移動。世界観を端的に表した対比だと思っていたら……。その埋められようとしている人、オレじゃね!?

 オープニングが終わると、自分を治療してくれたドック・ミッチェルの言葉に従ってキャラクターメイキング。個人的には、この作業だけで(※主に顔作りで)2、3日かけたいところですが、事前に「ここに時間をかけ過ぎるな!」と言われているので、サクサク進めていきますよ! ……製品版でガッツリ作りこむからいいもんっ。

『Fallout: New Vegas』 『Fallout: New Vegas』
▲心理テスト(この回答によってキャラクターの能力が決定します)やら整形手術(人種や顔や髪形のカスタマイズ)やらを乗り越え、ついに“KUROHUNE”が完成。その間約3分!! 今回はプレイ優先ということで!
『Fallout: New Vegas』 『Fallout: New Vegas』
▲こんなナリをしていますが、意外とインテリなんです。ほら、今回はきらびやかな“ニューベガス”が舞台なんですよ? 腕力よりも知力がものを言んですよ、きっと……たぶん、もしかしたら。

 これでキャラクター作成は終わりかと思いきや、今作では“TRAITS”という生まれつきの特徴を2種類まで選択することができます。黒船Mk-IIは、この“TRAITS”を“PERKS(2レベルアップごとに獲得できる特技)”と勘違いして「次にレベルアップしたときにまとめて取得すればいいや♪」と思い、選択しませんでした……(生まれつきのものなので、後から取得することはできません)。でもまぁ、“TRAITS”はスキルがアップする代わりにペナルティも与えられてしまうという究極の選択でもあるので、あえて“選択しない”という選択もアリです。繰り返しますが、黒船Mk-IIのような勘違いをしないよう、皆様注意してくださいネ。

『Fallout: New Vegas』 『Fallout: New Vegas』
▲ちなみにこちらが“TRAITS”の選択画面。「小柄でAGILITY(すばやさ)が高くなる一方で、手足を負傷しやすくなる」といったようなプラスの面とマイナスの面があるので、ゲームが有利になる特徴ではなく、キャラクター付けと考えた方がいいかもしれませんね。

■ハードコアって“難しい”の上ってイメージがありませんか?

 治療してくれたドック・ミッチェルに別れを告げ、いざ広大な世界へ! と思ったら、ここで“ハードコアモード”のON・OFFを選べというウィンドウが出てきました。この“ハードコアモード”というのは、今作から追加された要素で……。

・銃弾にも重量が設定されるようになる。
・手足や頭部などを負傷した際、回復には“ドクターバック”という専用のアイテムが必要になる(※もしくは医者に治療してもらう)。
・“FOD(空腹)”、“H2O(渇き)”、“SLP(眠気)”といった要素が加わり、それらが一定値を超えるごとにペナルティが加わる。
・体力回復が一瞬ではなく、徐々に行われるようになる。

 と、オンにすることでやたらサバイバルな展開が楽しめるようになります。最初は無効にすることが推奨されていますが、最初から最後までハードコアモードを有効にしておくと、クリア時にボーナスが与えられるということで、黒船Mk-IIはいきなりONにしてみました。……代わりに難易度はVERY EASYにしましたがね! あ、書くのが遅くなりましたが、難易度とゲームモードは別モノとなっています。

『Fallout: New Vegas』
▲難易度はVERY EASYなのに、ハードコアモードは有効という、ヌルいんだかヌルくないんだかよくわからない設定も可能なのです。ちなみに、難易度と同様にいつでもハードコアモードのON・OFFを切り替えることができます。

■水! 水!! 水ぅ!!!!

 さて、ここからの行動はすべてプレイヤーの自由。“自分を襲った連中に復讐する”というメインシナリオもありますが、華麗に無視します。考えてもみてくださいよ。相手は平気で人を殺す連中です。今どきヤ●ザだってこんなアコギなことはしませんよ? 黒船Mk-IIなら警察へも相談せず、泣き寝入りしますね! 余裕で!!

 そんなナチュラルボーン・チキン、じゃなかった慎重派の黒船Mk-IIが目指すことにしたのは、タイトルにもなっている街・ニューベガスです!

『Fallout: New Vegas』
▲闇夜に浮かぶきらびやかなニューベガス。この画像を見れば、メインクエストをうっちゃってニューベガスに向かう黒船Mk-IIがわかるかと。虫と同じような習性を持っているんですね、という同情や突っ込みはスルーします。
『Fallout: New Vegas』 『Fallout: New Vegas』 『Fallout: New Vegas』
▲ニューベガスに向かう街道の近くには、デスクロー(※超強い!)というクリーチャーの巣が! 序盤は迂回しないと大変な目にあいます。というかあいました。

 ニューベガスを目指す理由はもう1つ。なんと放射能に汚染されていないんですよ! 『FONV』の世界はどこもかしこも核戦争の影響で放射能汚染されており、飯を食ったら“RAD(放射能汚染度)”上昇、水を飲んでもRAD上昇、しまいにゃ外を歩いているだけでもRADが上昇することもある始末です。まぁ、放射能は薬で除去できるので、ゲーム的にはそこまで神経質になる必要もないわけなんですが、汚染されると気分的に落ち着かないわけです。

 しかし、ニューベガスには核が落ちていないので、汚染の心配はナッシング。トイレのお水も飲み放題だぜ、ヒャッハー!!

 そんなわけで、遠近感が狂いそうなくらいに大きな建築物を目印に延々と歩いていると、唐突に脱水症状という文字が。……そういや体力回復のために食事は取っていましたが、水はすっかり忘れていました。ちなみに、水気のなさそうな物を食べてもH2Oが増加します。飲み物なしでメシを食ってりゃ、そりゃあのどが渇くよなぁ。

『Fallout: New Vegas』 『Fallout: New Vegas』
▲先ほども書いた通り、ハードコアモードでは、睡眠や食事が必要になります。不足している要素が画面の左下に表示されるので、注意しておくといいでしょう。黒船Mk-IIはよく見落としますがね!

 この際ですから放射能汚染された水でも我慢して飲んであげてもいい感じなのですが、それすら見つかりません。たまに謎の建築物やらモーテルとかも見つけるんですが、水場もありません。お前ら、どうやって生活してるんだよ! ハードコアモードを無効にしてるのかよ!? 半ギレしながらニューベガスに望みを託すことにしました。スムーズに街の中に入れなかったら死にそうですが。

『Fallout: New Vegas』 『Fallout: New Vegas』
▲道中で謎の地下施設を発見。あからさまに誰かがいそうなのですが、インターコムにも返事がありません。▲こんなところでビールを発見! と思いきや、アルコールではのどの渇きは癒せないようです。

 目印にしていた建築物は近くになるものの、入口が見当たりません。「人間の血で渇きは癒せないのかな~」とか不穏なことを考え出したところで浄水場を発見!! その水をよこせ~!

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▲ニューベガスの近くには浄水場が。喜び勇んで水を飲んだらRADが上昇!? どうやら浄水前の水だったようで、すぐ近くに汚染されていない水がありました。落ち着け、俺!

 →そんな落ち着きない俺がカジノで稼げるわけがない!?(2ページ目へ)

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