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2011年2月26日(土)

【PW養成講座28】いよいよ発売! 『新たなるファイレクシア』をプレビュー

文:電撃オンライン

■『新たなるファイレクシア』注目カード:無色&アーティファクト編
アーティファクトブロックである『ミラディンの傷跡』の最終セットだし、やっぱり無色&アーティファクトのカードから見ていこうかしら。まずはこれ! 『MTG』のオールドファンはもう、待ち望んでたって言ってもいい1枚じゃないかしら。
『新たなるファイレクシア』
金属次元“ミラディン”の創設者、カーンがプレインズウォーカーになって登場よっ! なんか感無量だわ~。
へぇ~、歴史のあるキャラクターなんだ。
そうね。もう10年以上前からストーリーに登場していて、過去のセット『ミラディン』『時のらせん』なんかにも顔を出しているわ。『MTG』のストーリーにおいては、かなりの重要人物なんじゃないかしら。
『ミラディン包囲戦』のカードでは、なんか悩んでたり、ファイレクシア人にいろいろ悪いことを吹き込まれてる感じだったよね。ほら、こんなカードを見るとわかるよ。
『新たなるファイレクシア』 『新たなるファイレクシア』 『新たなるファイレクシア』
“解放された”っていうのが、助けられたのか、悪いほうに吹っ切れちゃったのかわからないけれど、カードのテキストにはいろいろとすごいことが書いてあるわね。
プラス能力もマイナス能力もとにかくカードやパーマネントを追放するって効果なんだ。それで忠誠度14で新たにゲームを開始して、それまでに追放したカードを自分のコントロール下で出すが使えるのか! 強っ!!
来たわ来たわ来たわ!! ついに戦況とかじゃなくてゲームそのものに介入する能力がっ!! プレインズウォーカー、恐るべしよね。
っていうか、プラス能力とマイナス能力を交互に使ってるだけでも、ものすんごく強いんじゃない?
そうね。過去にも重くてアドバンテージが取れるプレインズウォーカーとして《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス》というカードがあったけれど、それに通じるものがあるわ。7マナというマナ・コストの重さが許される環境ならば、とても強力なカードよ。
新しいデッキの登場に期待だね!
そうね。どの色のデッキにも入れられるから、チャンスは多いんじゃないかしら。マナをたくさん出せて、除去手段の少ない緑デッキなんかに居場所を見つけられるかもしれないわね。
楽しみだなぁ。よし、じゃあ次はアーティファクトを見てみようよ。
アーティファクトの注目カードは、こんなところかしら。
『新たなるファイレクシア』 『新たなるファイレクシア』
『新たなるファイレクシア』 『新たなるファイレクシア』 『新たなるファイレクシア』
《殴打頭蓋》は“生体武器”を持つカードよ。このカード単体で考えても5マナ4/4“警戒”と“絆魂”を持つクリーチャーってことね。さらに手札に戻る能力まで持っているおかげで自力でクリーチャーを再生産できるようになってるわ。そのぶん装備コストはお高めね~。
こんなのがあったら、ますますアーティファクト破壊カードが大事になってくるね。
うーん、それすら回避する能力を持っているけれどね。《石鍛冶の神秘家》との相性のよさはグンバツね。さすがに各種タイタンや《悪斬の天使》のようなカードには勝てないけれど、無色のカードでここまでの能力っていうのは大盤振る舞いよ。クリーチャーが強くない色では頼りになるんじゃないかしら。
リミテッドなら1枚でゲームに勝てちゃいそうだよね。
続いては《呪詛の寄生虫》。黒のファイレクシアマナを使う起動型能力を持ったアーティファクト・クリーチャーね。好きなパーマネントからカウンターを取り除いて、自分のパワーを上げることができるわ。
う~ん、結構地味なカードに見えるけど……?
このカードは《マナ漏出》で妨害しにくい《精神を刻む者、ジェイス》の対策カード、という点で注目ね。『ミラディン包囲戦』で出た《ファイレクシアの破棄者》も似たような能力を持っているけれど、こっちはマナとライフはかかるけれど1枚で《精神を刻む者、ジェイス》も《ギデオン・ジュラ》も倒し、かつ自分はそれらのカードを使える、という点が異なるわね。
新たなプレインズウォーカー対策カードってことだね。地味に《転倒の磁石》とか《永遠溢れの杯》、あとは僕の好きな《怒り狂う山峡》なんかにも効果があるね。
そうそう。今の環境はカウンターを使うカードって多いから、カウンターを取り除けるこのカードには要注目ね。
1マナだし、アユミちゃんがたまに使ってる《粗石の魔道士》なんかとも相性よさそうだよね。
そうね。『ミラディンの傷跡』ブロック構築ではやっている《大建築家》を中心にしたデッキなんかにはとりあえず1枚って感じで投入されそうね。
よし、じゃあ次は《マイアの超越種》だけど……2マナ5/6!! 2マナ5/6って!!
ウフフッ、思い切ったサイズよね~。デメリットはクリーチャーから生み出されたマナでしか唱えられないことのみ。まぁ、マイアデッキならデメリットとも言えないんじゃないかしら。サイズが頼りないマイアデッキには頼もしい助っ人の参上って感じねっ。
マナを出せれば《ラノワールのエルフ》なんかでもいいから、マイアデッキ以外のデッキにも入るかもしれないね。これも《大建築家》と相性がよさそうだねぇ。
そうね。青好きとしてはこれも楽しみなカードだわ。ではでは、アーティファクト最後の注目カードは《呪文滑り》。こちらもなんともアヤしさに満ちたカードね。起動に青のファイレクシアマナが必要だけど、なんとも青っぽい能力よねえ。
ふむふむ。呪文や能力のターゲットを自分自身に変更できるって能力かぁ。確かに。
さっきから《大建築家》の話ばっかりしてるみたいだけど、これも相性いいカードよね。《稲妻》のような呪文から《大建築家》を守れるわ。
《大建築家》デッキの時代来ちゃうね、これは。
いや~、そこまで簡単じゃないと思うけど。でもこれも可能性を感じるカードよね。全国のデッキビルダーさんに期待したいわっ。
そして注目のアーティファクトカードのトリを飾るのが……。
《戦争と平和の剣》ね。
う~ん……。《肉体と精神の剣》や《饗宴と飢餓の剣》に比べると、プレイヤーに戦闘ダメージを与えた時の能力は結構地味な感じじゃない?
そうね。でも追加のダメージと回復は決して弱くないわ。ゲーム終了までのクロックを早めつつ、自分はより安全な位置に立てるわけだし。それに、何よりプロテクション(白)、プロテクション(赤)というだけでこのカードは強いわよ。
このところ流行ってる《石鍛冶の神秘家》《戦隊の鷹》デッキはどうなるんだろうね~。
スタンダードの中心にいるデッキだけに、興味深いわよね。メタゲームに合わせて3種類の剣を使いわけていくのかしら?
これも環境に影響を与えるカードってことで、楽しみだよね。
そうね、それじゃあ次は各色のカードを見ていきましょうか。
あ、ちょっと待って。カードとの強さとは全然関係ないんだけど、このカードすごくよくない?
『新たなるファイレクシア』
きれいなイラストだよねぇ。僕気に入っちゃった。
そうね。今回はファイレクシアが中心ってことで結構ダークなイメージのカードが多いなか、その《かごの中の太陽》は目を引くわね。
はじめて、コレクションしてみようかなぁ。このカード。
それもいいわ。そういう楽しみかたができるのも『MTG』の魅力だからね。
うん、発売がどんどん待ち遠しくなってきた!

→白&青のカードを紹介(4ページ目へ)

(C)1995-2011 Wizards of the Coast LLC, a subsidiary of Hasbro, Inc. All Rights Reserved.
[Text by ねこひげ合同会社/ゆば]

データ

▼『マジック:ザ・ギャザリング 新たなるファイレクシア』ブースターパック日本語版
■メーカー:タカラトミー
■発売日:2011年5月13日
■価格:15,876円(税込)
 
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