2011年11月24日(木)
【週刊 俺の妹P 特別編】『俺の妹P続』の各ヒロインルートはどうなっているのか? 伏見先生たち3人の座談会をお届け!
バンダイナムコゲームスが制作しているPSP用AVG『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない』の、関係者座談会をお届けしていく。
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現在発売中の『電撃PlayStation Vol.507』にも掲載されている、PSP用AVG『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない』の座談会。特集ページ“週刊 俺の妹P”を展開していた電撃オンラインでもそのマル秘情報を逃すまいと、特別企画として再度座談会を開いていただいた。
座談会のメンバーは、『電撃PlayStation Vol.507』と同じく電撃文庫『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(以下、俺の妹)』の作者・伏見つかさ先生と、ゲームの制作を手がける二見鷹介プロデューサー、そして伏見先生の担当編集である三木一馬電撃文庫副編集長の3人。はたしてどんなトークが繰り広げられているのか? それではさっそくご覧あれ!
■ 『続くわけがない』の制作が決まった経緯は……? ■
――まず、このゲームの開発が決まった経緯を教えていただけますか?
伏見:この質問、別のインタビューでも答えたような……(笑)。
三木:まあまあ、これは形式として(笑)。
二見:じゃあ私も形式的に(笑)。電撃オンラインさんの座談会で三木さんや伏見先生と制作を振り返った時に、「また続編を作れたらいいですね」という話が出たのがきっかけですよ。あの時は発売前だったので、できたらいいですね~ぐらいの気持ちだったのですが、本当に続編を作るとは思いませんでしたよ。
三木:皆様のリアクションがとてもあったから、というのが正直なところですね。高評価ばかりをいただいたので、さらなる進化を遂げられるといいな、と思いました。伏見さんともいろいろ書けなかったネタを相談していたんですよ。まさに、『俺の妹がこんなにかわいいわけがない バースト』という勢いです!
伏見:その時に話していたネタのうちいくつかを、今回実現させることができました。
二見:“闇猫ルート”や“加奈子ルートの続き”などがそうですね。
伏見:前作を書き終えた時に、まだまだ書きたかったなという思いがありましたので、今回続編を書く機会をいただくことができて、とてもうれしかったです。
■原作者書き下ろしルートがさらに追加!?
――前作との違いを教えてください。
三木:そうですね、そちらを話し始めると大変長くなるのですが、今回は『電撃PS』の記事と同じことをしゃべっても仕方ありませんので、もっとテクニカルな話をして説明したいと思っております。
――具体的にはどんなことでしょうか?
三木:各ヒロインのルートの制作上の違いについてですね。例えば前作では、あやせルートと加奈子ルートを、伏見さんが書き下ろしました。
伏見:今回もたくさん書かせていただきました。
三木:いやもう、本当に、ここまであらゆるメディアミックスに積極的に協力してくださる作家さんはなかなかいらっしゃいません。
二見:本当に……伏見先生の協力をしていただくたびにゲームがよくなっていきます。
三木:で、今回のルートの制作内訳なのですが、実は他のイベントやインタビューでしゃべった内容と多少の食い違いが出てきましたので、それも合わせて、テクニカルにご紹介します。あまり本作に詳しくない方は申し訳ありません……! そういう方は“週刊 俺の妹P”をチェック! ということで。今回は、以下のようなシナリオ仕様になっております。
・ヒロインは、桐乃、黒猫(闇猫)、麻奈実、沙織、あやせ、加奈子、瀬菜の7人。
・うち、伏見さん書き下ろしシナリオは、桐乃(義妹)ルート、加奈子ルート、沙織ルート、闇猫ルート(ショートストーリー)、隠しルート(ショートストーリー)、あやせルート(エピローグのみ)、共通冒頭イベント。
・基本的には、“ヒロインと付き合い始めた”ところからスタート。
・“前作個別エンディングの続き”ではないシナリオ(桐乃(義妹)ルート、沙織ルートなど)もある。
・桐乃(義妹)ルートは、前作の隠しifシナリオ“実は兄妹の血が繋がっていなかった!”と判明した直後からスタート。
・闇猫ルートは、前作あやせルートの夏コミ終了後。あやせから告白されなかった時系列からのスタート。
・瀬菜ルートは、原作同様の関係からスタート。
・桐乃と瀬菜は、すでに知り合っているが、京介はそれを知らない。
・“いきなり続編から遊んでも問題ない”ように制作している。
……とまあこんな感じです!
伏見:本当は全部のシナリオを書きたかったんですよ(笑)。監修という立場でいると、どうしても自分で全部書きたくなってしまうんです。他の方に書いていただいたテキストを直すということが、とても難しいし、自分で書くのとさほど労力が変わらなかったので。
二見:なるほど。
伏見:それなら自分で書いた方がいいや、と(笑)。それと、前作では担当編集のお2人(三木氏、小原一哲氏)も監修に回ってくださったのですが、さすがに作品のことをよくわかっているお2人ですから、私が監修したシナリオと、出来が変わらなかったんです。そんなこともあり、今回は監修を編集さんに任せて、自分はなるべくたくさん、時間の許すぎりぎりまでゲームシナリオを書き下ろすことにしました。
二見:ここまで多くのシナリオを書いていただけるのは想定外ですよ! 当初は加奈子ルートともう1つ何か書いていただければ……と考えていたのですが。
伏見:全部書き下ろすのは無理なので、加奈子ルートの他――桐乃(義妹)ルートと沙織ルート、どちらかなら書けそうですがどうしましょう、とお返事させていただきました。そうしたら、桐乃ルートを書いてくださいと(笑)。
二見:はい(笑)
三木:この辺のコントロールをご自身でやっている伏見さんは相当すごいと思います。
伏見:まあ、結局沙織ルートも書きましたけどね。
三木:やっぱり書いちゃったよこの人!?
伏見:監修という名目で、(沙織ルートの)8~9割ほど自分で書き直してしまったので、これはもう書き下ろしルートと言い張ってもいいんじゃないかなと。
伏見:それと、隠しルートも書きました。特殊な条件を満たすと、2周目以降で見ることのできるシナリオです。
二見:いただいたシナリオを読んでビックリしましたよ(笑)! えっとですね。本当に伏見先生ってすごいんです。御連絡をいただくたびに、あれ、どんどん書き下ろしのシナリオが増えてる!? フィーバー状態です(笑)。
伏見:二見さんに、『ロウきゅーぶ!』のゲームを見せて、「俺たちもこういうのやろうぜ!」と迫ったのですが、どうやら冗談だと思われたらしく、その後この件については音沙汰なかったんです。
二見:……冗談だと思ってました(笑)。
伏見:私はもちろん本気だったので、いきなり隠しルートのテキストを送りつけてしまったのですが、二見さんはバッチリ対応してくださいました。ありがとうございます!
――あやせルートのエピローグのみ書き下ろしというのは?
伏見:今回エピローグがちょっと特殊で、見どころでもあるんですけれど、だからこそ自分で書き下ろしていないシナリオでも、エピローグくらいは書きたいなと。桐乃・黒猫(闇猫ルートのみ)・あやせ・沙織は書きましたから、書き下ろしていないのは麻奈実と瀬菜のエピローグだけですね。
三木:いや、これは相当な量ですよね。
伏見:時間があれば、麻奈実のエピローグも書いてやりたい……です。
→続いて各ヒロインの個別ルートについて質問!(2ページ目へ)
(C)伏見つかさ/アスキー・メディアワークス/OIP
(C)2011 NBGI
※記事中のゲーム画像は開発中のものです。
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