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2011年2月22日(火)

【洋鯨亭 48回】the Best版発売間近! 今から始める大人なAVG『HEAVY RAIN』

文:電撃オンライン

『HEAVY RAIN(ヘビーレイン) -心の軋むとき-(PlayStation3 the Best)』の購入はこちらから

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 こんにちは。洋ゲー紹介所“洋鯨亭”のRONです。今回は、3月10日にPlayStation3 the Bestで発売されるPS3用AVG『HEAVY RAIN(ヘビーレイン) -心の軋むとき-(以下、HEAVY RAIN)』をご紹介しましょう。

 2010年2月18日に発売された『HEAVY RAIN』ですが、このthe Best版発売を機に購入のタイミングを逃していた方はもちろんのこと、あまりゲームをする時間がない大人のプレイヤーにも触れてほしいと思っています。

 大人向けとしてオススメするのは、単にお色気要素やゴア表現があるからという規制の問題ではなく(実際にエロ要素はほとんどないです)、大人だからこそ染みてくる、登場キャラクターの心の機微(きび)に触れてほしいからなんです。また、後述しますが、このゲームが持っている“ある仕様”も時間がない大人向けと言えるんですよ。

 ということで、早速本作の見どころをご紹介しましょう。

■快晴から一転、土砂降りの雨に見舞われる主人公の人生

 『HEAVY RAIN』は、主人公のイーサン・マーズという男性を含む4人のキャラクターを操作して、物語を進めていきます。

 物語の中心人物であるイーサンは、妻・グレイスと2人の息子とともに、平穏な日々を送っていました。ところがある日、彼は家族で訪れたショッピングモールのそばで交通事故に遭い、息子・ジェイソンを失ってしまいます。

 自分が息子を守れなかったことに負い目を感じているイーサンは、精神的にふさぎ込み、それをきっかけに妻とも別居。2年経った現在は、大きな戸建の家から古びたアパートへと引越し、もう1人の息子・ショーンとともにつましく暮らしています。

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▲主人公のイーサン・マーズ。妻や息子たちとともに、何不自由ない暮らしを送っていた日々は、交通事故をきっかけに簡単に崩壊してしまいました……。

 しかしこの間に変化したのは、家庭環境だけではありませんでした。イーサンは事故に遭って以来、しばしば記憶が欠落してしまう後遺症に悩まされていたのです。

 その症状は、突然頭痛が起こって前後不覚になったかと思うと、気付いた時には知らない場所にいて、その間の記憶がないという恐ろしいもの。イーサンは、この爆弾を抱えたままショーンとの生活を送っていたのです。そんな中、イーサンのもとにさらなる災難がふりかかります。

 このところ世間を震え上がらせている連続誘拐犯“折り紙殺人鬼”によって、ショーンがさらわれてしまったのです。折り紙殺人鬼の動機や目的は一切不明。ただ、事件には毎回子どもが犠牲となり、発見された死体の手には、必ず折り紙が握らされているという共通点がありました。

 こうしてイーサンは、犯人に突きつけられた命懸けのゲームともいえる要求に立ち向かいながら、独自にショーンの捜索を開始するのでした……と、このような導入でゲームは始まります。

 物語が進むとイーサンの他に3人のキャラクターが登場し、それぞれの視点からこの事件が語られていきます。それでは、イーサンとは別の立場から犯人を追う、3人のキャラクターを紹介しましょう。

【スコット・シェルビー】
 元警察官で、今は私立探偵をしている男性。48歳。折り紙殺人鬼の犠牲者遺族から依頼され、犯人を捜しています。

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▲警察官時代の経験を生かして、疑わしき人物には鋭く切り込んで調査を行います。年齢や体格に似合わず、銃撃戦や格闘戦もこなします。

【ノーマン・ジェイデン】
 折り紙殺人鬼の調査のため、地元警察に派遣されたFBI捜査官。28歳。サングラス型のARI(現実拡張インターフェース)を使った捜査を得意としています。

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▲ジオ(地理的)プロファイリングという捜査手法を得意とするノーマン。FBIから支給されたARIを使うには、精神薬“トリプトケイン”の服用が欠かせない。

【マディソン・ペイジ】
 駆け出しの女性記者。27歳。なぜか自宅で眠ると悪夢を見るため、モーテルなどを転々として暮らしています。とあるモーテルでイーサンと出会い、事件に巻き込まれていくことに。

【洋鯨亭 48回】the Best版発売間近! 今から始める大人なAVG『HEAVY RAIN』
▲最初は単なる人助けだったイーサンとのかかわりが記者魂に火を点けたのか、彼女は次第に事件の核心部分へと踏み込んでいくことになります。

 イーサンを含めたこの4人は、それぞれ違う立場ながらも犯人の逮捕という共通の目的のために行動しています。また、彼らの他にもサブキャラクターとして、地元警察の警部補・カーター、折り紙殺人鬼の犠牲者の母親・ローレンなどが登場します。

■ゲームを進めてわかるパッケージとタイトルの意味

 ここで、まだ本作をプレイしていない方に質問です。

 このゲームのタイトルから、どんなことを想像したでしょうか? まず、このゲームのタイトル『HEAVY RAIN』を直訳すると“豪雨”ですよね。その名の通り、このゲームの中では、ほとんどどのシーンでも雨が降っています。

 イーサンは交通事故で息子を失ってから、うつ病のように気持ちが塞ぎがちになっています。円満な家庭生活を送っていたころとはまるで別人のように気が沈んでいて、それは息子のショーンにも伝染しています。

 黒く厚い雲が立ち込め、毎日のように雨がふる憂鬱(ゆううつ)な天気は、気持ちを切り替えるきっかけがつかめないイーサンの心理状態を表すメタファー(隠喩)にも思えます。

 当初私がタイトル名から想像したことは、何らかの理由でひどくつらい思いをしている主人公が登場するゲームなのだろう、ということでした。それは当たっていた部分もあるんですけど、実はこの雨にはもっと大きな意味があったんです。

 その意味とは……これからゲームを楽しむ方のために、あえてここでは書かないようにします。あと、一見奇をてらったようにも見えるパッケージイラストにも意味があるんですが、これについても触れないようにしておきましょう。

■タイミングと正確さを問うアクションパート

 本作はストーリー重視のAVGということもあって、内容を紹介し過ぎると思わぬネタバレになったり、皆さんの興を削ぎかねませんよね。そういったわけで、物語部分にはあまり触れず、ゲームシステムについて触れていこうかと思います。

 『HEAVY RAIN』は、要所要所で指示されたボタン操作やスティックを入力する場面が現れます。それが格闘場面なら攻撃する動作や攻撃を避ける動作に対応しますし、障害物を避ける場面ならジャンプする動作に対応します。

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▲アクション場面での入力例その1。次々と表示されるアイコンと同じボタンを押して格闘を行います。▲入力例その2。シェーバーを動かして髭剃りをします。『HEAVY RAIN』にはこんな小さなアクションも用意されているんですね。

 操作としては、表示される通りに入力するだけなので、いたってシンプルです。それなのになぜか力が入ったり緊張してしまうのは、その場面まで持っていくまでの演出のうまさもあるでしょう。

 キャラクターに感情移入をさせる演出が非常にうまいためか、操作にもついつい集中してしまうんですよね。あとは、アナログスティックを非常にゆっくり入力しなければならなかったり、複数のボタンを同時に押さなければいけなかったり、コントローラ自体を振らなければいけなかったり……というように、キャラクターの動作にマッチするような操作を要求されている点も大きいと思います。

 こういった場面で入力に失敗すると、たいていゲームオーバーにつながるわけですが、『HEAVY RAIN』はちょっと違うんですよ。なぜなら……。

→次ページではその理由をチェック!(2ページ目へ)

(C)2010 Sony Computer Entertainment Europe. Published by Sony Computer Entertainment Inc. Developed by Quantic Dream. All rights reserved.

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