2011年8月31日(水)
セガは、本日8月31日に“龍が如くスタジオ”発足記者発表会を東京都内で開催した。
2005年12月8日にPS2で1作目『龍が如く』が発売され、今年6月9日に発売されたPS3『龍が如くOF THE END』で7作目を数える『龍が如く』シリーズ。登場人物同士が見せるドラマ性の高さで人気を博している本シリーズで培ってきたものを、今後より多くのタイトルを通じて世に出していくために発足されたのが“龍が如くスタジオ”だ。
発足に際して、『龍が如く』シリーズ総合監督の名越稔洋さんをはじめ、菊池正義さん、佐藤大輔さん、小川陽二郎さん、横山昌義さんとスタジオを代表する5名が登壇。名越監督は「ここに登壇している以外にもまだまだ優秀なメンバーはいるので、今後、(発表されている『龍が如く』『バイナリー ドメイン』以外の)他のタイトルで、彼らが表に出る機会を得られるようにしたい」と、スタジオとしてさまざまな“おもしろい作品”を展開していく意気込みを語った。
写真は左から、『龍が如く』ナンバリングタイトルや『龍が如く 見参!』でシナリオ・演出を担当してきた横山さん、『バイナリー ドメイン』のディレクターを務める佐藤さん、『龍が如く』シリーズ総合監督の名越さん、『龍が如く』シリーズの多くでチーフプロデューサーを務め、『バイナリー ドメイン』プロデューサーを担当する菊池さん、『クロヒョウ 龍が如く新章』および『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』でプロデューサーを務める小川さん。
引き続き“龍が如くスタジオ”の新作タイトルの紹介も行われた。2012年2月発売予定のPS3/Xbox 360『バイナリー ドメイン』を皮切りに、PSP『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』が2012年春に発売され、『龍が如く5(仮)』が開発中であることも明らかにされた。『龍が如く5』については具体的な情報はないものの、名越監督が語った話を最後に掲載するのでぜひチェックしてほしい。
なお『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』は、千葉・幕張メッセで9月15日~18日(一般公開日は17日・18日)に開催される東京ゲームショウ2011に試遊台も出展され、試遊すると『AXE』のスペシャルボディシートがもらえるという。ゲームの概要については、先ほど掲載した記事を参照してほしい。
▲自分好みの仲間を連れてケンカバトルもできるようになるという『クロヒョウ2』。大阪・蒼天堀も舞台として追加される。 |
続いて『バイナリー ドメイン』の紹介も行われ、『龍が如く』シリーズ同様に豪華俳優陣を起用した本作のキャスティングが明らかにされた。発表されたのは、黒澤役の北村一輝さん、フィリップス少佐役の遠藤憲一さん、ユキ役の武井咲さん、天田洋二役の竹中直人さん、三船役の松方弘樹さんら5名。武井さん以外のキャストは、何らかの形で『龍が如く』シリーズにかかわったことのある俳優であり、名越監督は「言うなれば『龍が如く』オールスターズなノリ」とも語っていた。
以下、それぞれのキャストコメントを掲載するので、あわせてご覧いただきたい。ゲームの世界観や“命”をテーマとしたストーリー、音声認識を用いた独自のゲーム性など、ゲームについての詳細はこれまでの紹介記事で確認してほしい。
→『バイナリー ドメイン』紹介記事 第1回 / 第2回 / 第3回 / 第4回 / 第5回 / E3プレイレポート / E3インタビュー
ゲームの収録は初めてで、滑舌(かつぜつ)やイントネーションなど苦労した部分もありましたが、声の演技は本当に楽しく、新鮮でしたね。自分が演じた黒澤は刑事ですが、少しアウトローでクセのある魅力的なキャラクターです。黒澤はもちろん、ゲームの部分も細部にわたりこだわって作られた作品になっていますので、皆さん楽しみにしていてください。
『龍が如く4 伝説を継ぐもの』の時とは違い、今回はフィリップス(HQ)という外国人のキャラクターだったので、外国人特有の身体の動きなどに合わせて演じるのが難しかったですね。名越監督と相談しながらキャラクターを作り上げていきました。私が演じたフィリップス(HQ)は周囲に動揺を見せずに常に沈着冷静なキャラクターなのですが、物語の後半で彼がどうなっていくのかぜひ期待してほしいですね。
私が演じたユキは15歳の女の子なのですが、70年後の東京のスラム街でたくましく生きているキャラクターという設定なので「行くよ! ついて来て!」なんていう声を張るセリフもあって“少々ませた性格”が演じていて楽しかったですね。15歳らしい無邪気さで道を切り開いて行くユキの活躍を皆さん楽しみにしていてください!
私が演じた天田洋二は、ロボット開発の第一人者で主人公たちとは敵対する立場で登場します。天田は研究者として純粋過ぎるがゆえに悪に変わってしまうのですが、本当はすごく優しい人間だと思って演じました。未来の日本はどうなるのか? 天田洋二が作ったロボットたちはどうなってしまうのか? ぜひ皆さんご自身の目で確かめてください!
今回『龍が如く見参!』以来、久しぶりにゲームの仕事に挑戦しました。私が演じたのは70年後の東京の裏社会を取り仕切る三船という極道なんですが、謎めいたところも多く非常に魅力的なキャラクターになっていると思います。私自身、完成した作品で三船がどんな演技を見せてくれるのか今から楽しみです。皆さんも、ぜひご期待ください。
東京ゲームショウ2011では、『バイナリー ドメイン』の試遊台が30台近く設置される他、本作の音声認識を使った遊びを体験できる専用ブースも用意されるという。また最新映像を上映するシアターも設置されるとのことだ。
▲『バイナリー ドメイン』の日本における新たなロゴも明らかになった。 | ▲音声認識でNPCとコミュニケーションを取れる本作。それにより仲間との信頼度も変化し、ゲームプレイに影響する。 |
→『龍が如く5(仮)』はゲームの設計が変わる!?
名越監督のコメントを掲載(2ページ目へ)
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