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2012年1月18日(水)

【地球人でもわかる初代『Mass Effect』 第3回】宇宙の未来がかかった物語はついにクライマックスへ!

文:電撃オンライン

 2012年3月に発売予定の最新作『Mass Effect 3(マスエフェクト 3)』の発売に向けて、『マスエフェクト』3部作の序章となる初代『マスエフェクト』のストーリーを振り返るこの連載。3回目となる今回で、サレンとその背後にいるリーパーとの戦いに終止符が打たれるまでを追っていきます。

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『マスエフェクト』の物語のおさらい

舞台設定

 現在から150年以上も未来の世界が舞台で、人類は太古の異星人“プロセアン”の科学技術を使って、宇宙空間を自由に航行できるまでに進歩していた。その後、異星人との衝突などを経て、さまざまな異星人が加盟する連合組織“シタデル評議会”の存在を知る。シタデル評議会に加盟した人類だったが、異星人の中では宇宙進出が遅かったので、議会での地位と発言力の低さに頭を悩ませていた。


第1回のあらすじ

 プロセアンの遺物“ビーコン”を求めて惑星“エデン・プライム”に赴いた主人公のシェパードは、評議会を裏切って機械生命体とともに行動するサレンという男と出会う。ビーコンに触れ、破滅を意味するイメージを受け取ったシェパ―ドは、宇宙コロニーであるシタデルに戻り、サレンについての危険性を訴えるが、まったく相手にされなかった。その後、自らの調査でサレンの裏切りを立証したシェパードは、サレンの足取りを追って、彼の目的について調べていくのだった。


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第2回のあらすじ

 さまざまな惑星でサレンの足取りを調査した結果、彼がプロセアンの記憶について調べていることがわかった。また、“コンジット”と呼ばれるプロセアンの遺物を求めており、このコンジットがリーパーの復活のカギとなっているようだった。なお、調査の途中で仲間となったアサリ族のリアラにより、ビーコンでのイメージは太古のプロセアン人による警告であることが判明。コンジットを巡って、シェパードとサレンの戦いはさらなる激化を見せていく……。


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ミッション“ヴァーマイア”

 評議会からシェパードたちに通信が入り、惑星“ヴァーマイア”の潜入部隊から送られた内容不明の緊急通信について、調査に向かってほしいと依頼される。シェパードたちは急ぎヴァーマイアへと向かうが、ゲスの激しい対空砲火に遭い、ノルマンディー号が着陸できない。

 シェパードは投下した惑星探査車両・MAKOに乗り込み、地上部隊を一掃するという作戦に出る。拠点をいくつか破壊したあと、サラリアン族の兵士と合流し、3つのチームに分かれてクローガン族の兵士を培養している研究施設を破壊することになる。

▲ヴァーマイアにはゲスの部隊が多数駐留し、ノルマンディー号での着陸ができないため、MAKOに乗り込んで地上部隊と戦っていく。

 かつてクローガン族は、その繁殖能力と戦闘能力の高さで勢力を拡大していたが、サラリアン族が開発した生物兵器によって子どもの出生率が著しく低下し、今や絶滅の危機に瀕している。しかし、この任務はその危機を回避できるかもしれない研究を台なしにすることを意味する。これに対して、クローガン族であるレックスは激昂してしまう。

 任務の是非を巡って、レックスとシェパードの対立は殺し合いの一歩手前まで発展するが(選択次第でレックスは死亡する)、説得によりレックスは作戦に参加。ケイダンかアシュリーのどちらかをサラリアン族の別動部隊に加えて、MAKOで研究所を目指す。

▲自らの種族を救う手がかりが施設にあると知り、シェパードと一触即発の状態になってしまったレックス。ここで選択を誤ると、レックスを射殺することに……。

 対空砲台を破壊しながら研究所まで進むと、ここでサレンが搭乗している、意思を持つ宇宙艇である“ソヴリン”の洗脳が、有機生命体にどの程度の影響をおよぼすかについても研究していたことがわかる。また、研究所の奥にあった部屋には、エデン・プライムで発見したものと同じビーコンがあり、シェパードはそこでも新たなイメージを受け取る。

 それと同時に、ソヴリンから有機生命体に対する宣戦布告のメッセージが送られてくる。その後、研究所に爆弾を仕掛けている途中で、アシュリーもしくはケイダンが編入されたサラリアン族の部隊から救援要請の連絡が入る。

▲ついにシェパードたちの前に存在を現した、事件の黒幕・ソヴリン。偵察隊としてリーパーが送り込んだ意識を持つ機械生命体である。

 敵の増援部隊が投入された戦場で爆弾を死守するか、サラリアン族の別働隊を救出するか……どちらにしても一刻を争う状況の中、ギリギリの選択を下したところにサレンが現れ、ソブリンに従えと戦いを挑んでくる。

▲ソヴリンに操られ、リーパーの走狗としてこの事件を引き起こした張本人・サレン。

 しかし、仕掛けた爆弾の爆発時間が迫っていたため、シェパードはノルマンディー号に飛び乗り、すんでのところで惑星を脱出することに成功する。この時、爆弾を守ってアシュリーかケイダンのどちらかが惑星に残る。残ったほうは名誉の戦死を遂げてしまう。


ミッション“シタデル”

▲宇宙の危機に際しても、人類や自らの立場を気にしてノルマンディー号の使用を許さないウディナ大使。

 ヴァーマイアにあったビーコンのイメージをリアラの能力で分析すると、プロセアンが太古に機械生命体・リーパーの危険性を知らせるために発した通信であることがわかった。また、イメージの中にあった風景から、コンジットが惑星アイロスにあることも同時に判明した。

 シェパードたちがアイロスに進路を取ろうとしたところで評議会から連絡が入り、サレンとゲス族打倒のために多種族同盟艦隊を準備中であると知らされる。詳細を確認するべくシタデルに出頭するシェパードたち。すると評議会は、シェパードが目指す“テルミナス宙域”への派兵は、評議会非加盟種族も暮らしていることから全面戦争に発展しかねないとして、躊躇していることがわかった。

 さらに評議会は、目撃例のないリーパーはあくまで伝説に過ぎず、サレンが情報操作のためにリーパーを利用していると考えていることも判明。シェパードはノルマンディー号だけで惑星“アイロス”に向かうことを告げると、評議会と人類の関係をこじらせたくない地球のウディナ大使の命令によって、出航が停止されてしまう。

 だが、そのやり取りを見ていたアンダーソン大佐の命がけの工作によって、ノルマンディー号は警備の隙をつき、シタデルからの脱出に成功する。

▲他の異星人との政治的な問題によりロックされたノルマンディー号とシェパードたちを救うべく、体を張って支援を行うアンダーソン大佐。こういった人間ドラマも本作の見どころの1つだ。

『マスエフェクト』キャラクター&用語説明 その4

【用語】MAKO

 揚陸を目的として開発された地球連合の歩兵戦闘車両。武装はマスアクセラレータキャノン砲とマシンガンを搭載。重力が低い惑星での任務を想定して、マイクロスラスターを装備。わずかな高度だが、宙に浮くことができる。装甲が硬そうに見えるが、先住生物などに一撃で破壊されることもある。


【用語】リーパー

 5万年前にプロセアンを滅ぼしたとされる謎が多い種族。分類的にはゲス族と同じ機械生命体になるが、ゲスは元々クォリアン族に作られたロボットであるため、出自が異なる。

いよいよ真相をつかむべく惑星アイロスへ→(2ページ目へ)

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