2011年2月17日(木)
| まず『MTG』のゲームにおいて他のプレイヤー、つまり対戦相手に勝利するには、基本的に以下のどちらかの条件を満たす必要があります。 |
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・対戦相手のライフを0以下にする。
・対戦相手がデッキ(ゲーム中ではライブラリーと呼ばれます)からカードを引けなくなる。
| ちなみに、ゲーム開始時のライフはおたがい20点で、デッキは60枚以上で組むことになってるんだ。 | |
| 一部のカードには(特定の条件を満たすことで)ゲームに勝利すると書かれたものや、10個たまってしまうとゲームに敗北する毒カウンターを与えるものなどもあるけれど、まぁ基本的には上の2つが主な勝利条件になるわね。 |
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| もっと言っちゃうと、デッキからカードを引けなくするのも結構難しいから、ほとんどのゲームはライフを0以下にして勝つことになるよね。 | |
| そうね。最初のうちは対戦相手のライフを0にすれば勝利と覚えておいて間違いはないわ。 |
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| じゃあ、次はどうやって対戦相手のライフを減らしていくか、だね! | |
| あら、よくわかってるじゃない。じゃあ、そこはダイスケ君に解説してもらいましょうか。 |
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| う……よーし、じゃあやってみるよ。間違ってたらフォローしてね!? | |
| はいはい。頑張ってね(まぁ、フォローのついでにオシオキという名の教育もしてあげるけどね……)。 |
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| (さっきと同じ殺気を感じる……) |
| 対戦相手のライフを削るには、2つの手段があるんだ。1つはクリーチャーで相手を攻撃することで、もう1つがダメージを与える呪文を唱えること。 |
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| で、上の段がクリーチャーカード。下の段がダメージを与える呪文カードね。 |
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| うん。まずクリーチャーでの攻撃から説明していくね。 |
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| 画像の右下を見てみて。2/4って書かれてるよね。これがそのクリーチャーのパワーとタフネスを表すんだ。それぞれパワーは攻撃力、タフネスは体力って考えるとイメージしやすいんじゃないかな? この《蒼穹のドレイク》の場合は、パワーが2、タフネスが4のクリーチャーってことだね。 | |
| はーい質問。カードの中央に書かれてる「飛行」とか、右上にある水滴みたいなマークと数字は何ですか? |
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| うん、それについては次回説明するから待っててね。とりあえず、クリーチャーにはパワーとタフネスが設定されているってことはいいかな? | |
| いいわよー。 |
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| でね、『MTG』はプレイヤーAのターン、プレイヤーBのターン、それからまたプレイヤーAのターンって感じで交互にターンを進めていくんだ。そして、そのターンの中に戦闘フェイズっていう時間があるんだ。 | |
| その戦闘フェイズが、さっき言ってた相手のプレイヤーを攻撃できるタイミングってことね。 |
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| うん。いくつかの条件を満たしたクリーチャーは戦闘フェイズで攻撃・ブロックに参加することができるんだ。それで、攻撃に参加したクリーチャーは自身のパワーにひとしいダメージを相手のプレイヤーか、自分をブロックしているクリーチャーに与える。 | |
| つまり《蒼穹のドレイク》なら……? |
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| 2点のダメージを、対戦相手のプレイヤーかブロックしているクリーチャーに与えるってことになるね。 | |
| そうね。 |
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| で、クリーチャーは自身のタフネス以上のダメージを受けると、破壊されちゃうんだ。 | |
| 《蒼穹のドレイク》は4点以上のダメージを受けると破壊されるってことね。 |
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| そうそう。 | |
| ええと、じゃあ次の質問だけどブロックって何? あと、攻撃ってどこを攻撃するの? |
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| それを説明する前に攻撃の仕組みから話していくね。まず『MTG』では、攻撃は対戦相手に対してのみ実行できるんだ。 | |
| ふむ……。対戦相手が出しているクリーチャーを狙う! ってことはできないわけね。 |
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| そういうことだね。 | |
| それはわかったわ。じゃあブロックっていうのは? |
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| ブロックは攻撃された側のプレイヤー(防御側プレイヤー)が、自分のクリーチャーを使って、相手の攻撃クリーチャーの攻撃を受けることなんだ。 | |
| ふむふむ、ブロックにはどういう効果があるの? |
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| ブロックされた攻撃クリーチャーは、自分をブロックしているクリーチャーにダメージを与えなくちゃならないんだ。 | |
| なるほど。防御側プレイヤーはライフを守れるってわけね。 |
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| うん。それから、クリーチャーは戦闘時、パワーにひとしいダメージを与えるって言ったけどブロックしたクリーチャーも、攻撃側クリーチャーにダメージを与えるんだ。 | |
| 攻撃クリーチャーが返り討ちにあっちゃうこともあるわけね。 |
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| そういうことだね。クリーチャーと、戦闘についてここまでの話をおおまかにまとめるとこんな感じかな。 |
・クリーチャーは固有のパワーとタフネスを持つ。
・クリーチャーはいくつかの条件を満たすことで、攻撃・ブロックできる。クリーチャーによる攻撃・ブロックをまとめて戦闘と言う。
・攻撃クリーチャーは対戦相手のプレイヤーにのみ攻撃できる。特定のクリーチャーに攻撃をする、ということはできない。
・戦闘時、クリーチャーは自身のパワーにひとしいダメージを対戦相手のプレイヤーか自分と戦闘しているクリーチャーに与える。
・クリーチャーは自身のタフネス以上のダメージを受けることで破壊される。
| クリーチャーでダメージを与えるには、まずクリーチャーを出す。そして攻撃に参加させて、さらに対戦相手のクリーチャーにブロックされないという条件を満たす必要があるってことだね。これは細かいところまで書いているから大変そうに見えるけど、実際やってみると結構簡単にダメージを与えられるから安心してね! | |
| はい、お疲れさま! あなたも結構しっかり説明できるようになったじゃない。 |
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| ……いや~、緊張したよ。なんか妙な殺気を感じてさぁ。 | |
| それはなんとも不思議なモノね。さて、もうひと頑張りしてもらいましょうか。次は直接ダメージを与える呪文を使うよ。 |
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| よし、じゃあいくよ! |
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[Text by ねこひげ合同会社/ゆば]