元F1ドライバー・鈴木亜久里はF1ゲームもうまいのか!? 『F1 2011』ステージでギャルと意地をかけ勝負!!

文：電撃オンライン

　東京ゲームショウの最終日、セガブースでは、コードマスターズから発売される『F1 2011』PS3/Xbox 360版のステージイベントが行われた。登場したのは元F1ドライバーの鈴木亜久里さん、現役SUPER GTドライバーの井口卓人さん、モデルやレーシングドライバーとして活躍する塚本奈々美さん。

　さっそく今年のF1マシンの特徴であるDRSとKERSの説明が行われたが、今のスイッチ類がたくさんついているステアリングに対して、亜久里さんが現役のころは「無線のボタン1個くらいしかついてなかった。今のマシンに乗れって言われても全然わからないだろうね。それくらいマシンは進化している」とコメントした。一方で、「走りやすくなったけど、その高いレベルの中で戦わないといけないので、ドライバーは大変だと思う」とも。

　現役ドライバーである井口さんは、前作『F1 2010』を毎日のようにプレイして、「いつF1ドライバーになってもいいように練習している（笑）」のだそう。亜久里さんからも「ゲームでコースを覚えているという話は聞きます」という話もあり、どんどんリアルになっていくレースゲームは、ドライバーたちの練習ツールとして使われているようだ。

　続いて、ステージ上の筐体で井口さんが『F1 2011』の鈴鹿をプレイ。ここはSUPER GTで鈴鹿をよく走っている井口さんだけあって、「レースより緊張します」と言いながらも、コーナーをめいっぱい使った軽快な走りを披露した。前作と比べてどのあたりがよくなっているかと聞かれると「全部です！　画面もきれいだし、挙動もリアルでリアが滑りそうなところがわかる」と絶賛。このドライビングを見ていた亜久里さんからも、「コースをちょっと外れるとタイヤが汚れるんだよ。リアルだねー」と感心しきりだった。

　今後は、亜久里さんと塚本さんが同時プレイで対決することに。元ドライバーのハンデということで、塚本さんはコンストラクターズポイントダントツのレッドブル、亜久里さんにはKERSもついていないヴァージンのマシンと決まった。亜久里さんは「また、走らない車を選んだねー」とコメントし、場内の笑いを誘っていた。

　コースは塚本さんが好きなコースということでマレーシアのセパン。ここで塚本さん、「ちょっと暑いですね！」と急にレーシングスーツの上半身を脱ぎ始める！　これには亜久里さん「ちょっと汗かいてきちゃったよ（笑）」と落ち着かない様子。

　レースがスタートし、塚本さんが順調に順位を上げていく。この間、後ろで観戦している井口さんが、「コースの感じやグリップの感覚までそっくり。あと、各マシンの早い遅いのスピード差がリアルですね。だから『2010』では、可夢偉君（小林可夢偉選手）のマシンで上位に食い込んでいくという楽しみ方もしています」と語った。

　快調に飛ばしていた塚本さんだったが、ちょっとしたミスで動揺し、大きく順位と落とす一方、元F1ドライバーのテクニックで着々とポジションアップを図る亜久里さん。ついにトップに立ったが、ここで司会から「亜久里さんのタイヤがたれてきたので、ピットインせよ」との指令が。このレースに負けると罰ゲームとして居残り練習が待っている亜久里さんだったが、ピットからの指示（つまり空気を読めという指示）だったのでしぶしぶピットイン。残念ながら最下位に転落してしまった。

▲上半身を脱いで亜久里さんの集中力を散らす塚本さんの作戦（？）だったが、亜久里さんの集中力はさすが！

　それでも、元ドライバー亜久里さんのドライビングテクニックは随所に見られ、コーナリングの美しさや適車のかわし方などはさすが。それだけ実際のテクニックが通用するくらいリアルだったということだろう。シートから降りた亜久里さんは「実際のレースでは、コーナリング中に集中のあまり息が止まったりするんだけど、このゲームでも息が止まってたよ」と、かなり集中していたことを明かし、ステージは終了した。

▲居残り練習中の亜久里さん。罰ゲームの割には楽しそうだった。		▲最後は出演者全員で記念撮影。