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2011年6月9日(木)

コンボに『鉄拳』っぽさが!? 『ストリートファイター クロス 鉄拳』プレイレポ

文:電撃オンライン

 ども、カネキングです。E3に出展されている、PS3/PS Vita/Xbox 360用FTG『ストリートファイター X(クロス) 鉄拳』のプレイレポートをお届けします。

『ストリートファイター クロス 鉄拳』 『ストリートファイター クロス 鉄拳』

 さて、本作は『ストリートファイター』と『鉄拳』のキャラクターが、作品の枠を超えて共演する2D対戦格闘ゲームです。試遊版で使えたキャラクターは、ストリートファイターサイドが、リュウ、ケン、春麗、キャミィ、ガイル、サガット、アベル。鉄拳サイドが、一八、ニーナ、ファラン、キング、マードック、ボブ、ジュリアとなっていました。要するに、公開済みのキャラクター全員ですね。

 本作のシステムは、このうち2人を選びリアルタイムに交代しながら戦うタッグバトル。2人のうちどちらかの体力がゼロになった側が負けというルールです。バトルシステムのベースは『スーパーストリートファイターIV(以下、スパIV)』が踏襲されていて、『スパIV』のキャラクターたちは、通常技なども『スパIV』に近いです。ウルトラコンボにあたる技も、ゲージを3メモリ中2メモリ消費で確認できました。キャンセルから出せるかどうかは未確認です。技表に載っていなかったので、コマンドはわかりません! 『スパIV』にない技(リュウのファイヤー波動拳など)もありますが、基本的に『スパIV』のキャラクターたちは『スパIV』に近いイメージで戦えるでしょう。

 一方『鉄拳』のキャラクターたちも、代表的な技が必殺技に設定されており、うまく2Dにアレンジされています。『鉄拳』サイドは誰も飛び道具を持たないので、ざっくり言ってしまうと全員がインファイターなのですが、キャラクターごとに横押しや飛び込みなどが強いデザインになっており、それほど飛び道具に苦しめられる雰囲気はありませんでした。

 で、実際どんなゲームなのか。簡単に言うと、“コンボがやや『鉄拳』っぽい『スパIV』”でしょうか。ではどんな感じに『鉄拳』っぽいのか。それは次の2つのシステムが関係しています。

 まず、ターゲットコンボのように通常技がサクサクつながります。そして、“空中の相手には最大2回の通常技と、1回の必殺技を決められる(たぶん)”ので、通常技から浮かして、弱パンチ→中パンチ→必殺技といった、なんとなーく『鉄拳』っぽいコンボを叩き込めます。さらにそこから拾えればいいのですが、さすがに無理なようです(笑)。

 また、強パンチ+強キックで相手を打ち上げてパートナーに交代する攻撃が出せます。ゲージは使いません。これは、強パンチor強キックからも派生可能。この場合は、強威力のボタンを1つ押すだけで出せます。つまり、強攻撃を連打しているだけで簡単に相手を浮かせられるという寸法です。攻撃がヒットすると、カメラがキャラクターにズームする演出が入るので、ものすごく気持ちがいいです! 間違いなく、本作の軸になるシステムでしょう。

 これらのシステムを合わせると、弱~強攻撃→パートナーチェンジ攻撃→パートナーが出てきて“弱→中→必殺技”などのコンボで締め。という流れが生まれます。恐らく、これが基本コンボ。とにかく簡単に相手を浮かせられるので、目押しがニガテな人でもきちんとコンボを決められるでしょう。パートナーチェンジ攻撃の後、再度パートナーチェンジ攻撃を入れることもでき、その場合は“通常技2回”の制限がリセットされるようです。なので、もう1セットコンボが入ります。もちろん永久にはつながらないでしょうが。他にも、相手を打ち上げられる必殺技を決めた場合もリセットが掛かり、追撃できるような感じがしました。

 “空中の相手には最大2回の通常技と、1回の必殺技を決められる(たぶん)”ということで、たとえばジャンプ攻撃を引っ掛けた後など、しゃがみ弱パンチで拾って昇竜拳、みたいなこともできます。高さによっては交代攻撃で浮かし直してコンボを伸ばすことも可能です。

 立ち回りなどは『スパIV』っぽく、特に近づいてからの投げと暴れつぶしの択の掛け方などは、『スパIV』そのままの感覚でやっていけそうでした。遊んでいると、明らかに『スパIV』をやり込んでいて、そのまま『スパIV』のような戦い方をしてくる人が結構いましたね(笑)。

 あとは、これも技表に載っていなかったので詳細はわからないのですが、“自分が攻撃を出している間にパートナーが出てきて交代する”システムがあります。昇竜拳を当てた後、すぐにパートナーが出てきて交代→拾ってコンボへ、みたいに使ったり、昇竜拳がガードされていた場合のスキをフォローしたりできます。

 というわけで、コンボゲーというほどコンボゲーでもなく、立ち回りゲーというほど立ち回りゲーでもない、絶妙なバランスのゲームになっています。仮に『スパIV』通りのバランス調整になるのなら、キャラクターの相性も強いので、相性をうまく考えながらチェンジするのも大切になりそうです。そうなると、“先に1人倒した方が勝ち”というシステムがカギになってきそうですね。いかに有利な相性をキープするか、そしてその相性がいいキャラクターの体力が減ってきたらどうするのか。将来的には、そのあたりの駆け引きも楽しくなりそうです。(カネキング)

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データ

▼『ストリートファイター X(クロス) 鉄拳』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:FTG
■発売日:未定
■価格:未定

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