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2011年3月2日(水)

IGAプロデューサー×成田良悟先生がDSの名作ゲーム『マックスウェル』を語る!!

文:電撃オンライン

■正解は1つじゃない!!

成田:本作でいろいろなモノを呼び出してみましたが、強いのは“ブロブ”なのかなと思いました。物理攻撃が一切効きませんし。

IGA:おぉ、お気づきになられましたか。

成田:魔女にはカエルにされちゃいましたけど(笑)。

『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』 『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』
▲成田先生イチオシの“ブロブ”。物理攻撃が効かないので、殴り合いには圧倒的に強い。

IGA:魔女はウザいですよね。“4-9”の恋人を再会させてあげるステージも、魔女が行く手を阻んでいて大変だったのではないですか?

成田:実はあのステージは偶然、画期的な攻略法を見つけてしまったんです。ヘリで女の子を連れていこうと考えていたのですが、間違えて魔女を後部座席に乗せたんですよ。そうしたら魔法を無効化できてしまったんです。

『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』 『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』
▲攻略法を実演してみせてくれた成田先生(画像では、マックスウェルが魔女のアバターになっているので少しわかりにくいかもしれないが、下に映っているのが魔女)。▲魔女をヘリに乗せると、魔法を完全にブロックできる。

IGA:なるほど~! 後部座席というのがキモですね。

成田:そうですね。本作は型通りじゃない攻略法がいくらでも見つかるのがとてもおもしろいです。

IGA:ええ、その通りだと思います。ちなみに攻略に詰まったステージはありますか?

成田:詰まったのは“雷で充電をしましょう”というステージです。あれだけは自力でクリアすることができず、ネットでヒントを調べました。「屋根の上にマッドサイエンティストがいるから『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のパロディなんだよ」という書き込みを見て「あ~! なるほど!!」と思いました(笑)。

『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』 『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』
▲問題のステージ。パロディだとピンとくれば、正解はおのずとわかるのだが……。

IGA:自分もあのステージは困惑しました。開発会社の人に「これはどういうクリア条件なの?」とお聞きしたら「車の上にガムで避雷針をくっつけて突っ込めばいいのさ!」と教えられました。「それは(映画の場面だと)わかっているから、(実際にマックスウェルがしなければならない)プログラム的条件を教えてくれ!」と叫びましたよ(笑)。とはいえ、あのステージは映画を再現しなくてもクリアできるんですよね。“さか”を出して、自転車で突っ込むだけでもOKなんです。

成田:自分は映画にならってスーパーカーでクリアしようとしたのですが、失敗してしまったので「これは『バック・トゥ・ザ・フューチャー3』のパロディでもあるんだな?」と思って機関車で突撃しました(笑)。

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▲成田先生は機関車で『3』も再現してクリア。

IGA:あのステージは、電線と金属が触れ合っている必要があるのです。スーパーカーだとくぐり抜けてしまうのかもしれませんね。

成田:いやぁ、本当にステージによっていろいろな攻略法がありますよね。ミステリー仕立てのステージでは、死体を突き付けて犯人を驚かせればクリアできたりもしますし。

『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』 『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』
▲課題は犯人探しだが、“しかばね”を持って近寄ることで絞り込むことができる。自由度の高い本作ならではの方法といえるだろう。

IGA:本作は力づくでも結構クリアできますね。でも、そこも魅力なのではないかと思っています。

成田:確かに、アイテムをいっぱい出しても、報酬が減るだけでゲームオーバーにならないのはいいですね。

■呼び出せるモノのうち、大部分は何に使うのかわかりません

成田:本作は、虫めがねでステージのアイテムを観察できるのがいいですよね。「こんなアイテムも呼び出せるんだ!」といううれしい発見があります。その方法で重宝したのは“きょだいなトゲトゲ”“きょだいなエアダクト”です。

IGA:後半に登場する“ながばしこ”も使い勝手がいいですね。“はし”だと短いし、“つりばし”や“はねばし”だと大きすぎるし。

成田:逆に“はねばし”は3つ同時にスイッチを押さなければいけないステージで役に立ちました。普通はモノを3つ置かないといけないのですが、“はねばし”なら1つで事足りますからね。

『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』
▲ひとえに“はし”といってもさまざまなものがある。

IGA:なるほど~。ちなみに、他にも本作には、“すあな”から“クマ”が出てくるといった、モノからモノが生まれるパターンもあります。

成田:それもおもしろいですよね。自分がブラックジョークが効いているなと思ったのは“げんしろ”から“ミュータント”が出てくるところですね(笑)。

IGA:“にせたいじゅうたく”から“おじいさん”もでてきますよ。

――これは一体、何に使うんでしょうね(笑)。

成田:“どじょうじょうかにん”とかもいましたが、まったく使い道がわかりませんでした。

IGA:いやぁ、本作に登場するアイテムの大部分は何に役立つかわからないものばかりですから(笑)。

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▲ジョークも効いたおもしろギミック。この他にも、モノからモノが飛び出す仕掛けはたくさん用意されているが、確かに実用性はあまりないかも……。

■呼び出すと危険なモノは?

成田:出した瞬間にゲームオーバーが確定するアイテムもありますね。“つなみ”や“いんせき”など。

IGA:他にもいろいろあるのですが、“危険なものはホントに危険である”というメッセージが込められています。

成田:このアイテムを使ってもステージクリアはできませんから、利用価値は一切ありませんよね。

IGA:それが……できてしまうステージはあるんです。

成田:え!? そうだったんですか!

IGA:タイミングは難しいのですが、あることはあります。ただ本作は、危険なアイテムもたくさんでてくるのですが、子どもにこそやってもらいたいゲームなんですよ。“あくにん”と入力すれば悪人は出ますが、結局ソイツは悪いことをするし、“けいかん”と入力すれば、その悪人を倒してくれて、物事の道理がきちんと詰まっているんですよ。

成田:そうですね。悪人を放っておくと主人公にまで攻撃してきてゲームオーバーになりますから。

IGA:子どもが言葉を覚えるには適したゲームだと思うんですよ。

成田:意味を成さない適当な言葉を入力した時も似たような言葉の予測変換が出るので、そこで新しい言葉を覚えられますしね。

→“クトゥルフ”に“チュパカブラ”に“くびなしきし”……
神話や都市伝説の生き物も呼び出せる!?(3ページ目へ)

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