2011年4月15日(金)
因縁の地・新宿に終結した3人の男たち。もともとナムコで先輩・後輩の間柄だったお三方。非常に和やかなムードで再会し、意気揚々と収録に臨みます。なお、発言時は敬称略とさせていただきます。
横尾「佐野さん、ビール飲んどかなくていいんですか?」
佐野「あー、飲んどいたほうがいいかな?」
相原「やめときなさいよ」
残念ながらお酒はありませんでしたが、収録が始まるや否や、タイトルコールから信義(あえて呼び捨てる)のテンションはいきなりMAX状態!
佐野「もし当時のスタッフが『ドラッグ オン ドラグーン』サントラ復刻の連絡を聞いたらぁぁっ! 略してぇ、“もしドラ”ぁぁ!」
相原・横尾「うるさい!!」
▲ていうか、はしゃぎすぎ。 |
さすがニコニコ生放送やUstreamで番組の司会を務めることも多い信義です。みんなの期待を裏切らず、カンペをガン見しながら軽快にトーク! カンペを見ているにもかかわらず、ちっとも台本通りに進行しないのはなぜでしょう? しかし、さすが武器の名にも冠された信義です。そんなことは気にしちゃいません。
佐野「細かいことはいいんですよ! どうせ編集するんですから、●▲■のこととかしゃべっちゃいますよ!」
相原「ピーって入れといて」
横尾「うるさい」
大幅に時間をオーバーしながら、昔話に花が咲きます。“3人がそれぞれに選んだお気に入りの楽曲紹介コーナー”ではBGMをバックに、「アレをボツにされた」だの、「横尾氏の発注ひどかった」だの、「フルオーケストラ収録でものすごく大変な思いをした」だのとウラ話がたくさん聴けるはず(カットされてなければ)。ぜひ本放送で、そのウラ話を堪能してください。
さらに! 台本にない暴挙として『ニーア』で大ブレイクを果たしたあの作曲家に、先輩の佐野さんが生電話をかけるというハプニングも。
楽曲が高評価&CDも大人気の『ニーア』に嫉妬してキレ味バツグンの信義……ココ、聞きどころです(笑)。番組後半では『ニーア』ドラマCDにまつわるお話もチラッと登場しますので、『ニーア』ファンの方もぜひぜひチェックしてみてくださいね! 横尾さんの“お色直し”にも注目ですよ。
最後に、収録を終えたお三方からメッセージをいただきました。
──横尾さん、仮面収録お疲れさまでした。撮り終えてみてのご感想は?
横尾:面をつけるとまったく周囲が見えずにやりづらい、ということにもっと早く気がつくべきでした。佐野さんの声が大きくなったらこっち向いてるとわかったので、そこでしゃべればいいか、と。とにかく佐野さんがうるさかったので、僕はじっとお面の裏でアゴの運動をしてスルーしていました。
──では、相原さんはいかがでしたか?
相原:今回は控えめに、出力50パーセントでしゃべらせていただきました。音楽の専門的な話はなるべくせずに……と思っていたんですが、わりと深い話が出すぎたかな、とも。そういう意味では、曲作りに興味のある人にも、そうでない人にも楽しんでもらえる内容になったのではないでしょうか。サントラを聴いて興味を持たれたら、ゲームを遊んでいただければと思います。あとゲームが完成した時、打ち上げで屋形船に乗ってビールかけをしたそうなのですが、僕は呼ばれていない気がします。気のせいでしょうか。
横尾:そんなバカな。
佐野:呼びましたよ、確か!
相原:あれー? 記憶をたぐってみます(笑)。
──では、最後に佐野さん、お願いします。
佐野:すっかりランニングハイならぬ、トーキングハイ状態で楽しくしゃべらせていただきました。ミキサーさんには「佐野さんのマイクだけ音量絞った」と言われて「やっぱりね」って感じです! とはいえ、これだけは言っておきたいことがあって。音声と楽曲の収録当時、エンディングでのヴェルドレの名ゼリフ「神よ…それでもあなたは生きろとおっしゃるか」を時間の都合でバッサリ切ろうとした自暴自棄の横尾太郎を止めたのは、他ならぬオレですから!(笑)
横尾:そうでしたっけ? そんなことありましたっけ?
佐野:そうだよっ! 「尺(時間)がオーバーするから、ここ切っちゃえ~」とか言ってるのを必死で止めたんだから。ヴェルドレの名言を守った俺を敬え! 個人的にあのシーンもセリフもすごく好きだったから、音楽だってすごく頑張ったんですよ……まぁね、その曲はこのサントラには収録されてませんけどね!
──収録されていないんですか!?(笑)
相原:実はゲーム中のムービーで流れる曲については未収録なんです。ステージ曲などは網羅してるんですけどね。ゲーム遊んでもらわないと聞けない曲も結構あるはずですよ。
──せっかく再発盤なのに、わりとパーフェクトじゃないってことをこんなところで言ってもよいのでしょうか。
佐野:もういいでしょ、ね! だって8年前から、もともと入ってなかったんだもん!
相原:うわぁ、すっげぇ適当だ(笑)。
横尾:要は、あの当時の全員が適当に仕事してたってことですよ。だから、ロッカーに入れられたりしたし、CDもすぐ絶版になったんですよ。
佐野:コラー!!
横尾:うるさい。
──……あの、では、とりあえず佐野さんに締めていただいていいですか。
佐野:本当はね……今、イチオシのDSの音楽ソフト『KORG M01』のCMとかしたかったんだけど。
相原:せっかくなんだから、あのソフトで『尽きる』とか打ち込んでくりゃよかったのに。
佐野:いや、さすがに社長に止められました(笑)。そんな理性的な社長の言いつけをしっかり守って、不肖・佐野信義が無事にやり終えました“もしドラ”。早すぎた名盤が、8年経ってようやく時代が追いついたか、と言われればいいんですけど。ぜひご視聴くださいね! 今日は本当に飲んでませんからね!! いたってシラフですよ! ほら、横尾くん、最後にひと言!!
横尾:…………うるさい。
──ありがとうございました。
というわけで、4月19日はUstreamの“SQUARE-ENIX MUSIC/LIVE”チャンネルで、21:00より『DoD』サントラ発売記念“もしドラ”がオンエアされ、それが終わるや、さらに22:00より楽曲試聴サービス“SQUARE ENIX MUSIC STREAM Ver.β”にある“NieR channel”で、『ドラマCD『ニーアレプリカント』ウシナワレタコトバトアカイソラ』先行試聴の第2回が放送されるという……。
真紅の眼の人たちにはたまらないフィーバータイムがカミングスーン!
[4月19日の21:00からは、PC前で待機+Twitterでハッシュタグdod_ust、そして22:00からはハッシュタグnier_mst]
上記をキーワードとして各自のスケジュールに組み込んでおきつつ、当日は正座待機がベストかと。とにかくTwitter参加しながらの視聴がオススメです! お友だちやフォロワーさんにも、この記事のことをつぶやいて教えてあげてください。みんなでお祭りを楽しみましょう!!
また4月19日まで待てないという方は、佐野信義さんの華麗なる司会進行っぷりを動画で先取りして楽しむのもアリではないでしょうか。インタビュー中に登場した音楽ソフト『KORG M01』を佐野さんご自身が講師として解説した“KORG M01音楽塾”が絶賛配信中です。『尽きる』を奏でてみたい方、ぜひ佐野先生の精神論に満ちた指導を仰いでみてはいかがでしょうか! (※なお、実際に『尽きる』を演奏しているわけではありません。ソフトの使い方をわかりやすく解説する企画です)
そんなわけで遠慮もなくはっちゃけてレポートをお送りしましたが、この『DoD』サントラ、ぜひ聴いてみてください。『ニーア』で横尾太郎さんの作り上げる世界にはじめて触れたという方も、ゲームを未プレイだという方も、今回の番組で一部がオンエアされますのでぜひ試聴を! 『ニーア』とタイプはまったく異なりますが、音楽を耳にしただけで「これはどんな世界観の物語なのだろう」と想像力をかきたてられ、心がざわめくという点において『ニーア』に相通じる側面も強いと思います。クラシックのアレンジが何をどうやったらこんなことになるのか、と目を白黒させながら聴いてみるのもオススメです。
特に主題歌でもある『尽きる』はシナリオライター・名取佐和子さんの手がけた歌詞と、フリアエ役を演じた女優・初音映莉子さんの歌声が必聴です。儚(はかな)く流れるような美しいメロディでありながら、それを破壊するかのように延々と不気味に刻まれるビート……人間が音から得られる心地よさを一切無視したかのような低音のループが、あなたの心に鉄塊で殴りえぐられたような、深いキズを刻むことでしょう。それはいわば“昏い快感”。まさに『DoD』を体現した名曲といえます。
誰もの心に、紅い竜と声を失いし男の伝説が帰還する。
やまぬ想いを胸に、8年越しの名盤(迷盤?)復活を祝して! 皆さんもぜひ4月19日の配信を楽しんでくださいね!(サガコ)
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