2011年11月24日(木)
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――では、順にヒロインについて伺って参ります。まず、桐乃ルートについて、教えていただけますか?
伏見:桐乃のメインストーリーは前作で完結していたので、ifルートのほうを書かせていただきました。“兄妹の血が繋がっていなかった”という設定で始まるifルートはネタとしてすごく美味しいのに、前作ではシナリオが超短かったんですよね。だから今回は、同じ設定で尺の長いストーリーを書かせていただきました。
三木:これは原作では絶対できない展開ですから、まさにゲームならではです。
二見:もう桐乃がカワイすぎて僕はつらいです。
――書いてみていかがでしたか?
伏見:血がつながっていないという設定が、いかにこの作品にとってバランスブレイカーなのか、身をもって思い知りました。ラスボスすら即死させられる最強の武器を、最初から装備した状態でスタートするようなものですから。書いていてとても痛快でした。プレイヤーの皆さんも、そう感じていただけたらうれしいです。
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――続いて黒猫ルートについても聞かせてください。
伏見:黒猫のシナリオは、通常の黒猫ルートと、私が書き下ろした“闇猫ルート”の2種類があります。なぜわけたかというと、自分以外の方が書いた黒猫ルートを読んだりしたら、私は間違いなく全部自分で書き直したくなってしまうからです。
三木:なるほど(笑)。
伏見:なので別枠を用意していただきました。闇猫ルートでは、“ダークサイドに墜ちた黒猫”というシチュエーションコメディと、原作者書き下ろしのエピローグをお楽しみください。通常の黒猫ルートでは、長尺でカワイイ黒猫とのいちゃラブにご期待ください。
三木:闇猫ルートは、みんなから期待されてましたからね! ね、二見さん!
二見:ですね! 本当にゲームらしいというか、選択肢があそこであったら・・・・・・という“もしも”を楽しめると思いますよ。
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――麻奈実ルートはどうなっているんでしょうか?
伏見:これについては、麻奈実シナリオを監修している三木さんに語っていただきましょう。
三木:彼女の物語は他のヒロインと違って、少し特殊な形で登場するのですが、その意味がちゃんとわかる構成になっています。麻奈実ファンにとって、すごくいいルートになっていると思います。いままで京介にスルーされていたことが、付き合うことよってちゃんと彼に受け止めてもらえるエピソードになっています。
二見:絶賛! 三木さんに監修してもらっている麻奈実ルートは、皆様の予想のななめ上を行く感じのエピソードになっていると思いますので、情報が出るまで少々お待ちいただければと。
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――続いて沙織ルートについて聞かせてください。
伏見:沙織と付き合い始めたところから物語が始まります。素顔の沙織がたくさん登場する他、まだアニメにも出ていない新キャラが声付きで大活躍しますので、ご期待ください!
二見:このシナリオは“ずるい!” の一言です。これは伏見先生しか書けないよ~っていうものになっていますね。
伏見:このシナリオ、思いのほか新キャラどもがカワイイので、ヒロインを喰ってしまうんじゃないかと心配です(笑)。
三木:あの新キャラか(笑)。情報が公開されるときっとみんな驚くでしょうね!
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――あやせルートはどうなっているんですか?
伏見:彼女については、前作で書きたいことは書ききったので、今回は三木さんにお任せしました。エピローグは書き下ろしましたので、そこは注目してほしいです。
三木:注目は“いかに流血バッドエンドにならないように頑張るか”、という恋愛ゲームなのにホラーゲームになっているところ……かな?
二見:あやせは前作の伏見先生ルートが素晴らしくよかったのでこちらが書く分にはプレッシャーしかないですよ(笑)。ただ、本当にカワイらしいデートシーンを入れたので、ホラー(?)もありますが、あやせとのいちゃラブを楽しめると思いますよ。
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――加奈子ルートについて、伺ってもよろしいでしょうか。
伏見:前作加奈子ルートの続きです。ぜひ前作をプレイしてから楽しんでください。今作のコンセプトである“いちゃラブ”を、わかりやすく体験できるキャラクターです。今回書き下ろしたルートはいろいろとリンクしていますので、そのあたりも気にしていただけるとうれしいですね。京介と加奈子のカップルは、書いている私が驚いてしまうほど相性抜群なので、2人の掛け合いにご期待ください。
三木:ここの伏見さんのノリノリ感は本物でしたよね(笑)?
二見:確かに、本当にこの2人のカップルのフィット感ぱねぇっす(笑)。
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――瀬菜ルートについて聞かせてください。
伏見:あやせルートと瀬菜ルートは、個人的に難関だと思っているんですよ。私が自分で書くとしても、かなり悩むと思います。
――それはどうしてでしょう?
伏見:あやせについては、前作でやるべきことをやりきってしまったためです。書くことがないわけではないけれど、どうしても前作と比較されるし難しいところですよね。瀬菜ルートは、彼女にも浩平という兄がいますし、瀬菜自身もブラコンで、高坂兄妹とはある意味対照的な兄妹なんです。そんな赤城兄妹の関係に飛び込んで、瀬菜と恋愛をするというのはとても『俺の妹』らしいテーマではあるけれど、だからこそ難しいはずです。
三木:瀬菜がこんな正統なヒロインルートになるなんて……(笑)。いや、ところどころはソリッドな感じなのですが、全体的にはかなり可憐なヒロインになっています。
二見:そうですね、瀬菜は他のヒロインと少し違い、“人生相談”が入ってくるので、1作目のノリで楽しんでいただければです。
――完成が楽しみですね。では最後に、それぞれのオススメヒロイン(ルート)と、そのヒロインの見どころを教えてください!
伏見:自分で書き下ろしたルート全部です! 桐乃ルートは、ゲームの設定でしかありえないシーンが盛りだくさんですので、特にオススメです。京介と血が繋がっていないと分かった途端、麻奈実への態度が変化する桐乃がクソウザ…可愛いので、ぜひ見てやってください。
三木:僕はやっぱり麻奈実ルートですね。唯一、京介をいじめないキャラクターなので、京介と一緒に彼女に癒されてほしいです(笑)。見どころは、原作ではなし得なかった“あのシーン”が、付き合っているとこうなる……! というシーンがあります。そこに要注目。自分は感動しました……!
二見:あやせルートですね。デートで"あやせタン"マジかわいい!! と連呼しながらデートシチュエーションを楽しんでください。見所としては言葉と行動のギャップ?というところでしょうか。やってることと言っている事が違いますぜあやせさん! みたいな“ニヤニヤ感”に注目してください。
――ありがとうございました!
前ページでもお知らせしたように、現在発売中の『電撃PlayStation Vol.507』にも伏見先生たち3人の座談会が掲載されている。まだ読んでいないという人は、こちらもぜひご覧あれ!
(C)伏見つかさ/アスキー・メディアワークス/OIP
(C)2011 NBGI
※記事中のゲーム画像は開発中のものです。
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