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2011年9月16日(金)

当時プレイしていた人も、これからプレイする人もすべて包み込む『Halo:Combat Evolved Anniversary』

文:電撃オンライン

 現在のコンシューマFPSの金字塔とも言える『Halo』シリーズ。シリーズ10周年となる2011年11月17日には、その初代『Halo』を現代の技術でよみがえらせた『Halo:Combat Evolved Anniversary』がXbox 360で発売される予定だ。ちなみに日本で発売された初代『Halo』は2002年4月に発売されているが、北米では2001年11月15日に発売されている。つまり、年だけでなく日付もほぼピッタリといえる。

 その記念作品の発売を前に、東京ゲームショウに合わせて『Halo』シリーズの開発を担当している343 Industriesのフランク・オコナー氏と、デザイナーのチャッド・アームストロング氏が来日し、メディアに対してプレゼンを行った。ここではそのプレゼンの模様をお届けするとともに、彼らの『Halo』に対する思いもお伝えしよう。

▲フランク・オコナー氏(左)とチャッド・アームストロング氏(右)

■ノスタルジー全開のオータム戦艦!

 まず初めに見せてくれたのは、見る人が見れば昔懐かしさがよみがえってくるであろうオータム戦艦の内部。この艦内にコヴナント軍が潜入してくることから『Halo』の物語は始まった。プレイヤーはこの最初のステージで、物語の始まりとFPS操作の基本を学ぶことになる。

 主人公であるマスター・チーフを操り、艦内を歩かせているチャッド氏が手もとのコントローラのボタンを押すと、瞬時に当時を思い出させるグラフィックに切り替わった。これはゲームのプレイにはあまり関係はないが、当時のプレイヤーにノスタルジーを感じさせるには十分といえるだろう。ちなみに現在のグラフィックモードを“アニバーサリーモード”、当時のグラフィックモードを“クラシックモード”と呼ぶ。

 また今作では、『Halo』を当時プレイしていたプレイヤーに物語を思い出させるものとして、新たにターミナルという要素が追加された。これは各レベル(ステージ)ごとに1つずつ存在し、ターミナルにアクセスすることでさまざまなサイドストーリーが展開されていく。ターミナルは簡単に見つかるものから隠されているものまでさまざまだが、中には最新作である『Halo 4』へつながるものもあるとのことだ。

 その他、新たに搭載された機能は、本作での3D立体視だ。今回のプレイではパッシブ方式の3DTVを使用していたが、アクティブ方式の3DTVでも利用できるという。なお、3Dメガネを通して見た『Halo』の画面は、激しく飛び出してくるというタイプではなく、爆発などが立体的に見えるくらいの、どちらかというと臨場感を高めるタイプの3D具合だった。今回はオータム戦艦でのプレイだったが、ジャングルなどのステージではより3Dの効果が得られるという。

■Bungieから343 Industriesへ
10年間『Halo』を作り続けてきた思いとは

 ちなみに『Halo』シリーズをこれまで作ってきたBungieは『Halo:Reach』をリリースした後にマイクロソフトゲームスタジオを抜け、『Halo』を作るメンバーは343 Industriesへと移籍している。これをふまえて、プレゼン後にフランク氏とチャッド氏のお2人に、『Halo』シリーズをこれまで作り続けてきたことについての心境を聞いてみた。

 『Halo』シリーズをあらゆる視点から統括してきたフランク氏は、「これまでと同じことをやってきていますので、個人的は大きな変化はありません。プロジェクトそのものに魂のようなものがありますので、プロジェクトの核となるものを理解して、情熱を持って取り組むということが非常に大事なんです」と語った。

 チャド氏は、「同じことをずっとやっていると、新たな変化を受け入れることが難しくなってきますが、私自身は『Halo』には変化が重要だと思っています。これまでのシリーズの制作中も人が多く変わりましたが、人が変わるということは新しいアイデアを持ってきてくれる、ということでもあるんです」と語り、『Halo』における変化の重要性について言及した。

(C)2011 Microsoft Corporation. All Rights Reserved. Microsoft, 343 Industries, the 343 Industries logo, Halo, the Halo logo, Xbox, Xbox 360 and the Xbox logos are trademarks of the Microsoft group of companies.

■東京ゲームショウ2011 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2011年9月15日~16日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2011年9月17日~18日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込) ※小学生以下は無料

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