2011年5月27日(金)
セガは、2012年内に発売を予定しているPS3/Xbox 360用ソフト『BINARY DOMAIN(バイナリー ドメイン)』の新情報を公開した。
本作は、『龍が如く』シリーズの総合監督・名越稔洋さんと、『龍が如く』チームが手掛けるアクションゲーム。2080年の東京を舞台に“命”をテーマにした熱い人間ドラマが展開する。『龍が如く』で培った表現力に加えて、世界最高峰のAI(人工知能)とオンラインマルチプレイの開発に取り組んでいるという。
今回の記事では、気になる本作の世界観、作中に登場するロボットや人物を紹介していく。
『BINARY DOMAIN』の物語は、2012年に地球温暖化で海面の上昇が深刻化してきたところから動き出す。都市が沈まないように、世界各国で対応が取られていく中、2020年には過酷な環境下での労働に向けて、ロボット産業が活発化する。
日本は、海面の上昇によって国土が減少し、社会不安から貧富の差が拡大してしまう。その結果、ニューオーダーズと呼ばれる政治勢力が出現。“国家秩序回復運動”が提唱され、海面上昇に備えた社会基盤整備、ロボットによる経済再生、新たな社会秩序の構築の3つの目標を掲げ、一大勢力にのし上がる。
だがニューオーダーズの指導のもとでも、日本の社会不安は解消されず、下層都市はスラム化し、反政府レジスタンスが発生。そして2034年、政府とレジスタンスで武装闘争が始まってしまう。
その後、2040年にニュージュネーブ条約が成立。この条約の21条はジュネーブ・コードと呼ばれ、ロボットの姿形を人間に似せることを禁止するだけでなく、人間の精神を尊重するために“精神的高次機能を有する人工知能”の研究開発の禁止も盛り込まれ、新世界の新たな倫理を作り出すこととなる。また同年には、加盟国の遵守を監視する役割から、IRTA(国際ロボット技術機構)が設立される。
▲海面の上昇から首都東京の主要機能を守るため、2030年ごろから建設が開始された。急成長を遂げたロボット産業が工事に総動員され、2080年現在でも都市基盤の拡充が行われている。 |
▲日本の下層スラムでは、難民同然の人々が細々と暮らしている。治安は非常に悪く、廃品回収や売春、賭博、密輸、ヤミ市といった犯罪が横行し、自衛のための銃を所持する者が大半を占める。 |
▲渋谷は、上層都市の下にスラム化した下層都市が形成されている。東京湾で拡充工事が続けられている大堤防によって、水没や侵食の危機は逃れている。街には、上層都市への立ち入りを許されない貧困層の人々が生活している。 |
▲内務省治安部隊とレジスタンスの勢力が拮抗する地区として、過去に激しい戦闘が何度も繰り返されている六本木。かつてあったショッピング施設や高層マンションは、土台部分がもろくなって倒壊の危険性が高くなったため、人はほとんどいない。 |
▲もともと埋立地だったお台場は、海面上昇でいち早く被害を受けて水没地区に指定された。海面から突き出た建築物に一部、人間が住み着いた場所があるものの、無人の廃墟群が連なっている。 |
▲20世紀半ばから首都東京に建設されてきた、長さ300kmを超える高速道路・首都高。部分的に崩落しており、無残に打ち捨てられている。テロによる爆破事件が多発し、本来の交通インフラとしての機能は2030年代に失われた。 |
(C)SEGA
※画面は開発中のもの。