2011年12月6日(火)
12月8日に発売となるPS3用ソフト『ウィザードリィ パーフェクトパック』。その発売を記念する特集記事の第4回は、前回に引き続いて『ウィズ』こと『ウィザードリィ』ファンによる座談会をお送りする。新生『ウィザードリィ』をプレイした感想を中心に、懐かしい思い出話もお届けしよう!
●YK3
PC-8801時代から『ウィザードリィ』シリーズをプレイしてきたベテランプレイヤー。パーティメンバーは、堅実でオーソドックスな構成を好む。(『ウィズ』歴25年)
●ライターI
『ウィザードリィ』シリーズ初体験のルーキー。ロマンよりも効率を重視したパーティ編成で、なんとかエンディングまでプレイした猛者。(『ウィズ』歴1カ月)
●ライターS
久々に『ウィザードリィ』の世界に帰ってきた、やや古参の『ウィズ』ファン。変な職業はついついパーティに入れてしまうタイプ。(約18年ぶりに『ウィズ』に復帰)
▲『囚われし魂の迷宮』と『囚われし亡霊の街』の全シナリオ(ゲーム5本分)に加えて、本来は追加購入が必要だった種族や職業もフルパッケージング! 新ダンジョン“残魂の迷宮”も収録されており、非常にお得なものとなっている。 |
ライターS 前回の座談会は旧作品の思い出話が多かったので、今回は新生『ウィザードリィ』ならではの部分について話をしていこうと思います。まずは、先に発売された『魂の迷宮』をプレイしてどうでしたか?
YK3 主人公が設定されていたのにビックリしたね。性格やバックボーン、冒険をするための目的まで設定されているとは思わなかった。オレにとって『ウィザードリィ』の主人公=プレイヤーの分身である冒険者って感じだからさ。
ライターS 逆に、最近のRPGに慣れているI君はすんなりプレイできたんじゃない?
ライターI たしかに、プロローグ的な導入がある分、すんなりと遊べました。個人的には、ある程度の設定があったほうが感情移入しやすいですし。自分が選んだヒューマンの女性の主人公のオデットは玉の輿狙いっていう設定だったので、職業を盗賊にして女性怪盗のようなイメージでプレイしてました。
YK3 なるほど。初期設定をもとに、自分なりの設定をつけ足していく感じか。
ライターS キャラクターのビジュアルを見て、そこからイメージがふくらむこともありますしね。
YK3 『魂の迷宮』の主人公はヒューマン、エルフ、ドワーフ、ポークル、ノームの5種族。それぞれに男女の性別があるから、合計で10人の主人公がいることになるな。実はオレ、エンディングまでは見てないんだけど、これって10人それぞれストーリーが違うのかな?
ライターI 基本的には同じストーリーなので、1キャラクターをクリアすれば大丈夫です。ただ、主人公ごとに内容が異なる専用のイベントがいくつかあるので、コンプリートを目指そうとするとかなりのボリュームになります。
ライターS オレはドワーフの女性の主人公であるニアでプレイしたけど、メインストーリーは結構悲しい話だったなあ。分岐によって最終ボスが変わるけど、どちらの場合もせつなくなった。
▲『魂の迷宮』に登場するディメント5世。彼自身は争いを望んでいたわけではなかったのだが……。 |
ライターI 最終ボスが根っからの悪人じゃないのが悲しいですよね……。
ライターS ちなみに、難しさ的にはどうだった? 個人的には、意外とダンジョンの難易度は低かった気がするんだけど。
ライターI 低くはないと思いますけど(笑)。ただ、『魂の迷宮』にはメインとなるダンジョンが2つあって、最初のダンジョンとなる試練の洞窟は比較的簡単かもしれません。もう1つのダンジョンであるシーインの迷宮は、最初から敵が強めです。と言っても、試練の洞窟を半分くらい進むと、もうかなりの難易度になりますけど。
YK3 オレはあえて、かなり早い段階からシーインの迷宮にチャレンジして、ヒリヒリするような死の緊張感を楽しんだよ。
ライターS ストーリーの進行度合いと無関係に、いきなり難しい迷宮に挑めちゃうのは、『ウィザードリィ』らしい感じがしますね。
ライターI 後半に受注できるクエストをクリアすると、非常に強力なムラクモブレードを入手できることもあって、『魂の迷宮』は比較的クリアしやすいとは思います。でも、本編クリア後の追加シナリオ『修道女の赤き影』はかなり歯ごたえがありました……。
ライターS 『修道女の赤き影』に登場する、シスターのサマンサがかわいいんだよね。身に覚えがないのに、なぜか自分が迷宮の奥で目撃されたと聞かされてパニック気味になって、「もう自分で自分自身を信じられない!」みたいなことを言われた時は、思わず抱きしめたくなっちゃった(笑)。
YK3 Sはドジな女冒険家のフィオレを気に入っているかと思ったのに、気が多いな(笑)。
ライターS 『魂の迷宮』はメインの物語が重めの雰囲気だけに、華やかな女性キャラクターが登場すると目立つんですよ。
▲追加シナリオに登場するシスターのサマンサと女冒険家のフィオレ。元気なトラブルメーカーのフィオレは、『亡霊の街』でも活躍する。 |
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座談会でも話題に出ていますが、『魂の迷宮』には10人もの主人公が存在します。大きなメインストーリーは全キャラクター共通なので、個々のキャラクター性が前面に出ることはほとんどありませんが、どんな種族でプレイをするかのきっかけになるかと思います。主人公(というか種族と性別)によって難易度の差が出ることはないので、見た目や性格が気に入ったキャラクターで遊んでみてください!(ライターS)
▲『魂の迷宮』では、10名のキャラクターから主人公を選ぶことに。それぞれ生活している環境や境遇、性格など、細かな設定がなされている。なお、一部のクエストをのぞいて、どの主人公でもメインストーリーは共通となる。 |
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