2011年11月26日(土)
電撃文庫で活躍する作家陣へのメールインタビューをお届けしていく“Spot the 電撃文庫”。第13回となる今回は、『キリサキシンドローム』の作者・小林三六九先生のインタビューを掲載する。
▲池田靖宏先生が描く『キリサキシンドローム』の表紙イラスト。 |
本作は、斬り裂くことに魅入られた少女と、死なない身体になってしまった少年の関係を描いた、一風変わったボーイミーツガールストーリー。ある日突然殺され、翌日に、なぜかよみがえっていた少年・遥彦(はるひこ)。彼は、自分を殺した後輩の少女・三日月彼方(みかづき かなた)のことを最近噂になっている“キリサキ魔”ではないかと推測し、翌朝恐る恐る声をかける。しかし、彼女から帰ってきた返事は、遥彦の予想とは違うものだった。
三日月彼方とは何者か? なぜ遥彦はよみがえったのか? 2つの謎の交錯点には“人ならざる者”の影が。こうして遥彦は、これまで送っていた平凡な日常とは異なる日々を迎えることになり……。
小林先生には、本作のヒロインや今後の展開などについて答えていただいた。興味がある人はぜひチェックしてもらいたい。
――この作品を書いたキッカケを教えてください。
最初はヒロイン像だけがぼんやりとあって、あとはひたすら試行錯誤を繰り返して今に至りました。
――作品の特徴や注目ポイントを教えてください。
“アニマ”と“エロス”と“バケモード(とある事情でキャラクターの外見が変化してしまった状態のこと)”。
――作品を書く上で悩んだところはどこですか?
全部。何から何まで悩んだ末の結果です。
――執筆にかかった期間はどれくらいでしょうか?
初期の構想からは2~3年が経過しましたが、バイトをしながらなので実働時間は半年ぐらいかと。
――特にお気に入りのシーンは?
各章に設けられた修羅場。
――ヒロインの三日月彼方について聞かせてください。
蠱惑(こわく)的なヒロインです。話が進むに連れていろんな顔を見せてくれます。他のサブヒロインにもスポットを当てているので、それぞれの魅力を堪能してほしいです。
――『キリサキシンドローム』の今後の展開について聞かせてください。
主人公とヒロインのワケあり関係がどう展開していくのかはもちろん、いろんな人物やバケモードを書いていきたいです。
――ゲームで熱中しているものがあれば教えてください
私事ですが、グラフィックがリアルすぎる派手なアクションものとか……酔います。船酔いみたいに気持ち悪くなるのです。とあるゲームでさんざんやられ、おもしろかったけど挫折しました。なので、最近は懐かしのRPGなどを1人でまったり遊んでいます。
――それでは最後に、読者へのコメントをお願いいたします。
日常と非日常で繰り広げられるちょっぴりインモラルなお話です。恋にバトルにミステリー、いろんな味わいが詰まっています。ぜひご笑味くださいませ。
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表紙イラスト/有河サトル
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