2011年12月16日(金)
【電撃PlayStation】BUMP OF CHICKEN ロングインタビュー――『FF零式』テーマソング『ゼロ』に込めた想い、そして『FF』シリーズの思い出
『電撃PlayStation Vol.504』に掲載されたBUMP OF CHICKENのインタビューの完全版をお届け! 『ファイナルファンタジー零式(以下、零式)』の主題歌『ゼロ』のお話はもちろん、『ファイナルファンタジー(以下、FF)』シリーズへの思い入れや熱いゲームトークなど、ふだんは聞けない、ゲームファンとしての素顔にも迫っていきます!!
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▲12月5日より、約3年半ぶりとなるツアー『GOOD GLIDER TOUR』をスタートさせた、4人組ロックバンド『BUMP OF CHICKEN』。写真左から、増川弘明(Gu)、升秀夫(Dr)、藤原基央(Vo&Gu)、直井由文(Ba)。 |
●『FF』のテーマソングのお話を聞いたとき、そんな話来るわけないと思ってました(直井)
――今回のタイアップにあたり、はじめは『FFVII アドベントチルドレン』のときに野村哲也氏からお話があったとのことですが、具体的にはどういうお話をされたのでしょうか?
藤原基央氏(以下、敬称略):『FFVII アドベントチルドレン』のときに試写会に呼んでくださって、それがきっかけで一緒にお食事をさせていただく機会があったんです。そのときは僕らが一方的に「『FF』好きです、どこが好きです」と言い続けて、それで終わるような内容でした。でも野村さんも僕らの曲を聴いてくれていたそうで、「何か機会があったらご一緒できたらいいですね」って言っていただけたんです。それももう7~8年前のことなんですけど。
――『FF零式』のテーマソングの話が来たときのお気持ちはいかがでしたか?
直井由文氏(以下、敬称略):スタッフに「『FF』のテーマソングの話が来ました」と聞いたときは、なんの『FF』かと思いました。僕らにとって『FF』は“ファイナルファンタジー”ですけども、もしかしたら違うかもしれないし(笑)、そんな話が来るわけないと思っていましたから。それでも“ファイナルファンタジー”だと言われたので、ちょうど発表された直後だった『FFXIII』か『FFヴェルサスXIII』か、それとも『FFアギトXIII』のどれかかなと。
それで、「PSPのです」って答えで、ああ『アギト』なんだなと。あ、当時はまだ仮のタイトルだったんですけど。でもその頃は本当に信じられなくて、「まだ信じるのはやめよう」と思ってました。ドッキリだと困るので(笑)。
――スクウェア・エニックスさんから具体的な話があったのは何年くらい前ですか?
藤原:もう1年くらい前ですね。企画書のような、A4くらいの紙を5、6枚綴じた資料をいただきまして。主人公格のキャラクターのイラストとかも入って、文字よりも絵のほうが多い、「こういうゲーム作ります」みたいなものでした。その段階では「わぁ、ホントかよ」みたいなドキドキでいっぱいでした。
――そこから『零式』のスタッフたちと密に連絡を取り合って?
藤原:密っていうほどではないですが、2回ほどスクウェア・エニックスさんにお邪魔させていただいて、開発中の画面などを見せていただきました。でも、とくに「こういう曲にしてくれ」といった希望を言われることはなかったので、打ち合わせといっても作っているところを見せていただいて、僕らがひたすら驚くような感じでした。
●あの「クポ」はすごいですよね。話しかけた瞬間にパァって花が咲きますよ(増川)
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――実際に『零式』をプレイしてみて、お気に入りのキャラはいましたか?
直井:メンバーみんなの感想がわりとかぶってて、「サイスの武器がカッコよすぎる」って言ってましたね。
増川弘明氏(以下、敬称略):僕はキングに結構はまりました。敵との距離が近いほど攻撃力が上がるのを途中で知って、ギリギリのところで立ち回るのが楽しかったですね。僕もサイスがすごい好きだったんですが、今やってるのはキングです。あと僕の場合、ぜったいレムを含めたパーティでやっています。キャラ的に好きなので。
直井:ああ、恋か!
藤原:じゃあファンってことですね。
増川:まあそう、かな(笑)。
直井:僕は攻撃力高いこともあって、初めはナインでプレイしました。でもやっぱり鎌がカッコよすぎて、サイスに行っちゃいましたね。キングで遊んだときは、銃=強い=カッコいいと思っていて、あと銃=遠距離でどちらかというと初心者向けのキャラなのかなと思ってナメてかかったんですよ。そうしたら弘が言うように、離れて攻撃してもまったく敵のHPが減らず、じつは玄人キャラなんじゃないかって。
単純にすごいカワイイのはクイーンとレム。あとサイス。エースはデッキを使って、いろいろな攻撃ができるのがいいですよね。藤君はどうですか?
藤原:僕の場合、遍歴がメンバーとほぼ同じでナイン、キング、あとサイスを最終的に使っていました。ジャックやデュースもお気に入りですね。
増川:刀熱いなぁ、楽しそう。カウンター狙いの『見切る』とか(電撃PlayStationの『零式』記事を読みながら)。
直井:秀ちゃんは誰が気になります?
升秀夫氏(以下、敬称略):『ゼロ』の初回限定版に付いてくるDVDにメインで出てくるエースですね。というわけでDVD観てください。
増川:そういえば、モーグリの声真似とかしてたよね。
直井:いやもう、どうすればあんなにかわいく「クポ」って言えるのかと思って。
増川:あの「クポ」はすごいですよね。話しかけた瞬間に、パァァって花が咲きますよ。
升:声優さんってすごいなあって感じましたね。
直井:ミュージシャンとして、本当に尊敬します。
藤原:カタカナ2文字ですよ? 『ク』と『ポ』ですよ? それだけなのに、なんでそんなに威力があるのかって思いましたね。
増川:いややっぱり、声優さんはすごい!
直井:何度も真似しても、ぜんっぜん追いつけませんしね。あれはもう、着信ボイスとかになればいいと思いますよ。
藤原:あれは肯定されてるのか、それとも何か問いかけられてるのかって考えちゃいます。
直井:「クポ」だけでいろんな種類がありますからね。
増川:喜怒哀楽が全部詰まってるんですよ。
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