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2011年8月16日(火)

歴史ある国産TCGがリニューアル! 『モンコレTCG』発売祝賀イベントをレポ

文:電撃オンライン

■開発スタッフに聞く! 『モンコレTCG』のこれから

 今回インタビューに応じてくれたのは、グループSNEの安田さん、加藤さん、杉浦さん、そして富士見書房の稲垣さんの4名。新生『モンコレTCG』の開発にかけた思いや、今後の展望について語ってもらった。(インタビュー中は敬称略)

『モンスター・コレクションTCG』
▲画像左から、杉浦さん、加藤さん、安田さん、稲垣さん。

――14年という長い年月にわたり支持を受け、今回新たな展開を見せる『モンコレTCG』ですが、『火竜』『剣姫』という2つのトライアルデック、そして8月27日に発売を控えたブースターパック『アルフレアの不死鳥』にかけたもの、姿勢についてお聞かせください。

加藤:14年、もうそんなになるんだね(笑)。

安田:今回“ブランニュー”大会を開きましたが、このブランニューという言葉にすべてが詰まっていると思っていただきたいですね。つまり“まっさら”ということです。これまで『モンコレTCG』は10数年やってきて、今ではかなり敷居が高いゲームと思われています。ずっと付き合ってくれている人はいますが、新しく始めようという人がなかなかいなかった。でも『モンコレTCG』は絶対におもしろいゲームだから、新しい人にも遊んでもらいたい。それならば一度まっさらな、つまりブランニューな状態にして、新しい人が入ってきやすい、遊びやすい環境を作りたいわけです。

――これまで『モンコレTCG』を敷居が高そうと感じて触れてこなかった、そんな人たちのために遊びやすい環境を作ったというわけですね。

『モンスター・コレクションTCG』

安田:そうです。あと『モンコレTCG』の初期はモンスターがすごく強くて、そこから長い間モンスターをやっつける方法ばかり発展してきちゃった(一同笑)。だから一度、それを一新して“強大なモンスターを頑張って倒す”という面を改めて強調したい、という狙いもあります。まぁ《火竜ゲオルギウス》のことですね(笑)。

加藤:今回、ブロックごとにカードをデザインしていて、そのブロックは半年で1つ完結します。そういう意味では、各ブロックがスタンドアロンというか、しっかり独立しています。これには、どのブロックで『モンコレTCG』を始めても、すぐに楽しむことができるようにしたい、という狙いがあります。

――そのブロックだけでも、しっかりと1つのゲームとして完成するようなものになる、ということですね。

加藤:そうです。そして、それを繰り返していくうちに、ブロック1対ブロック2というような遊び方もできるようにデザインしています。今回は、そのへんのバランスに、もっとも気を使いました。

――ブロック単独でのおもしろさはもちろん、将来的に他のブロックのカードと戦う時にもバランスを崩さないようなデザインということですね。

『モンスター・コレクションTCG』

加藤:はい。そういう遊び方ができれば、初心者の方が始めやすいだけでなく、たとえばブロック1の時は遊んでいたけれど、ブロック2や3でやめてしまった方も、ブロック4が出た時に戻ってきやすいんじゃないかと思います。

――次に、本日のトーナメントには安田さん、加藤さん、杉浦さんが実際に参加されていましたが、ユーザーの方と触れ合ってみて、どのような感触でしたか?

安田:『モンコレTCG』は大人の人が多い!(一同笑) 年齢が、というわけじゃなくて紳士な方が多いということですね。非常に楽しく対戦することができて、もう大いに満足しています。あとはもう『モンコレTCG』独特の“同時攻撃”がやはりインパクトが大きく、たとえ新セットになってもこの『モンコレ』らしさは、きっちり生きているなと感じました。

――ちなみに安田さんの戦績はいかがでしたか?

安田:戦績? えーと……気づいたら本陣が2度、なくなっておりました(笑)。みんな《魔剣姫ドラジェ》と魔剣のコンボがやりたかろうということで“火竜”デックで出たんですが、1回目は見事にその《魔剣姫ドラジェ》が魔剣を持って電車道。2回目は行けるか、と思ったら同時攻撃で撃沈というわけです!(一同笑) とても楽しませてもらいました。

加藤:えーと、僕は一応3連勝して、最終戦でボコボコにされました(笑)。カードプールが狭くて遊びやすい、という感覚はありました。初心者の方からベテランの方まで幅広い方が参加されていたのがうれしかったですね。皆さん、やはり紳士でしたし。プレイヤーさんの意識の高さというか、楽しみたいという気持ちや新環境への期待が伝わってくるトーナメントだったと思います。

『モンスター・コレクションTCG』

杉浦:僕は1勝1敗で、日本チャンピオンと当たってしまいました。ダイスの目ってやっぱり重要なんですが、別にダイスが弱くても『モンコレTCG』は勝てるんだなーなんて思っていました(笑)。後はやはり、新環境になってもこれまで遊んできてくれた方はみんな続けてくれるようで、そういった方々に愛され続けるようなゲームを作っていかなければと感じました。やはり、もっと遊びやすい環境をつくらねばということですね。

安田:“今なら、君でも勝てる!!”とね!(一同笑)

――でも今回、私も初心者の立場で参加させていただきましたが、確かに知識量が足りなくて負けた、なんてことはなかったですね。

安田:そうですね。今回は遊びやすくなっていますね。わかりやすく、戦闘にスッと入ってもらいたいです。

――なるほど。稲垣さんは大会には参加されませんでしたが、会場を見ていてどうでしたか?

稲垣:今回『火竜』『剣姫』だけのカードプールでしたが、デックパターンがいろいろあるなぁと感じました。カードが少ない中でもプレイヤーの個性というか、腕をきちんと見せられるようになっていて、そこはよかったと思いました。あとはやっぱり同時攻撃ですね(笑)。ダイスを振った後に「ぎゃーっ」という悲鳴が聞こえると『モンコレTCG』が遊ばれてるんだな、と感じられてうれしかったです。

→『ゴッドイーター』とのコラボや、今後の展開について(3ページ目へ)

(C)GROUP SNE/FUJIMISHOBO,BUSHIROAD

データ

▼『モンスター・コレクションTCG トライアルデック 火竜』
■メーカー:ブシロード
■発売日:2011年8月6日
■希望小売価格:1,575円(税込)
 
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▼『モンスター・コレクションTCG トライアルデック 剣姫』
■メーカー:ブシロード
■発売日:2011年8月6日
■希望小売価格:1,575円(税込)
 
■『モンスター・コレクションTCG トライアルデック 剣姫』の購入はこちら
Amazon.co.jp

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