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2011年8月24日(水)

これまでとの違い、これから変わるもの――『アーマード・コア V』インタビュー

文:電撃オンライン

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■シングルミッションとパーツについて

『アーマード・コア V』

――ストーリーミッションは、キャラクターの個性も強くなりましたし、会話も多くなって、これまでの『AC』とはだいぶ変わりましたよね?

 ストーリーミッションは今回、アクション性とは別に、変化をどう受け取ってもらえるか気になっていた部分でもあります。コメントにもありましたが、担当していただいた声優さんの中にも、プレイヤーとして『AC』をやってくださっていた方もいて、その方から「今回、なんか違いますよね」という話もしていただきました。ストーリー性をかなり強めているので、収録も時間がかかりましたし。

 普段の『AC』は、キャラクターが定まればすぐ収録が終わってしまうんですが、今回はストーリーの中での性格変化――キャラクターによっては成長したり、あるいは堕落したりといった描写があるので、演技指導に近いことも言わせていただきました。ある意味、普通のストーリーモノに近いかもしれません。

――ストーリーミッションはどのくらいの長さになるのでしょうか?

 CBTに入ってたストーリーミッションは、いくつもある内の1つのミッションを丸々収録しています。CBTのミッションは普通にプレイするとだいたい20分くらいで終わると思いますが、後半のミッションは、内容を知ってプレイしても、1時間を超えるようなボリュームになりますよ。製品版であればシングルプレイ用の全てのミッションも協力して遊べるので、それでクリアするのもいいと思います。

 それと、どうしてもチーム戦という大きな要素が前面に出ているので一部で誤解を生んでいますが、以前に発表した『AC5』のストーリーがそのまま入っています。シングルプレイだけでも、これまで以上のボリュームと要素が詰め込まれているので、仮にそこだけでもナンバリングタイトルとして遜色(そんしょく)ないものになっていると思います。

『アーマード・コア V』

――ストーリーミッションには、サブクエストのようなやり込み系要素もありますよね。

 そうですね。ただサブクエストは、そんなに難しい条件のものを入れるつもりはないです。普通にプレイしていると、ふとサブクエストを達成していて、「他にどんなものがあるんだろう?」と興味を引かれて次のプレイにつながるような。そんなに頑張らなくても達成できて、そうしているうちにお金が少しずつたまって、パーツをそろえる助けになるといいなと思っています。

 やっぱりパーツが全部そろってからが、このゲームの本当のスタートでもありますし。逆に言うと、あまりパーツがそろわないうちに領地ミッションに突撃して、散々に負けて「こんなゲームやりたくない!」と言われてしまっても困るので……だから、自発的にストーリーミッションを繰り返してもらえるような仕組みとしてサブクエストは入れています。中には多少は抜け道がある場合もありますが、そのような理由から、ものによってその抜け道も残すと思います。

――パーツ自体は、チームレベルが上がると買えるものが増えるんですよね?

 はい、チームレベルでショップのラインナップがアンロックされる形式です。だから強いチームに入れば、いきなり強いパーツを手に入れることもできます。チームメンバーからは、お金をもらうこともできますし、直接パーツをもらうこともできるので。ただし、ここでも誤解がないように説明しますと、ストーリーミッションを進めることでもチームレベルは上がっていきます。もちろん1人だけのチームと最大人数のチームではレベルの上がるスピードには差がでますが、1人でも、自分のペースで上げていくことができます。

『アーマード・コア V』

――パーツは、ストーリミッションと領地ミッション、どっちをやっていてもそろうのでしょうか?

 そろうようにしています。特定条件で手に入るようなものもありますが、基本的には2重条件にして、ストーリーミッションでも領地ミッションでも、条件を満たせばもらえるようにします。最終的にはカスタマイズの幅が自由度になるので、あまり収集の難易度は上げないようにと考えています。難しいものが多いと、カスタマイズの幅自体に差が付いてしまいますから。だから機体のパーツに関しても、比較的早い段階で全部そろえられるようにしたいとは思っています。

――ちなみに、CBTのストーリーミッションでかなりお金が稼げるのは……?

 あれはテスト環境前提なので、今回だけの措置です。テストなのにパーツがそろわないというのもおかしいと思ったので。チームポイントの入手バランスも製品版では変わります。製品版のストーリーミッションは、1回でもらえるチームポイントが少ない代わりに、チーム全員で別々にやれば、それなりに稼げますよ、というバランスになるでしょうね。

 後はストーリーミッションとは別に、オーダーミッションというミッションが80以上あります。これは今までのミッションとかアリーナに近いスタイルのもので、『ACV』の中では、時間つぶしやお金稼ぎのためのミッションになると思います。とはいえ、黙々とミッションをこなすのも何なので、オーダーミッションにもストーリー性も持たせていますし、最後のほうのオーダーミッションは、チャレンジ的なものというか、かなり難易度の高いミッションを用意する予定です。

 ストーリーミッションとこのオーダーミッションをあわせると、間違いなくこれまでのどの『AC』シリーズよりも充実したシングルプレイのボリュームだと思います。なので、シングルプレイだけのプレイスタイルでも十分にこれまでのナンバリングタイトルとして楽しめるものになっていると思います。その上で、少しだけでもチーム戦という新しいプレイスタイルを体験してもらえると、我々としてはすごくうれしいですね。

――テストでもチーム戦の楽しさを感じましたが、シングルプレイが充実しているのも楽しみです。今日はどうもありがとうございました。

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