【PW養成講座28】いよいよ発売！ 『新たなるファイレクシア』をプレビュー

文：電撃オンライン

それじゃあ、ここからは色ごとにカードを見ていきましょう。まずは白。白の注目カードは、こういう感じになるかしら。

	まずは《急送》だね。“金属術”を達成している状態なら、すごく強力な除去になるね。
	ええ、ここまで制限なくクリーチャーを除去できる呪文はめずらしいわ。しかもマナ・コストはたったの1。今の白の除去呪文というと《未達への旅》《失脚》《糾弾》といったものだけど、《鍛えられた鋼》デッキのような、アーティファクトを多めに投入したデッキにはこの《急送》が採用されることになるんじゃないかしら。
	インスタントっていうがまた強いよね。相手が“金属術”を崩そうとしてきても対応して使えるっていうところがさ。
	そうね。アーティファクト中心の『ミラディンの傷跡』ブロックは今回で完結したけれど、こういうカードがあると次のブロックでも軽くて強いアーティファクトの登場に期待しちゃうわね～。
	そして次は大型のクリーチャーだね。《大修道士、エリシュ・ノーン》！
	自分のクリーチャーは＋2/＋2されて、対戦相手のクリーチャーは－2/－2。……えっと、簡単に言うと戦場に残すことができれば勝つって書いてあるわね。ただし、能力を生かすためにはたくさんのクリーチャーが必要で、そういうデッキに7マナのこのカードが入るかどうか、難しいところね。
	マナ・カーブのバランスを考えるのが難しくなりそうだね……。
	数がたくさん用意できて、マナを伸ばすというと“エルドラージ・落し子トークン”なんかと相性がよさそうね。あとは《白の太陽の頂点》あたりと組み合わせたビッグマナデッキなんてのも楽しそうだわ。
	これもイラストがカッコいいなぁ……。
	そして白の最後は《排他の儀式》。ちょっとコストは重いけどパーマネント1つを追放して、さらに同じ名前のパーマネントを唱えられなくするという自己完結したカードね。
	これで追放したカードは自分も唱えられないのかぁ……。ちょっと注意がいりそうだね。相手の《ギデオン・ジュラ》を追放したら、自分も《ギデオン・ジュラ》を出せなくなっちゃった、なんて状況がありそう。
	そうね。あと《未達への旅》のようなカードと違って《排他の儀式》は破壊されたり、戦場を離れても、追放されたカードは戻ってこないというのも特徴ね。《滞留者ヴェンセール》のプラス能力と組み合わせるといろいろ楽しそうじゃないの……。
	（うわぁ……アユミちゃん、また悪い顔になってるな……）
	何か？（ニコッ）
	……いえ。じゃあ次に色紹介しようぜー！

じゃあ次は青ね。青の注目カードはこれよっ！

	《ファイレクシアの変形者》は、青のファイレクシアマナを使うカードで、能力自体はアーティファクトもコピーできる《クローン》といった感じね。
	このカードも、どの色のデッキからでも出てくる可能性があるわけだね。
	そうね。環境にどういったクリーチャーやアーティファクトがあるかに左右されるカードだから、すぐに大活躍!!　とはいかないかもしれないけど、チャンスを感じる1枚ね。
	そして次は《心理の障壁》。これは打消し呪文だね。
	『基本セット2010』にあった《本質の散乱》に似た2マナの打ち消し呪文ね。《マナ漏出》に並ぶ、頼もしいカウンターとしてこれから青デッキに投入されるんじゃないかしら？
	ライフを失わせる効果がついた代わりに、コストが（青）（青）になってるんだね。
	タッチ青じゃない青の濃いデッキで使ってね、というデザインね。これでまた青系コントロールは新たなバリエーションを獲得しそうね。私もデッキ考えなきゃっ♪
	うーん、僕のクリーチャーがどんどん戦場に出られなくなってくぞ……。
	さてさて、ビミョーに地味な青の注目カードラインナップですが、最後の1枚はこれ。《テゼレットの計略》ね。
	これもファイレクシアマナを使うのかぁ。
	プレインズウォーカーや、カウンターを使うカードの多いデッキならかなり活用できるんじゃないかしら。青デッキでもあまり4マナで唱えることはないかもね。
	ライフを支払うって考えると『基本セット2011』の《血の署名》に近い感じになるね。どのデッキにも入るかわりに3マナになったって感じで。
	“増殖”は効果が限定されるぶん、上手にはまった時に稼げるアドバンテージはとても多いから、カードを引きつつ増殖できるこのカードには可能性があると思うわ。
	青は、シンプルに強いカードっていうよりも、他のカードと組み合わせるカードが多いね。
	とっても青らしくてステキだわ。それじゃあ、次は黒ねっ！

→黒＆赤のカードを紹介（5ページ目へ）

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[Text by ねこひげ合同会社／ゆば]

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