News

2011年12月29日(木)

『アーマード・コア V』鍋島さんインタビュー! 武器の性能変化でパーツの種類は無数に!! そしてアクションに留まらない遊びとは?

文:電撃オンライン

■形勢逆転を狙えるオーバードウェポン! しかし使いこなすには……?

『アーマード・コア V』

――オーバードウェポンについても聞かせてください。最初に公開された要素なので、誰もが気になっている要素だと思うのですが。

 チームの戦術の中でこれをどう使うかというのは、難しいところだと思うのですが、基本的には逆転兵器ですね。1人あるいは少人数で劣勢を覆すことを目的に使ってもらえればと思います。ただ、かなり使い勝手が悪いので、うまく使いこなすには相当な練習が必要になるかと思います。制約をかなり厳しく作ってあるので、一か八かの博打のような切り札になると思いますね。シチュエーション的に持ってるオーバードウェポンの特性にハマれば……というところでしょうか。

――オーバードウェポン以外にも、変わったパーツがけっこうありますよね。罠のようなパーツもありますし。あと、カメラはすごくおもしろいです。 カメラは、いろいろ試行錯誤しても、使い道がよくわかりませんでしたが……。

 UAVですよね。あれは完全にネタですけどね。夜中の3:00くらいに使ってもらえれば、気分転換になるかなと(笑)。毎度恒例ではありますが、すごくメカっぽいけれど使い道がいまいち見出せないパーツはいくつかあります。

『アーマード・コア V』

――模擬戦などで使うとおもしろそうですね(笑)。

 ただ、ネタのように見えて有用なパーツもありますけどね。ディレクターが僕の知らない部分でいろいろ仕込んでいるらしいので(笑)。この間教えてもらったのは、セントリーガンのガトリングタイプのパーツがあって、それがミサイルを迎撃してくれるんですよ。そのセントリーガンに接近してきたミサイルも撃ち落とすので、チームの誰かが持って出撃すれば、他のチームメンバーの近くにばら撒いたり、ばら撒いた場所で他のチームメンバーが戦ったり、戦術的にいろいろ使えると思いますよ。

――操作方法やブーストに関する大幅な変更など、戦闘で変わった部分は多いですが、どのような点を意識して『ACV』の形が生まれたのでしょうか?

 『4』と『fA』は、“避けるゲーム”というコンセプトで作っていました。そのためにロックオンサイトもなくしましたし。いろいろ省いて極端に言えば、カッコよく避けるのを楽しむゲーム、という感じです。ただ、避けるのもそれはそれで楽しいけど、“戦うゲーム”という部分からいえば攻撃を当てた時、敵を倒した時の達成感が、少し見えづらくなっている気がしていました。

――そのコンセプトが大きく変わったということですか?

 『ACV』を作る時は、“攻めるゲーム”にしたいと最初に話し合いました。世の中のジャンルで分ければ、『AC』はアクションシューティングですから、だとすれば敵を倒す気持ちよさを味わってほしい。ちゃんと自分で狙って、弾を当てて、敵を倒した方が達成感があるだろうと思ったんです。だから狙う感じを味わえるようにロックオンサイトも復活させて、ちゃんと自分で敵を捉えて倒すというスタイルにしています。

 それから、武器の射程も全般的な傾向としては『4』『fA』より短めにして、全部の機体でキックや体当たりができるようにしたので、今までよりクロスレンジでの戦いになりやすいようにもしています。離れて撃ち合いになると、どうしても当たったのかどうかがわかりにくいですし。積極的に当てに行って、自分から前に出てもらおうと。

『アーマード・コア V』

――体験版の配信も1月に行われるそうですが、どのような内容になるのですか?

 はい、発売前に配信しようと思っています。内容は、オフラインでもオンラインでもプレイできるようになっています。オフラインの場合はストーリーミッションが1つ遊べます。それとチュートリアルやACテストですね。オンラインの場合は、それに加えて領地ミッションが可能で、エリア(マップの種類)を2つ開放します。領地のランクはあえて制限しませんが、オンラインの開催期間を短くしてあるので、48時間ずっとプレイしていれば高ランクの領地が取れるかもしれない、といった感じですね。

 パーツは50~60種類用意して、チームを構成する上でひと通りのバリエーションの機体は組めるようにしておきます。イメージ的には、ベータテストのPS3版とXbox 360版にあったパーツを組み合わせたような感じになります。

――オンラインプレイでの引き継ぎはあるのでしょうか?

 それはリセットします。データの引き継ぎはありません。

→テキストチャットの搭載でメンバー同士の交流がしやすいように(4ページ目へ)

(C)2011 NBGI (C)1997-2011 FromSoftware, Inc. All rights reserved.

データ

関連サイト