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2010年11月21日(日)

『ロックマン』に『魔界村』、日本の有名作品が韓国で次々オンライン化

文:電撃オンライン

 11月18日~21日まで、韓国・釜山で開催されたゲームショウ“G-Star2010”会場で、カプコンの名作『ロックマン』と『魔界村』のオンラインゲーム版が展示されていた。開発はそれぞれ異なり、『ロックマンオンライン』はネオウィズゲームズ、『魔界村オンライン』は開発をSEED9、韓国での運営はCJインターネットが担当。本記事では、カプコンのタイトルとしてまとめて紹介する。

『ロックマン&魔界村オンライン』

 2008年にプロジェクトがスタートしたという『ロックマンオンライン』は、最大4人パーティでミッションに挑戦するMOタイプのPC用オンラインゲームだ。デモ版ではプレイヤーはゼロ、エックス、デュオの3キャラから選択でき、各キャラクターごとに特別な攻撃スキルを持っている。基本は横スクロールタイプのアクションRPGで、移動はカーソルキー、Xキーで攻撃、Cキーでダッシュなどシンプルな操作性だ。特徴としては“バトルディスク”と呼ばれる4種のメカ(?)があり、これは『ロックマンゼロ』に登場した妖精システムに近い存在。ビームで敵を自動攻撃してくれたり、ロックマンの防御力や移動速度アップといった支援を行なう。

『ロックマン&魔界村オンライン』 『ロックマン&魔界村オンライン』 『ロックマン&魔界村オンライン』
『ロックマン&魔界村オンライン』 『ロックマン&魔界村オンライン』

 ゲームデザイナーのKim Jin Gyu氏に話を聞いてみたところ、韓国では来年にクローズドベータテストを行なう予定。日本でのサービス提供は決定しているが、まだ運営会社は決まっていないとのこと。『ロックマン』を選んだ理由としては、「日本ではもちろん有名で、韓国でもゲームマニアには知名度の高いタイトルです。日本のカプコンが『ロックマン』のオンラインゲーム化ができる開発会社を探していたのと、ネオウィズが『ロックマン』という人気タイトルをゲーム化したいと考えていた時期がちょうど重なった」との回答。韓国でのメインターゲットは10代の男性を想定している。

 『ロックマン』シリーズの世界観や、特徴であるステージに仕掛けられたトラップの難しさと、それをクリアしたときの快感を重視してデザインしたという。

『ロックマン&魔界村オンライン』

 一方の『魔界村オンライン』だが、こちらは2006年にプロジェクトがスタート。すでに4年もの開発期間をかけており、現在の仕上がりは80%程度という話だ。G-Star版ではソルジャー、アーチャー、ソーサラーの3クラスでのプレイが可能。最大4人のPTプレイが楽しめた。

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 韓国CJインターネットメディアマーケティング部門の担当者は、『魔界村』のオンライン化について「『魔界村』は有名なタイトルというだけでなく、攻撃が当たれば鎧が脱げるといったユニークなゲーム性を持ち、他のMMORPGとの差別化を図れる。このユーモア、そして横スクロールのマップや戦闘スタイルなどは引き継いでいく」、「オリジナリティを大切に、『魔界村』の長所を生かしてオンラインゲーム化しました。これからもっと完成度を高めて、プレイヤーを幸せにするゲームにしたい」とコメントした。

 残念ながら日本でのサービスは未定。韓国では2011年1月~3月のクローズドベータテスト実施を目指している。

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