2012年1月17日(火)

【地球人でもわかる初代『Mass Effect』 第2回】裏切り者と機械生命体を追う物語はいよいよ中盤!

文:電撃オンライン

 3月15日にエレクトロニック・アーツから発売されるPS3/Xbox 360用ソフト『Mass Effect 3(マスエフェクト 3)』。シリーズ最新作である本作の発売前に、この連載では初代『マスエフェクト』の物語を振り返っていきます。第2回となる今回は、裏切り者であるサレンと、機械生命体・リーパーの目的などが明らかになっていくミッションを紹介します。そして、今回はメインミッションだけでなく、仲間たちのサイドストーリーにあたる“アサインメント”も紹介しますよ。

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『マスエフェクト』の物語のおさらい

舞台設定

 現在から150年以上も未来の世界が舞台で、人類は太古の異星人“プロセアン”の科学技術を使って、宇宙空間を自由に航行できるまでに進歩していた。その後、異星人との衝突などを経て、さまざまな異星人が加盟する連合組織“シタデル評議会”の存在を知る。“シタデル評議会”に加盟した人類だったが、異星人の中では宇宙進出が遅かったため、議会での地位と発言力の低さに頭を悩ませていた。


前回のあらすじ

 プロセアンの遺物“ビーコン”を求めて惑星“エデン・プライム”に赴いた主人公のシェパードは、評議会を裏切って機械生命体とともに行動するサレンという男と出会う。ビーコンに触れ、破滅を意味するイメージを受け取ったシェパ―ドは、宇宙コロニーであるシタデルに戻り、サレンについての危険性を訴えるが、まったく相手にされなかった。その後、自らの調査でサレンの裏切りを立証したシェパードは、サレンの足取りを追って、彼の目的について調べていくのだった。


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ミッション“惑星ノヴェリア”

 シェパードたちは、シタデルで入手したサレンに関連するもう1つの情報を確認するため、惑星“ノヴェリア”に向かった。空港の職員から、サレンと行動をともにしているアサリ族の“メイトリアーク”であるベネジアの目撃情報を入手する。メイトリアークとは、アサリ族の中でも強大な力を持ち、若いアサリを導く立場にある特別な称号を持つ人物のこと。本来は“善”の立場であるはずのメイトリアークがサレンと同じ船に載っている理由とは何か? その理由を求めて、彼女が訪れているというピーク15にある研究施設を目指し、惑星探査車両MAKOに乗って雪原を進む。

 深い谷を越えてようやく研究所にたどり着くと、所内はかつての大戦で全滅させられたはずの巨大昆虫型エイリアン・ラクナイであふれていた。ラクナイの群れとロボットのゲスを倒しながら研究所の奥へ踏み込むと、避難していた研究者たちを発見。彼らの情報から、メイトリアークはホットラボと呼ばれる研究室にいることがわかる。

▲施設内は絶滅したはずのラクナイが大量に生息していた。 ▲ホットラボで、アサリ族のメイトリアークであるベネジアと対峙する。

 ホットラボでは、サレンに操られているベネジアと戦うことになる。死の間際に正気を取り戻したベネジアから、彼女はマスリレイ(※超高速星間移動施設)の1つである“ミュー・リレイ”の情報を求めてこの星へ来ていたことが明かされる。また、サレンは“コンジット”と呼ばれるプロセアンの遺物を探しており、コンジットはプロセアンを滅ぼした種族・リーパーの復活にも関係があるらしいこともわかった。

 コンジットはミュー・リレイでジャンプした先の宇宙にあるため、サレンはリレイの場所に関する情報を求めていたのだ。また、ホットラボには漂流中の宇宙船で発見した卵から育てた、ラクナイクイーンが閉じ込められていた。施設内のラクナイはクイーンが生み出したものだったのだ。ベネジアが息を引き取った後、捕われたクイーンを殺して種族を滅ぼすか、外へ逃がすかの選択を迫られる。こういった重要な選択は、ミッションの結末に関係するだけでなく、次作以降の展開にも影響をおよぼすため、じっくり考える必要がある。

▲ラクナイの主であるラクナイクイーンが施設内に。殺すか逃がすか、選択が迫られる。

 シェパードは、ベネジアの娘がプロセアンの歴史に詳しいとわかり、彼女が発掘作業をしているという惑星“セラム”へと針路を向ける。


ミッション“セラム”

 プロセアンの歴史に詳しい、メイトリアーク・ベネジアの娘、リアラの知恵を借りるために、彼女が発掘作業をしている惑星セラムへ向かう。発掘現場を調べると、バリア発生装置の操作ミスで身動きがとれなくなっていたリアラを発見する(※本作ではしばしば、異星人たちのこういった人間くさい部分を見ることができる)。

 バリアに阻まれてリアラに近づくことができないため、シェパードたちは削岩装置を使ってトンネルを掘り、裏から近づいていく。バリアを解除してリアラを助け出すと、シェパードと同様に彼女の能力を求めてやってきたクローガン族の戦士が率いる敵部隊と遭遇する。

▲メイトリアーク・ベネジアの娘、リアラ。娘とはいえ、厳密的にはアサリ族に性別はない。

 リアラの救出に使った削岩装置の影響で遺跡が崩れていく中、敵のクローガン族とゲスを倒して、間一髪で脱出したシェパードたち。その後、宇宙船“ノルマンディー号”へと戻ったシェパードは、リアラの知識と精神を融合できる能力を使ってビーコンから発せられたイメージを共有し、意味を探ってもらうことに。しかし、情報が断片的なため、イメージが“警告である”ということはわかるものの、正確な意味まではつかむことができなかった。

『マスエフェクト』キャラクター&用語説明 その3

【キャラクター】リアラ・ティッソーニ

プロセアンの歴史を研究しているアサリ族の研究家。偉大な指導者・メイトリアークの称号を持つ母親がいた。1人で研究をしていることが多いためか対人関係にコンプレックスを持っている。


【種族】ラクナイ

 かつてはシタデル宙域の全種族を脅かすほどの勢力を誇っていた知的昆虫型生物。ノヴェリアで確認されるまでは、銀河系を巻き込んだ“ラクナイ戦争”で、クローガン族に全滅させられたと言われていた。

仲間たちのサブストーリーを紹介!→(2ページ目へ)

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