2011年4月23日(土)
『ニーア』ドラマCDの声優インタビュー後編! 5人のコメントを一挙掲載
4月27日にフロンティアワークスから発売される『ドラマCD『ニーア レプリカント』ウシナワレタコトバトアカイソラ』に出演している声優陣にインタビューを行った。
このドラマCDは、スクウェア・エニックスから2010年に発売された『ニーア ゲシュタルト & レプリカント』を原作としたもの。アートディレクター・上久保能夫さんによる描き下ろしジャケットを採用しており、書き下ろされたシナリオでは、『ニーア レプリカント』へとつながる過去、そして未来が語られるという。
以下で、『ニーア』を愛し続けているライター・サガコが行ってきた声優陣へのインタビュー(後編)を掲載する。今回は、ニーア(少年期)役の岡本信彦さん、ヨナ役の野中藍さん、テュラン役の森久保祥太郎さん、カイネ役の田中敦子さん、デボル&ポポル役の白石涼子さんへ、さまざまな質問をしている。前編とあわせてご覧いただきたい。
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おはようございます。Pちゃんの声を思い出すたび、心が落ち着かなくなるサガコです。
いよいよ4月27日の発売日が近づいてきた『ドラマCD『ニーア レプリカント』ウシナワレタコトバトアカイソラ』。今回は、電撃オンライン豪華独占企画の2回目ということで、岡本信彦さん、野中藍さん、森久保祥太郎さん、田中敦子さん、白石涼子さんのインタビューをお届けします! 後半では、同梱されている豪華ブックレットの中身もちょっとだけご紹介!! 購買意欲を煽(あお)られちゃってくださいね。
■魅力満載のドラマCDの先行版が放送
楽曲試聴サービス“SQUARE ENIX MUSIC STREAM Ver.β”にある“NieR channel”では、『ドラマCD『ニーアレプリカント』ウシナワレタコトバトアカイソラ』の先行版が放送されています。第1回の放送は残念ながら先日終わってしまいましたが、4月24日21:00から、第2回の再放送が決定しています。詳細は公式Twitterアカウント(@sem_sep)をフォローして、チェックしてください!!
■ニーア(少年期)役 岡本信彦さん
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▲うわぁ…ニーアさんの声を演じてる方の、手のひらの上なんて! ……あったかくて、僕、ドキドキしちゃいますっ。あっ、いいにおいがす……な、なんでもありませんっ!! |
――最初にシナリオを読まれた時の感想はいかがでしたか?
長編の方はゲーム以上にかなりエグい場面もあるシナリオで、楽しい感じというわけにはいかないのですが、原作の世界が好きな方にはとても興味深い内容になっているんじゃないかと思います。逆に「暗いのは苦手なんだ」という方は、通称“学園ニーア”の方を楽しんでいただければと(笑)。そちらはギャグっぽいので、とても楽しく聴いていただけると思います。
――キャラクターにはすぐに入り込めましたか?
ゲームも遊んでいたので、わりとすんなり思い出すことができましたね。そんなに距離感がないというか、「ああ、ニーア、また会ったね」って感じです。痛々しい場面が多かったのがつらいところですが、でもそこも含めて「そうそう、『ニーア』ってこうだったな」と入っていくことができました。
――オススメのシーンはありますか?
白石さんが演じるデボルとポポルがお酒を飲んでしまうシーンが、いろんな意味で忘れがたいです(笑)。もう何かが乗り移っているとしか思えない。
(白石:そ、そんなに!?(笑))
ええ、それほどのインパクトでした! あとは長編では冒頭からツラいシーンの連続ですので、そこはもう覚悟して聴いていただきたいですね。
――では、最後に『ニーア』ファンへメッセージをお願いします!
ゲームを遊んだことのない方も楽しめるドラマCDになっていると思いますので、ファンの方は遊んだことのない人にも、このCDをススメてください! そして、気に入ってもらえたらゲームの方もオススメして! そうして『ニーア』の世界を広げたり、深めたりしていただければと思います。
■ヨナ役 野中藍さん
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▲ヨナさんの声を演じてらっしゃるんですね。残念ながらお会いできなかったんですが、僕、ヨナさんにだけは負けませんからっ!(キリッ) |
――シナリオをご覧になったときの感想はいかがでしたか?
まるで小説を読んでいるような気分になる膨大な台本で、「これってシナリオなの?」と驚きました。情景描写が多い分、音声の演技だけでそれをどこまで表現できるんだろうという不安もありましたね。ただ……あまりにも怖い描写が多いので、ひょっとするとわからないほうがいいんじゃないかな……とも思ったりしますね。本編の方は、それくらい衝撃的なシナリオでした。
――久しぶりにヨナを演じてみていかがでしたか?
本編の方はもう、演じていて泣いてしまいそうになるくらいかわいそうな感じだったんですが、“学園ニーア”のほうは楽しくて楽しくて(笑)。みんなが元気な中でも、やっぱりヨナちゃんは病弱なので、せき込むことしかできないんですけど(笑)、もうこうなったら咳ばかりしてるヨナのキャラを笑っていただきたいなって。あとは収録を皆さんで集まってできたので、それがすっごく楽しかったです。
――ちなみに、野中さん個人の意見としては、どちらのお兄ちゃんがお好きですか?
……………………言っちゃっていいんですか?
――あくまで“ヨナではなく”、あくまで“野中藍さんが”ですから!
実は……野中藍としては、少年ニーアが好きです! ゲームも遊ばせていただいたんですが、彼の少年時代にずっと一緒に寄り添ってた印象が強くて、大きくなったお兄ちゃんとは離れている時間が長かったですからね。幼いながらも一生懸命に彼女を守ろうとする描写が多かったせいもあって、少年ニーアに思い入れがありますね。
もちろんヨナが居なくなっていた間に、青年ニーアもすごく悩んだりしたとは思うんですよ? でも再会したら、「わぁ、お兄ちゃん、急に声変わり!?」みたいな(笑)。「ヨナびっくりしちゃったよ~」という印象ですね。でも、どちらもヨナのお兄ちゃんですから、ヨナ的にはどちらも同じように大好きですよ、絶対に!
――わかるような気がします。では、一番印象に残っているシーンを教えてください。
本編ではヨナのために一生懸命な少年ニーアの姿に、キュンとしてしまいました。“学園ニーア”では、お兄ちゃんを応援するヨナのシーンがカワイかったですね。ヨナに「どっちのお兄ちゃんも頑張って!」なんて言われたら、頑張らない訳にはいきませんよね(笑)。あとは音楽も印象的な作品ですし……困ったなあ、聴いてほしいところばかりですね。
――もう全編聴くしかない、と。
はい! 『ニーア』という作品の、決して青空ではなく、曇り空のようなシナリオと世界観も大好きなので、ぜひぜひこのドラマCDをたっぷり聴いて、『ニーア』の世界を体感していただければと思います。
■テュラン役 森久保祥太郎さん
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▲テュランさんって、カイネさんに憑いてるマモノの……。カッコよくて、でもちょっとコワいなぁ。って、ひゃあああ~、森久保さん、僕を食べてもおいしくありませんよぅ! 僕が食べたいのはむしろ……! |
――今回“真の主役”とまで言われるテュラン役の森久保さんですが、演じてみていかがでしたか?
説明のト書きがびっしりの台本にまず驚いたんですが、内容もかなりイッちゃってる感じでさらに驚かされました(笑)。「大丈夫、これ?」と。『ニーア』はそういうところが魅力の作品なので問題ないとは思うんですが、ゲームよりもスゴイ脚本な気がして、最初は少し戸惑いました。
――セリフにはこの世界ならではの専門用語がたくさん出てきて、大変ではありませんでしたか?
かなりかみそうになってタイヘンでした(笑)。
――演出上で、横尾ディレクターからなにか特別な注文などはありましたか?
最初にひと言読んでみたら「もっとイヤミで、悪い男です。もっともっとイヤ~な感じにしてください」って言われて「あー、テュランってそうだったな!」と瞬時にゲーム収録のころのイメージを思い出せました。眉間(みけん)にシワ寄せないと出ないんですよ、あれくらいの悪い声って(笑)。ただ、そういうのって演っていてすごく楽しいんです。ひどいセリフいっぱい叫んでいると、役者としては困ったことにキモチイイんです(笑)。聴いてくださる方にも、そういったテュランらしい快楽みたいなものが伝わるといいですね。
――森久保さんイチオシの聴きどころを教えてください。
“学園ニーア”でのテュランの設定が衝撃的でしたねー。「えっ、オレ、●●●の●なの!?」と(笑)。ゲーム中は、そんな設定じゃなかったでしょという、かっ飛んだ設定が個人的にタイヘン興味深かったです。結果的にどうなったかは、お楽しみに!
――では、最後に『ニーア』ファンへメッセージをお願いします!
ゲームの発売から1年近く経ってからのドラマCDということで、ファンの方は待ちくたびれた感もあるかもしれませんが、ある意味ではコース料理のデザート的に楽しんでいただけるんではないかと思います。最後にもうひと贅沢、といった感じで、味わっていただければうれしいです。
→次のページでは田中さんと白石さんのコメント、
そしてドラマCDについて再度紹介!
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