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2011年7月1日(金)

本格3Dダンジョン学園RPGを楽しもう! 『ととモノ。3D』プレイレビュー!!【第3回】

文:電撃オンライン

『剣と魔法と学園モノ。3D』

 7月7日に発売される、アクワイアの人気シリーズ『剣と魔法と学園モノ。(以下、ととモノ。)』の最新作『剣と魔法と学園モノ。3D』。ニンテンドー3DSでは初となる3DダンジョンRPGということで、同シリーズ初体験の編集者が実際のプレイを通じてその内容をレビューしている。(第1回/第2回

 なお、プロデューサーである原神氏に、彼の初心者プレイに対するツッコミをいただいているので、これからプレイしようと考えている人のヒントにもなれば幸いである。毎週更新でお届けするので、ぜひお見逃しのないようチェックしていただきたい。

『剣と魔法と学園モノ。3D』

●レビュアー:石野中ニール
 攻略本編集部に入ったばかりの新人だが、実際は転職に次ぐ転職を繰り返した40歳手前の男。転職の繰り返しは「新たなスキルの修得や、さらなるパラメータアップのため」と語るが、実際はゲームにハマり過ぎたせいであるとの、もっぱらの噂。


■ついにダンジョン探索へ

 連載の第3回目にして、ようやくダンジョンに入ることになった。キャラメイク&準備にうっかり2週も費やしてしまったが、ようやく我がパーティの実力が発揮される時だ。ここからが本番といえるので、よりいっそう要点を抑えたレビューを心がけていきたい。

 ところで、公式ブログでプレイレポートを展開している“あっきぃ”さんが本コーナーをライバル視(?)してくれているようなのだが、あちらは女の子が楽しくプレイするという華やかな雰囲気で、キャラクターに女友だちの名前をつけてワイワイ遊ぶなど、何となく“学園モノ”らしさが伝わってくる。それにひきかえこちらは、アラフォーのオッサンがプレイを進めるという……。すでに若干の敗北感を感じているが、気をとり直してマイペースで進めていこう。あちらが“学園モノ”な楽しいノリでいくなら、こちらは“ダンジョンモノ”という部分を前面に押し出し、薄暗くジメジメとした雰囲気でじっとりとプレイしてやる。

『剣と魔法と学園モノ。3D』 『剣と魔法と学園モノ。3D』
▲ダンジョン探索を行うときは、モーディアル学園の校門へ移動。最初に選べるのは“始原の森”だけだが、ストーリーが進むことで選択できるダンジョンが増えていく。▲ダンジョンに入ると、イメージカットが挿入される。いよいよマイパーティがダンジョンへの第一歩を踏み出すときが訪れた!

■ダンジョン内でも親切なチュートリアルが確認できる

 最初のダンジョンである“始原の森”に入ると、チュートリアルが始まり、ダンジョン内における基本的なシステムを教えてくれる。それによれば、今作からの新システムである“アラウンドビュー”を使うと、その場で周囲を見回せる他、そこで光る点(写真参照)を見つければ、アイテムを入手できるようだ。

 ちょっとお得な要素だが、もし光る点が見つけにくいモノだとしたら、少々めんどくさいことになるかもしれない。アイテムを取り逃すことが許せない性格の私としては、ちょっと歩くたびに念入りに周囲を見回す自分の姿が容易に想像できるためだ。

 とても気になったので、ここは隣のモリサワ氏に聞いてみる。どうやら、光る点はかなり視認しやすく、下画面の簡易マップに集中しすぎなければ、見落とすことは少ないようだ。また、ダンジョンに入るたびにランダムで設定されるものなので、仮に取り逃がしても気にはならないということ。それを聞いてひと安心。これなら快適なダンジョン探索ができるだろう。

 最初のチュートリアルが終わると、目の前に“!”マークがくるくる回っているマスがあることに気づく。そこでは宝箱の説明と罠の解除方法の説明が表示。“!”マークのある場所に行くと、チュートリアルが発生するようだ。

 さらにもう少し進むと分かれ道となり、それぞれの道に“?”マークが表示されていた。とりあえず右の“?”のあるマスまで行くと、「足元に真新しい足跡がある。他にも誰かいるのかもしれない。」というメッセージが出た。なるほど、“?”マークのあるマスはイベントの発生場所なのだろう。私はそう理解し、もうひとつの“?”の方へ。するとこちらには、「モーディアル学園の生徒へ。こちらは目的地ではありません」と書かれた紙が落ちていた。これはヒントのようだ。

 おそらくこちらの道は現在のクエストには関係なく、他のクエストで通ることになるのだろう。しかし、私ほどのダンジョンゲーマーになると、道が2つに分かれていたら、まず行き止まり(ハズレ)の道の奥まで行ってから正しい道を進むのが基本だ。うっかり最初に正解を引こうものなら、途中で引き返してハズレルートも踏破しなければ気がすまないのである。というわけで、迷わず私は突き進んだ。

『剣と魔法と学園モノ。3D』 『剣と魔法と学園モノ。3D』
▲ダンジョン内の光る点では、さまざまなアイテムを入手できる。“見渡す”のコマンドを選択するか、スライドパッドを動かすことで、アラウンドビューを使えるようになる。
『剣と魔法と学園モノ。3D』 『剣と魔法と学園モノ。3D』
▲“!”マークが出ている場所に行くと、ダンジョンに関するチュートリアルを見ることができる。▲“?”マークの場所では、ストーリーに関するイベントが発生する。見つけたら必ずチェックしておこう。

■モンスターとの戦い!

 しばらく進むと、ついにモンスターが出現。「何者かが、現れた!」というメッセージとともに、目の前に現れたのは……ウサギ……のぬいぐるみ!? 最初の敵にしては、かなりシュールな容貌をしている。通常の3DダンジョンRPGなら、もっと丸くて柔らかくてグニョグニョしたものか、小柄で鼻が尖った人型のものが出てくるところだ。

 やや面食らいつつも、ここは全力で戦ってみよう。まず前衛の2人が攻撃して、後衛のドワーフ(盗賊)も……あ、攻撃できない。私としたことがうっかりミスだ。後衛に設定したキャラクターは、射程が長い武器を装備していなければ、通常攻撃ができないのだった。ここはパーティ編成時のコンセプトとは異なるが、とりあえずドワーフは前衛に配置し直そう(戦闘に入った後でも“隊列変更”で前衛と後衛を入れ替えられる)。

 これで前衛の3人で通常攻撃、後衛の3人で魔法攻撃という戦い方ができる。しかし、ここまで念を入れて戦い始めたものの、思いの他敵は弱く、フェルパーとドワーフの攻撃だけで、一瞬のうちに勝利をおさめた。

 その後しばらくして、再びモンスターが出現。今度は数が多かったので、フェルパーとドワーフ以外の攻撃も試すことができた。敵はゴーベルという魔法少女(?)っぽい外見のモンスターだ。全体の戦力を把握するために与えるダメージを見てみると、前衛ではフェルパーが10、ドワーフが14という中、錬金で作成した“物干し竿+1”を装備したバハムーンが34もの大ダメージを記録した。単に装備の差ではあるが、主人公のつもりで作ったキャラクターが強いというのは気持ちがいい。

 次に後衛の魔法によるダメージを見てみると、ディアボロスのファイアが35、セレスティアのシャインが25、エルフのラピスが20のダメージを与えた。1人だけ強力な武器を装備しているバハムーンは例外として、MPを消費する分、魔法の方が全般的に強力であるようだ。しかし、ボス戦用にMPを温存するため、できるだけ通常攻撃だけで戦いを進めていくことにする。

 さて、このダメージを見て気になったのは、後衛に配置する予定だったドワーフの与えるダメージが意外に大きいこと。あらためてステータスを見ると、攻撃力がフェルパーの約1.5倍もあるではないか。メイン学科=ビースト、サブ学科=格闘家というガチガチの前衛キャラであるフェルパーより強い盗賊とは……。さすがドワーフといったところだが、サブ学科の狂戦士の影響も大きいのかもしれない。このまま前衛3人で進めても、まったく問題ないように思えてきた。

『剣と魔法と学園モノ。3D』 『剣と魔法と学園モノ。3D』
▲最初の敵は、ウサギ(?)のウギー。ボーナスポイントで力をしっかり強化したこともあり、前衛2人の攻撃だけで瞬殺できた。▲魔法による攻撃は基本的にダメージが高い上、敵の弱点を突くことでさらにダメージがアップする。
『剣と魔法と学園モノ。3D』 『剣と魔法と学園モノ。3D』
▲こちらのターン開始直後に、サポートペットによる攻撃が発生する場合がある。今のところダメージ的には少々頼りないが、まだまったく育成していないので、今後に期待しよう。
『剣と魔法と学園モノ。3D』

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データ

▼『剣と魔法と学園モノ。3D ザ・コンプリートガイド』
■発行:アスキー・メディアワークス
■発売日:2011年7月7日
■価格:2,205円(税込)
 
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