新たなストーリーとアクションでシリーズに変革が！ 『お姉チャンバラZ～カグラ～』で昇華されたエクスタシーを体感

文：kbj

●グラフィック＆アクションが格段に進化（含むプルルン）

　物語と並んで本作で大幅な変革を遂げたのが、グラフィックです。最初にスクリーンショットを見た時、

「『お姉チャンバラ』シリーズって、もっともノッペリしたグラフィックじゃなかったっけ？」

　と思った人、いませんか？　はい、それは自分です！　グラフィックの進化によって、キャラクターや世界観がより魅力的になっているだけでなく、画面から入ってくる情報量もアップ。別にグラフィックがゲームのおもしろさに直結している、とは思いませんが、同じおもしろさでグラフィックがよりキレイならば、それに越したことはありません！

　グラフィックに驚いた後、コントローラで操作してみて実感するのが、アクション性の強化。最初にプレイした時に、

「『お姉チャンバラ』シリーズって、もっともっさりしたモーションじゃなかったっけ？」

　と思いました。いや、これが最新作の『お姉チャンバラ』です。各モーションのつながりがキレイになっていることに加えて、攻撃方法が多彩になったことでアクションが劇的に変化。より軽快で爽快なプレイを楽しめます。

　これまでのシリーズでは、タイミングよく攻撃することで威力が高くなる“COOLコンビネーション攻撃”にアクションの重きを置いていたように感じたのですが、本作ではそれをふまえつつ、通常のコンボにスポットを当てていると感じました。“COOLコンビネーション攻撃”を狙っていくのもいいのですが、いろいろな攻撃がつながるので、武器を切り替えつつ攻撃したり、攻撃中にサブウェポンを挟んだりと、なんとなくボタンを連打しているだけでも十分に楽しいです。

　先ほど紹介したように各キャラは、メインウェポン2つとサブウェポン、あわせて3つの武器を所持。メインウェポンはLTで変更でき、サブウェポンはBボタンで使えます。武器によって攻撃方法が異なるだけでなく、入力方法の異なるアクションが用意されているなど、状況や武器に応じた戦い方をチョイスすることが可能。攻撃方法を把握して武器を使いこなしていると、うまくなっている気分を満喫できます。

▲神楽は、ダブルソードとダガー、ブーメランを装備。すばやくて範囲の広い攻撃が持ち味です。

▲沙亜也が持つのは、チェーンソーとナックル、そしてフレイル。範囲こそ狭いのですが、その攻撃は重く、ドッシリとした攻撃感を味わえます。

▲XボタンとYボタンの攻撃には、さまざまなアクションが存在します。敵のガードを崩したり、敵を撃ちあげて攻撃したりと、多種多様です。

　また、今回はコマンドを入力しつボタンを入れることで、特別なアクションが発生。神楽は、左スティックを回転させつつXボタンを押すことで、足もとで武器を振り回して低い位置を攻撃可能。倒れた敵や足を攻撃したい時に使えます。

　他にも、沙亜也であれば攻撃ボタンを遅らせて入力することで、ディレイコンボが発生。敵をつかんでぶん回す、派手な攻撃が展開します。ここにチャージ攻撃や武器切り替えを組み合わせていくことで、自分なりの攻撃が生まれ、気持ちよく敵を撃破していけるのです。

　加えて、十字ボタンの↓で操作キャラを切り替え可能。2人を操作できるステージでは、合計6種の武器を持っていることになり、攻撃の組み合わせの可能性は、もはや無限大では？

▲武器購入で攻撃方法が増えます。コンボを多くつなげるためにも、早めに購入したいところ。

　さらに、特定のボスキャラクターを倒す際、トドメとして相手の精血を吸い取ることで“ヴァンプスキル”を使えます。これは吸血族ならではの特徴。ヴァンプスキルは、血を吸収したキャラが覚え、Yボタン＋Bボタンで発動します……が、強力な攻撃ゆえに体力を消費します。よって、むやみやたらには連発できず、これもアクションの組み立てにひと役買っています。

▲ヴァンプスキルは単発でも使えるのですが、ものによってはコンボ中に組み込むことも可能。各3つまで装備でき、十字ボタンの左右で変更します。

　Xボタン＋Aボタンで発動する“ブラッド・リカバリー”は、ガードができないものの周辺の血を吸収して体力が回復。ただし体力がなくなると、特定のポイントまで1人になってしまい不利な状況が続くので、回復は計画的に。

　忌血族の血が混じっているので、これまでのキャラ同様に血を浴び続けることで“暴走状態”になります。防御力が落ちる上に、体力は減少しますが、攻撃力や攻撃範囲が拡大。さらに武器攻撃が通じない相手にもダメージを与えられるようになるので、場合によっては重要です。

▲シリーズでおなじみの暴走状態。敵をせん滅する力は増しますが、体力管理をしっかりしないと大変なことになります。

●プラクティスで時を忘れて黙々と練習可能！（気持ちがプルルン）

　“COOLコンビネーション攻撃”は、もちろん健在です。攻撃時にタイミングよくボタンを押すことで青いエフェクトが出て、威力の高い攻撃になります。これをコンボに混ぜられるようになれば、立派なゾンビハンターですよ。

　ところが、“COOLコンビネーション攻撃”になるタイミングは厳しいので、最初のうちは苦労するもの。そんな人にもってこいなのが“プラクティス”。敵の種類から数などを指定して、存分に攻撃できます。画面にはスクロールバーが表示され、攻撃のタイミングを計れます。“COOLコンビネーション攻撃”以外にも、コンボの練習や攻撃を確認できるので、かなり便利だと感じました。

　アクションゲームでグラフィックとシステムが進化して、おもしろくないわけがない！　冒頭で『お姉チャンバラvorteX』が140キロのストレートに感じたと書きましたが、今回の『お姉チャンバラZ～カグラ～』は150キロの高速スライダーだと感じました。ストレートのよさもありつつ、これまでとは違う変化を持っている。150キロのストレートでないところがミソだと、勝手に思っています。

　シリーズ新章にふさわしい、クオリティの高い本作。スクリーンショットからもわかるように、シリーズ伝統のお色気も満載なので、セクシー＆グロテスクが好きな人も安心して楽しんでください。（沙亜也のナックルがお気に入りなkbj）

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データ

関連サイト

• 『お姉チャンバラZ～カグラ～』公式サイト