【聖闘士への道】聖闘士にはなれなかったが俺にはコレがある！ 『聖闘士星矢戦記』プレイレポートで奇跡を起こせるか!?

文：kbj

★ 最上位の聖闘士はダテじゃない！　黄金聖闘士との死闘 ★

　雑兵ども相手にするだけでは、プレイヤーの熱く燃えた小宇宙も物足りないというもの。ドラマティックな演出に続いては、聖闘士最強である黄金聖闘士が現れ、彼らと戦うことになります。セブンセンシズを獲得し、強大な小宇宙を持つ彼らを倒すのは、当然一筋縄ではいきません。

　攻撃の中でも特にキツいのは、黄金聖闘士が会得している強力な必殺技。その威力はどれもすさまじく、1つのミスで体力をごっそり持っていかれるほど。

　ここで重要になるのは、セブンセンシズです。これを使いこなすことで、光速の拳を見切り、そのスキを逃さずに攻撃を加えることができるわけですよ。

「なんだ、必殺技を撃たれたらとりあえずセブンセンシズを使えばいいわけね」

　そう思った人。残念ながら、半分間違いです。五老峰の滝に打たれて出直してきましょう。黄金聖闘士を倒すために必要なのは、攻撃が当たるべきポイントを見極めるということ。やみくもにセブンセンシズを発動させていても、小宇宙の無駄です。

　特に、プレイしていて詰まったのは、乙女座（バルゴ）のシャカでした。さすが、神にもっとも近い男。これまで幾多のアクションゲームを制し、いくばくかの自信を持っていたのですが、その自信は粉々に砕かれましたね。

　シャカは攻撃を受けない時間が多くあります。さらに、攻撃を受けて受け身を取ろうとしたところに追撃を食らったり、動きを封じられたところに連続で攻撃を食らったりして、体力をいっぺんに持っていかれるのです。また中盤には、聖衣がなくなるというイベントが用意されています。聖衣がなくなると体力が一定以上回復しなくなってしまうので、徐々にきつくなっていくのですね。

　こういう時は必勝法だ！　……と思ったのですが、一輝には投げ系の必殺技がない!!

　……ダメなのか。土日に出社までして、シャカに挑んでいるのに。俺は沙織さんを、アテナを救うことができないのか？　そんな半ばあきらめムードの中、公式サイトのブログを担当しているシャイナ宮川にテレパシー（というメール）をしてみました。魔鈴さんのように導いてくれることを期待したからです。

　するとシャイナ宮川は、プロデューサーであるカプリコーン三戸からのアドバイスを届けてくれました。

「ポイントですが、“無理に接近戦を挑まず、シャカの必殺技の前後にあわせて遠距離攻撃の鳳翼天翔を行い、ダメージが入るところを見つけたらセブンセンシズで接近し攻撃を行うのが攻略のコツ”とのことです。今一度、スコーピオンkbjさんのフェニックスをよみがえらせていただけませんでしょうか」

　あきらめずに戦う。倒されても立ち上がって奇跡を起こす。それこそが、アテナの聖闘士のするべきことではないか！　シャカを倒せないくらいで、何を迷っていたんだ、俺は!!

　鳳凰のごとく、熱い小宇宙が燃え始めました。もう一度、いや、何度でもシャカに挑みます。深追いしない、スキをみて鳳翼天翔を放つ。呪文のように約束ごとを反芻（はんすう）しながら、コントローラを握ります。小宇宙ゲージが最大だったり、危なくなったりしたら、セブンセンシズは惜しまず使うことも忘れません。

　苦戦の末、一輝とともにシャカは散りました。ついに倒したのです！　ガッツポーズととも、アドバイスをくれたカプリコーン三戸とシャイナ宮川、そして何度すべての感覚を失ってもシャカと戦い続けてくれた一輝に対して、心の中で涙して、帰宅しました。……もちろん、次の日に再開してサガを倒して、アテナは救いましたよ。

　これを読んでいる人に伝えたいのは、最初から難易度Normalでやるならば“覚悟をしてほしい”ということです。黄金聖闘士は弱くありません。そして、それでもNormalを選ぶならば、ステージは1つ戻るものの、途中で難易度を変える方法があるのを忘れないことが大事です。

　ストーリーモードで“つづきから”ではなく“ステージセレクト”を選択すれば、改めて難易度を選択し、そこから遊ぶことができます。クリアできない場合は、クリア済みである1つ前のステージに戻り、難易度を下げれば、以前よりはラクに戦えるはずです。

▲1つ前のステージから遊ぶ必要はありますが、難易度を変えられるので、この方法は覚えておくといいかも!?

▲Normalの場合、1周目の黄金聖闘士は、結構歯ごたえがあります。もちろん黄金聖闘士なので、そんなにあっさり倒せても拍子抜けしてしまうのですが、そこは覚悟しておいてください。

　そして、シャカ戦における最大のヒントを出します。それは88の中でも最強という鳳凰星座の特徴を思い出してほしいということです。これを活用すれば、かなりラクになります。

★ 発売するまで、否、発売されても小宇宙は燃え続ける ★

　小宇宙を熱くするさまざまな要素がある、この『聖闘士星矢戦記』。正直言うと、100点満点で不満がまったくない、というわけではありません。ただし、それ以上に楽しんでいます。すでに、会社に置かれたPS3でストーリーモードをすべてクリアして、2周目やミッションモードに突入するくらいに、熱中してプレイしているのです。

　それはなぜか？

　本作の中に、『聖闘士星矢』がしっかりとあるからです。放送当時のアニメとまったく一緒ではないですし、ゲーム的な要素も入っていますが、世界観をしっかり再現しつつ、美麗なグラフィックのキャラクターを操作できる。それ自体が楽しく、また、この世界観自体が魅力的なのだと思います。

▲ドラマティックに展開していく物語。激闘の結果を知っていたとしても、再び楽しめました。むしろ、改めておもしろさを再確認できたほどです。

▲『聖闘士星矢』といえば、聖衣の脱衣！　自分で操作するキャラクターの聖衣をあえて外すこともできるという、こだわり仕様です。

▲黄金聖闘士も操作できる、ミッションモード。苦労したシャカも使えるので、自分であの強さを味わうことができます。オーム！

　この記事を見たすべての聖闘士に、聞きます。

「小宇宙はまだ燃えているか？」と。

　燃えているなら、ぜひソフトを購入してください。そして、もう一度自分の手で奇跡を起こしましょう。きっとあのころの熱い思いが、よみがえるはずです。（発売されたらプライベートで楽しむスコーピオンkbj）

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　発売を目前に控え、スコーピオンkbjは“とある場所”に潜入。そこで『聖闘士星矢戦記』のすべてを把握する開発者と出会い、話を聞くのだった。【聖闘士への道】最終回は、“すべてを知る男！　カプリコーン三戸参上”。キミは、小宇宙を感じたことがあるか!?

(C)車田正美／集英社・東映アニメーション
(C)2011 NBGI
※画面は開発中のもの。

データ

関連サイト

• 『聖闘士星矢戦記』公式サイト