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2011年9月18日(日)

世界中で人気のサッカーゲーム『FIFA 12』の魅力とは!? プロデューサーにインタビューで迫る!!

文:電撃オンライン

 EAから10月20日に発売されるPS3/PSP/Xbox 360用ソフト『FIFA 12 ワールドクラスサッカー』。そのプロデューサーである牧田和也氏に、東京ゲームショウで本作についてインタビューを行った。新エンジン、グラフィック、システム、選手のAI、カメラアングルやメニュー画面など、すべてがクオリティアップした、世界で最も売れているサッカーゲーム『FIFA』シリーズ最新作の魅力に迫る!

世界中で人気のサッカーゲーム『FIFA 12』の魅力とは!? プロデューサーにインタビューで迫る!! 世界中で人気のサッカーゲーム『FIFA 12』の魅力とは!? プロデューサーにインタビューで迫る!!
世界中で人気のサッカーゲーム『FIFA 12』の魅力とは!? プロデューサーにインタビューで迫る!! 世界中で人気のサッカーゲーム『FIFA 12』の魅力とは!? プロデューサーにインタビューで迫る!!
▲15,000人以上の選手が実名で登場。最新作『FIFA 12』では、サッカーゲームとしての進化はもちろん、ソーシャルサービスに連動しているなど、新たな遊び方を数多く用意している。
世界中で人気のサッカーゲーム『FIFA 12』の魅力とは!? プロデューサーにインタビューで迫る!!

――『FIFA 12』が10月20日に発売されますが、感想はいかがですか?

 『FIFA 12』は、今までのシリーズよりも大きく変化しているのでドキドキです(笑)。しかし、おかげさまでE3やgamescomですごく高く評価されたので、楽しみにしています。

――『FIFA 12』を作る上で、何かテーマはありましたか?

 今までと同様に“ゲームプレイの部分へのこだわり”には力を入れています。『FIFA』シリーズが世界中で人気を高めてこられたのは、ゲームプレイの部分を進化させ続けてきたことが一番の理由だと思っています。あとは“EA SPORTS Football Club”といったソーシャルサービスを組み込んだことも大きなテーマでした。

――“EA SPORTS Football Club”で、具体的にできることは?

 ソーシャルサービスとして、世界中の人たちと一緒に『FIFA 12』とサッカーを楽しめます。ゲームをしているとEXPを獲得でき、それに応じてLVがアップしていきます。そのLVを友人と競い合うことが可能です。週に1~2回ほど、実際に行われた試合をストーリーにした“Football Club Challenge”も配信予定です。

 なお獲得したEXPは“Support Your Club League”で選んだクラブにも反映されます。そのため、“Support Your Club League”で自分の好きなクラブの順位を上げるといった楽しみ方も可能です。とにかく、いろいろな新しい形の遊び方を提供できるサービスになっています。

――新システムについてお話を聞かせてください。まず“プレイヤー インパクト エンジン”について。

 サッカーゲームで最も難しいと考えられていた、選手同士の接触プレイをち密に再現しました。ただ、最初は選手同士がぶつかるとすぐに転んでしまい、サッカーにならなくなってしまったんですよ(笑)。それで、2年ぐらいかけて作った新しい物理エンジンの“プレイヤー インパクト エンジン”を用い、いろいろなシチュエーションや体の接触した場所などを計算して、リアルな接触プレイを実現しました。体のどの部分が、どの方向にどのぐらいの力がかかっているかなど、細かな計算をしているため、試合中の演出としてはもちろん、ケガの度合いも変わってきます。

――実際にプレイしたところ、今までのサッカーゲームに見られなかったぐらい、球際の攻防がリアルになっていました。これは、やはり現実のサッカーを意識してのことでしょうか?

 特に、2人でボールを取りあうときに違いを感じられると思います。アクションの種類も豊富に用意してあるので、今までのサッカーゲームにないようなシーンが多く見られるはずです。

――次に“プロ プレイヤー インテリジェンス”ですが、前作でも選手のAIを進化させたと思いますが、その違いはどういったものでしょうか?

 今回は、個々の選手のAIが進化したというよりも、チーム内の選手同士がそれぞれを意識した動きをするようになりました。前作では“自分ができるからこの動きをする”だったのが、本作では“周りの選手がこの動きをするから自分がこの動きをする”になっています。たとえば、レアル・マドリードのカカ選手は、周囲の選手の動きを見てスルーパスを出してくれます。

――カカ選手以外だと、ほかに例はありますか?

 選手の特性が大きく出るので、ヘディングのうまい選手はわかりやすいです。そういった選手がセンターにいるときは、周りの選手もハイボールのパスが多くなります。逆にヘディングが苦手な選手がセンターにいる場合は、グラウンダーのパスが増えますね。この違いは、AIチームと対戦しているとよくわかりますよ。あと、キャリアモードでプレイしている時は、選手を入れ替えると戦術も変化するので、より選手交代の重要性が大きくなっています。

――新システムの“タクティカル・ディフェンス”の特徴は?

 今までのサッカーゲームでは、プレスボタンを押していれば勝手にボールを奪ってくれるイメージですよね。昔から、ディフェンスをもっとおもしろくできるようにしたかったんですよ。実際のサッカーでは、コースを切ったり、どのタイミングで奪いにいくかなど、いろいろなディフェンスの駆け引きがあるじゃないですか。その駆け引きを再現したかったんです。そのため、本作ではプレスを押しているだけでは直接ボールを取りにいかず、距離をとってボールを奪いにいくタイミングをうかがいます。非常にディフェンスでの戦術や駆け引きが重要になっていますよ。

――オフェンスとディフェンスの駆け引きという面では“プレシジョン・ドリブル”という新システムもありますね。

 このシステムで、前作よりも細かいタッチのドリブルができるようになっています。なぜこれが必要だったかについては、『FIFA』のプレイを見ていると、得点につなげるためにユーザーさんの攻め方がパターン化していることが多かったからです。そのバランスを調整したかったんです。プレシジョン・ドリブルで緩急をつけたドリブルを行うことでで、中央突破もしやすくなっています。

――プレシジョン・ドリブルをタクティカル・ディフェンスで防ぐ様子が、“プレイヤー インパクト エンジン”でリアルに描かれますね。これらの新システムは、いずれも連動している印象を受けました。

 そうですね。すべてが混じり合って、新しい遊びを提供できたと思います。

――スキルムーブの数は前作よりも増えていますか?

 増えています。ただ、スキルムーブに頼らなくてもプレシジョン・ドリブルで相手を抜けるようになっています。うまくプレシジョン・ドリブルとスキルムーブを使い分けることで、より多彩なドリブルができますよ。

――今回、日本向けのパッケージに本田選手と長谷部選手を起用した理由は?

 お二人とも日本の選手で、海外でも活躍しているからです。個人的に、本田選手は個の強さ、長谷部選手はメンタル的な強さを感じています。両選手ともに海外の選手に負けない強さとサッカーへの美学を持っていますよね。パッケージとして映えるだけでなく、自分たちの作った『FIFA 12』の味を出してくれると思って、お願いさせていただきました。

――選手データは、どのタイミングのものを反映していますか?

 8月末の移籍市場が終わったタイミングです。もちろん、今までのシリーズ通り、大きな変化があればアップデートも予定しています。

――ゲームモードについて変更点や注目点はありますか?

 キャリアモードは選手のケガをはじめ、起きたことが試合にそのまま直結する要素が増えています。ケガの度合いによって、いつ、どのタイミングでケガをした選手を起用するか休ませるかなどです。ケガが完治していない選手を使うことでケガが悪化することもあります。そのように、ユーザーさんが局面ごとの選択を行っていくのが、キャリアモードの最もおもしろい部分だと思います。

――日本版では初めて“アルティメットチーム”がローカライズされましたね。

 海外で300万人ぐらいプレイしている、非常に人気のモードです。アイテム(選手)を集めて自分だけのチームを作れます。新たな選手をゲットしたときのドキドキ感があり、その選手を使って“CHEMISTRY(連携)”の高いチームを作り、試合をしていくといったように、いろいろな楽しみ方ができますよ。また、EAではU-21の大会なども行っているので、さまざまなテーマのチームを作るおもしろさも味わえるはずです。

――トレーディングカードゲームのような遊び方ができるモードということでしょうか?

 その一面もあります。トレードやオークションもできますし。オークションを利用すれば、安く選手を購入して高く売るといった、株式トレードのような遊び方も可能ですよ。

――選手以外では、どのようなアイテムがありますか?

 監督やコーチといったスタッフ、選手の契約を伸ばすもの、選手のケガを治すアイテムがあります。さまざまなアイテムを用意しているので期待していてください。

――最後に、ユーザーさんに『FIFA 12』をどう楽しんでほしいかと、シリーズのファンへひとことお願いします。

 今までのサッカーゲームでは、スピード感が重視されていたと思います。『FIFA 12』では、スピード感を少しゆるめて、局面での戦術的な駆け引きを重視しました。『FIFA』シリーズとして大きな変化を遂げた作品なので、今まで『FIFA』をプレイしたことがない人も、ぜひ一度プレイしてみてください!

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■東京ゲームショウ2011 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2011年9月15日~16日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2011年9月17日~18日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込) ※小学生以下は無料

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