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2010年12月9日(木)

RPG初挑戦の大泉さんが大ハマリ!? 本日発売の『二ノ国』完成披露会レポート

文:電撃オンライン

 レベルファイブは、本日12月9日に発売するDS用RPG『二ノ国 漆黒の魔導士』の完成披露会を、12月8日に東京都内のJCBホールで実施した。

『二ノ国 漆黒の魔導士』

 本作は、異世界を舞台にしたハートフルなファンタジーRPG。母親を亡くした少年・オリバーが、異世界・二ノ国での冒険を通して成長していく様子が描かれる。数多くの名作アニメーションを生み出したスタジオジブリがアニメパートを担当し、音楽は久石譲さんが手掛けている。

『二ノ国 漆黒の魔導士』 『二ノ国 漆黒の魔導士』 『二ノ国 漆黒の魔導士』
ゲームを進める上で欠かせないのは、ゲームの世界にも登場する魔法使いの指南書“マジックマスター”。ソフトにはこの本が同梱されており、プレイヤーは本を見ながらゲームを進行することになる。

 登壇したレベルファイブ代表取締役社長・日野晃博氏は「この作品は同梱される本・マジックマスターを使って、味わったことのないゲームになっています!」と説明。開発は3年近くかかっているが、久石譲さん、スタジオジブリ、そして開発スタッフが尽力し、いい作品ができたようだ。

『二ノ国 漆黒の魔導士』
評判もいいようで、受注数が60万本であることを明らかにした。この数字はシリーズ1作目の数字としては、レベルファイブ史上最高だという。
『二ノ国 漆黒の魔導士』 『二ノ国 漆黒の魔導士』
チーフディレクターの本村健さんと、マジックマスターのディレクター・丸屋教子さんが登場。本とゲームの連動要素に加えて、拾ったアイテムを合成する様子を楽しく紹介した。
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音楽を手がけた久石さんは海外公演中ということで、ビデオレターが届いた。7日間で21曲を作ったという久石さんは、「音楽がブレなかったので、完成度の高く密度の濃いものになった」とコメント。かなり気に入っているようで、コンサートをやってもいいと付け加えた。

 ここで、キャストの声を担当したタレント陣が登場。主人公・オリバーの声を担当する多部未華子さんに加えて、長澤まさみさん、古田新太さん、大泉洋さん、黒田知永子さん、渡辺えりさん、八嶋智人さん、溝端淳平さん、そしてスタジオジブリの百瀬ヨシユキ監督が姿を見せ、本作を演じた感想を語った。

『二ノ国 漆黒の魔導士』 『二ノ国 漆黒の魔導士』

 声優をやるのが初めてだったという多部さんは、かなり緊張したという。しかし「スタジオジブリの作品で、久石さんが音楽を手掛けるすばらしい世界に参加できて光栄です」と出演できた喜びをあらわにした。

 長澤さんは「1人2役のような気持ちでした」とアフレコを振り返った。本作は、現在住んでいる“一ノ国”と、異世界である“二ノ国”が存在し、それぞれはパラレルワールドになっている。長澤さんが演じたマルは、積極的な女の子で、“二ノ国”で仲間になる。しかし“一ノ国”では病気がちなシェリーを演じたため、苦労もあったようだ。

 ナミダの妖精・シズクを演じたのは、古田さん。「ゲームをやってもらうとわかるんですが、ピッタリです! いい役をもらえました」と笑顔でコメントした。

 「1年半くらい前に声を入れたんです」と話し、日野社長から「そのへんで……」と突っ込まれたのは、大泉さん。収録がかなり前だったということで、どんな役だったか覚えていないとコメントし、会場の人々を笑わせていた。大泉さんは現在、開発中のバージョンを借りて遊んでいるそうだが、モンスターばかりでジャイロがでてこないという。「ぜひ遊んでいただき、どんな役か教えてください!!」というお願いまで飛び出した。

 百瀬監督は、「ゲームとアニメの違いは多少意識したが、これまでやってきたアニメーションのノウハウを意識した」と説明。制作は劇場用アニメ『崖の上のポニョ』が終わった直後からスタートし、10カ月間作ったのだが……やはりかなり前のことのようで「僕も少し記憶があやふやです(苦笑)」と話すと、日野社長は苦笑いしながら「心が痛いですね」と続けた。

『二ノ国 漆黒の魔導士』

 実は、出演者の中にはこれまであまりゲームにふれてこなかった人もいる。大泉さんもその1人で、同社の作品で大泉さんが出演する『レイトン教授』シリーズ以外、あまり遊んでいないという。そんな大泉さんだが、初めてとなるRPGに大ハマリ! ずっと遊び、日野社長に会った時に「“滝の回廊”まで進みました!」と報告したのだという。しかし、まだかなり序盤だったようで、逆にあきれられたというエピソードを披露。しかし、めげずに「私が出てないのに、おもしろい! 私が出たらどれだけなのか!! ぜひ、『二ノ国』をプレイしてください」とアピールしていた。

 ここで、先日から公開されているTV-CMに出演した、子役の芦田愛菜さんが登壇。CMのメイキング映像が公開されると、「1日で3つの映像を撮影したので、ちょっと大変でした」と撮影時を振り返った。収録に立ち会った日野社長は「心配だったんですが、少し休むとすぐに復活するのがすごかったです」と、天才子役と呼ばれる芦田さんを褒め称える場面も見られた。

 最後に芦田さんが、本作について「遊んでみて、すごく楽しかったです。やり始めたら止まらないです!」と元気に話すと、日野社長は笑顔を浮かべながら「すばらしいコメントですね!!」と話した。

『二ノ国 漆黒の魔導士』 『二ノ国 漆黒の魔導士』
大人のようにしっかりとした受け答えをする芦田さん。自身のメイキング映像が流れると「少し恥ずかしいですね」と心境を明かした。
『二ノ国 漆黒の魔導士』 『二ノ国 漆黒の魔導士』
『二ノ国 漆黒の魔導士』 『二ノ国 漆黒の魔導士』
タイアップ企画も続々公開された。マクドナルドやTSUTAYAにDS本体とソフトを持参すると、オリジナルカラーのイマージェンを受信できるという。他にも、イオンショッピングセンターやゲームサイト・ROIDではプレゼントキャンペーンが行われる。

 ここで、EDテーマ『心のかけら』を歌う麻衣さんが登場。麻衣さんは作曲を行った久石さんの娘、そして作詞を担当した鈴木麻美子さんはスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーの娘だ。親子をテーマにした作品のテーマソングということで、こういう形になったと日野社長がコメント。さらに、すばらしい楽曲ということで「これでいい作品になったと確信した」と力強く語った。

『二ノ国 漆黒の魔導士』
「2度のレコーディングで、満足のいくものになった」と話した麻衣さん。伸びのある歌声をホールに響かせた。

 最後に日野社長は「本作は『レイトン教授』、『イナズマイレブン』に続く、次の作品として打ち出すビッグタイトルです。我々はこの作品が大ヒットすることを願っています。そして、新しいものを求めて進んでいきたいです」と今後の展望を明かして、完成披露会は終了となった。

『二ノ国 漆黒の魔導士』 『二ノ国 漆黒の魔導士』
レベルファイブ、スタジオジブリ、久石さん。そんな出演者の魂がこもった『二ノ国 漆黒の魔導士』。ソフトは本日12月9日にリリースされる。

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