2011年6月29日(水)
複数で戦う『MTG』の魅力を味わおう! 『統率者』の試遊レポートをお届け!
6月18日、TCG『マジック:ザ・ギャザリング(以下、MTG)』の新商品『統率者』(全5種類)の構築済みデッキを使った、関係者向け試遊会が開催された。
これは、6月17日に『統率者』が発売されたことを記念して行われたイベントで、来場した参加者たちを交えて4人で“統率者戦”を楽しむことができた。この記事では、試遊会の様子を通じて“統率者戦”の魅力をお伝えしていく。
■“統率者戦”と通常のデュエルはどう違う?■
商品名のもとにもなっている“統率者戦”とは、主に4人で行う『MTG』の対戦形式のこと。プレイヤーはそれぞれ100枚ちょうどで組んだデッキを持ち寄って対戦を行い、最後まで残っていたプレイヤーが勝者となる。
普通の『MTG』で遊ぶ時と異なる点は大きく言って5つある。まず1つ目は上でも書いているように100枚ちょうどで組んだデッキを使うこと。次に基本土地カード以外のカードは1枚までしかデッキに入れられないこと。ちなみに、普通に遊ぶ場合は、同じカードは4枚までデッキに入れられる。
3つ目は、初期ライフが20点ではなく40点となっていること。ただし、同じ統率者からの累計21点以上のダメージを受けた場合は、ライフが残っていたとしてもゲームに敗北してしまう。
そして4つ目の違いが“統率者”の存在だ。ゲームを開始する前に、プレイヤーは自分のデッキから統率者を1枚選び、公開する。この統率者は、ゲーム開始時に“コマンド領域”と呼ばれる場所に置かれる。プレイヤーは、コマンド領域にある統率者カードを手札にあるかのように唱えることが可能だ。戦場に出た時の能力や、パワー/タフネスはすべて通常と同じように扱う。
▲統率者に指定できる条件は“伝説のクリーチャー”であること。 |
通常の『MTG』と違うのは、統率者が破壊、あるいは追放されたり、手札から捨てさせられた時の処理。通常であれば墓地や追放領域に行くが、統率者のオーナーはその統率者カードをコマンド領域に移動させることを選んでもいい。
こうなると、またその統率者カードを唱えられるようになるが、ペナルティとしてコマンド領域に移った数だけ再度唱える時には無色2マナを多く支払わなくてはならない。このような条件は付いているものの、ほぼ不死身で強力なクリーチャーが存在する。これが“統率者戦”と通常のゲームが異なる4つ目のポイントだ。
▲《覇者、ジョー・カディーン》なら最初は(3)(白)(赤)で唱えられるが、一度コマンド領域に移動させると、次に唱える時には(5)(白)(赤)が必要になる。 |
最後の5つ目は、統率者と同じ色を持つカードか、無色のカードしかデッキに入れてはいけないという点。たとえば《覇者、ジョー・カディーン》を統率者にした場合、デッキには赤のカードか、白のカード、あるいは赤と白のマルチカラー・カード、そして無色のカードしか入れることはできない。
赤と黒のマルチカラー・カードも通常は赤のカードに含まれるが、“統率者戦”では区別され《覇者、ジョー・カディーン》が統率者のデッキに入れることはできない。色を持たない伝説のアーティファクト・クリーチャーを統率者にすれば、デッキにはいっさい色を持つカードを入れることはできなくなる。逆にいえば5色のマルチカラーの伝説のクリーチャー・カードを統率者にすれば、デッキにはあらゆる色のカードを投入できる。
■“統率者戦”と通常のデュエルの違い■
・プレイヤーはそれぞれ100枚ちょうどでデッキを構築する。
・基本土地以外のカードは1枚しかデッキに入れられない。
・初期ライフは40点。ただし、同じ統率者から累計21点以上のダメージを受けた場合は敗北となる。
・破壊や追放されてもコマンド領域に戻り、何度でも唱えられる統率者がいる。
・統率者と同じ色のカードしかデッキに入れられない。
次のページから、実際に“統率者戦”で遊んだライター・ゆばのレポートをお届けする。
(C)1995-2011 Wizards of the Coast LLC, a subsidiary of Hasbro, Inc. All Rights Reserved.
[Text by ねこひげ合同会社/ゆば]