News

2011年8月11日(木)

本能寺の変にアサシンが絡んでいたら? 『アサシン クリード』のアートが集結!

文:電撃オンライン

 本日8月11日、東京都内の表参道駅前にあるスパイラルガーデンで、“アサシン クリード クリエイティブアワード”受賞作品発表会が行われた。

『アサシン クリード』

 “アサシン クリード クリエイティブアワード”は、ユービーアイソフトの人気ACT『アサシン クリード』シリーズの世界観をベースとしたアート作品を、プロアマ問わず募集したデザインコンテスト企画。会場となったスパイラルガーデンでは、本日8月11日~13日の3日間、シリーズの原画やゲストアーティストの作品などを展示した“アサシン クリード アート展”が開催されており、クリエイティブアワードの受賞作品も展示されている。

『アサシン クリード』
▲スティーブ・ミラー氏

 発表会とアート展の開催にあたり、ユービーアイソフト代表取締役のスティーブ・ミラー氏も登壇。来年に『アサシン クリード』のシリーズ5周年を迎えるにあたり、「いつもとは違うイベントを」ということで、クリエイティブアワードとアート展の同時開催を企画したとのことだ。

 コンテストに応募のあった作品は103点。審査は、ユービーアイソフト社員と、各分野で活躍するアーティストを特別審査員を加えて行われたとのこと。本日はその中から、受賞作品4点とグランプリ受賞作品1点が発表された。会場にはこの他、ヨーロッパですでに開催されたアート展でも披露された38点の作品、日本のアーティストがゲスト参加して手掛けた9点の作品が展示されている。

ゲストアーティスト(※敬称略・順不同)
 前田真宏(アニメーションディレクター/イラストレーター)
 弐瓶勉(漫画家)
 岡崎能士(アーティスト)
 惣領冬実(漫画家)
 奥村大悟(イラストレーター・バンダイナムコゲームス所属)
 橋本祐介(ゲームデザイナー・プラチナゲームズ所属)
 寺田克也(イラストレーター、漫画家)
 森本晃司(ディレクター)
 ジェフ・ダロウ(コミックアーティスト/デザイナー)


 なおアート展は、5周年となる来年に向けて今後も世界中で開催され、ゲストアーティストの9作品とクリエイティブアワードの優秀作5作品も世界を回ることになるという。それでは、クリエイティブアワード受賞作品と、受賞者の作品解説およびコメントを掲載する。

『アサシン クリード』 『アサシン クリード』
▲岡崎能士さん(左の写真)は、本日の授賞式のプレゼンターでもあった。「いろいろな作品を見て、勉強になりました」とのこと。

『アサシン クリード』

前田真宏賞

受賞者:Natto-7さん

作品解説:この作品は水彩絵の具で『アサシン クリード リネージ』の世界観をイメージして描きました。中央のジョバンニをはじめ、各キャラクターのドラマ性のある表情としぐさから出る個性やアングルを大切にしました。

受賞コメント:身に余る賞をいただいて大変光栄です。アサシン クリード クリエイティブアワードの審査員の方々、そして関係者の皆様方、本当にありがとうございました。これからも精進します。


『アサシン クリード』

弐瓶勉賞

受賞者:高杉雄司さん

作品解説:ゲームのストーリーはあまり意識せず、『アサシン クリード』らしい絵にすることだけを考えて描きました。天窓から差し込む光を背に、高所から鷹のように襲い掛かるアサシンは、私にとっての『アサシン クリード』のイメージそのものです。

受賞コメント:『アサシン クリード』の壮大で奥深い世界にひたって絵を描く時間はとても幸せなものでした。その上、賞までいただけるとは本当に幸せです。もっとこうすればよかった!! という悔しさも残りますが、それは今後の糧にして精進します。ありがとうございました。


『アサシン クリード』

森本晃司賞

受賞者:貢藤匠さん、榎教弘さん、片岡勇士さん

作品解説:この作品は3D CGで制作しており、今回はそれぞれ背景制作、キャラクター制作、デザインおよびレイアウトに分かれて取り組みました。作品のテーマを、ある一夜の任務でのアルタイルとし、標的を観察してタイミングを見計らうアルタイルと、何も気付かず密談する標的との距離感や緊張感を表現しました。

『アサシン クリード』

受賞コメント:今回、私たちがこのような賞に選ばれたことは大変うれしく、この賞に選んでくださった方々や、この制作を温かく見守ってくださった方々への感謝の気持ちでいっぱいです。それから今回、私とともに制作を行ってくれた友人へもう一度「ありがとう。本当におつかれさまです」と伝えたいです。これからも私たちは、この賞を励みに日々の鍛錬を積み重ね、今後の制作活動に一層励んでいきたいと思います。


『アサシン クリード』

岡崎能士賞

受賞者:梁取ケイさん

作品解説:戦闘時の緊迫した空気を破り、アサシンが一気に標的へ飛び掛る瞬間を描きました。躍動感を出すため、勢いをつけた荒いタッチにしてあります。

『アサシン クリード』

受賞コメント:このたび、受賞という形で選出していただいたことを大変うれしく思っています。今回の経験を励みに、これからも表現の仕方を模索しながら、作品制作に取り組んでいきたいと考えています。本当にありがとうございました。

『アサシン クリード』 『アサシン クリード』
▲岡崎さんの選考理由は「色味や奥行き感が好みでした。(自分が)ふだん書いている、書きたいと思う絵に近いと感じました」とのこと。▲昨日までドイツにいたという岡崎さん。副賞としてドイツみやげを手渡す場面も。


『アサシン クリード』

グランプリ

受賞者:韮沢忠信さん

作品解説:ずばり、本能寺の変をイメージして作成しました。西洋文化にもかかわりの深かった織田信長。事件の後も遺体が見つかっていないなど、本能寺の変は日本人の想像をかきたてます。この作品は、そこにもしアサシンが絡んでいたら? という場面になっており、この後、信長をどうしたか……ということを考えるのもおもしろそうです。今後、日本を題材にした外伝もぜひ開発してほしいですね。

『アサシン クリード』

受賞コメント:まさかグランプリを受賞できるとは思ってもいなかったので、非常に驚いていますが、うれしいのひと言です。この機会に、本国開発チームにも日本のプレイヤーの持っている世界観が伝われば、さらに最高です。

『アサシン クリード』
▲韮沢さんには、賞金30万円と、最新作『アサシン クリード リベレーション』の舞台となる“コンスタンティノープル(現在のイスタンブール)への旅”目録も贈られた。

 続いて、ゲストアーティストの作品やシリーズのアートワークなど、会場の展示作品を紹介していく。

→シリーズのアートワークやコラボアートを掲載!(2ページ目へ)

1 2

■“アサシン クリード アート展”概要
【開催場所】スパイラルガーデン……東京都港区南青山5-6-23(TEL:03-3498-1171)
【入場料】無料
【開催日程】2011年8月11日~13日
【開催時間】
 8月11日……12:00~18:00
 8月12日、13日……11:00~20:00
【展示内容】『アサシン クリード』シリーズの原画、“アサシン クリード クリエイティブアワード”受賞作品の展示、ゲストアーティストによるイメージ画など
※開催時間は変更になる場合がある。

データ

関連サイト